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永代供養ナビTOP永代供養コラム【老後に破産しない資金計画】繰り上げ受給と繰り下げ受給で、年金額はどれくらい変わる?

【老後に破産しない資金計画】繰り上げ受給と繰り下げ受給で、年金額はどれくらい変わる?

【老後に破産しない資金計画】繰り上げ受給と繰り下げ受給で、年金額はどれくらい変わる?

老後に破産しない資金計画を立てるうえで、年金受給額は最も重要なポイントですよね。年金生活での不足額を、貯蓄などで補填する対策が一般的です。
 
この年金受給開始年齢は、原則65歳として60歳~65歳を繰り上げ受給、65歳~75歳を繰り下げ受給と言い、受給者が開始年齢を自分で決めることができます。
 
この時期により、その後受け取る年金額が大幅に変化するのであれば、しっかり理解して老後に破産しない暮らしを築きたいですよね。
 
今回は、老後に破産しない資金計画で不可欠な年金受給開始時期と年金額の違いについて、詳しく解説していきます。
 

【老後に破産しない資金計画】繰り上げ受給と繰り下げ受給で、年金額はどれくらい変わる?

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年金の受給開始年齢は、3通り

年金の受給開始年齢は、3通り

冒頭でお伝えしたように、以前は60歳を年金開始年齢としていましたが、現在は原則65歳として、60歳~65歳の繰り上げ受給、65歳~75歳の繰り下げ受給を選ぶことができます。
 
65歳を基準として、それ以前の60歳~65歳の5年間が「繰り上げ受給」、65歳~75歳が「繰り下げ受給」です。
 
「繰り上げ受給で60歳から年金をもらえるなら、早い方が良いのでは?」と考える方も多いでしょう。けれども早くもらえばもらうほど、月々の年金額は少なくなり、遅くもらえばもらうほど、月々の年金額が高くなります。
 

【 老後破産しない資金計画☆3通りの年金受給開始時期 】
 
● 繰り上げ受給、繰り下げ受給ともに、1ヶ月単位で申請が可能です。年金受給額も1ヶ月単位で変わります。
 
(1)繰り上げ受給(60歳~65歳) … 65歳を基準として「繰り上げた月数×0.5%」分が減額されます。
 
(2)65歳から受給 … 基本の年金受給額です。満期の40年間、国民年金に加入した場合、基礎年金額は6万5,008円/月年間では78万96円となりますが、40年間に満たないとその分年金額は下がるでしょう。
 
(3)繰り下げ年金(65歳~75歳) … 65歳を基準として「繰り下げた月数×0.7%」分が増額されます。

 

以前は繰り下げ年金の上限年齢が70歳でしたが、2022年4月より75歳まで引き上げられることになりました。
 
ただ老後破産しない資金計画としては、75歳までの生活費をどのように賄うのか…が焦点になるでしょう。(別記事「【老後に破産しない資金計画】定年退職までにできる対策。2千万の貯蓄が必要って本当?」をご参照ください。)
 
また、75歳まで無事に繰り下げできたとしても、その後長生きできなければ得になりません。
 
ちなみに2020年、厚生労働省が発表した日本の平均寿命は女性が87.74歳、男性は81.64歳でしたので、参考にしながら老後に破産しない資金計画を立ててください。
 

※国民年金の加入年数で変わる国民年金の受給額と対策については、別記事「【老後に破産しない資金計画】年金受給額や老後収入を上げるには?50代から5つの対策」でお伝えしています。

 

60歳からの繰り上げ受給

60歳からの繰り上げ受給

2045年から人生100年時代に突入すると言われる現代の日本、生きれば生きるほど赤字リスクが高まる状況のなかで、老後に破産しない資金計画を立てるためには、できるかぎり繰り上げ受給は避けたいところです。
 

【 老後破産しない資金計画☆繰り上げ受給 】
 
● 一カ月ごとに申請ができる繰り上げ受給では、前述したように「繰り上げた月数×0.5%」だけ月々の年金額が減少し、そのままずっとこの金額で確定されます。
 
→ 60歳時点から(5年間)繰り上げ受給をした場合、0.5%×12カ月×5年間=30%の減額です。
 
※ 満期40年間保険料を支払ったとして、65歳時点では基礎年金6万5,008円/月ですから、30%の減額を見越すと4万5,506円/月、年間では54万6,067円、年間になると65歳での受給開始よりも23万4,029円もの差が生じます。

 

60歳まで繰り上げ受給をした場合と、65歳で年金受給を開始した場合では、大まかに約76歳以上で65歳からの年金受給の方が総額が上がるでしょう。
 
またデメリットのひとつとして、年金受給を開始した時点で障害年金を受け取ることができません。60歳で繰り上げ受給をしてしまった後、高齢により何らかの障害を受けた時、もう障害年金を受け取る権利がなくなります。
 

75歳までの繰り下げ年金

75歳までの繰り下げ年金

一方、老後に破産しない資金計画を立てるのであれば、賢く繰り下げ年金制度を活用したいところです。1カ月で0.7%の年金額増加、年間で8.4%と言う数字は、民間の資産運用でも、まず目にすることはありません。
 

【 老後破産しない資金計画☆繰り下げ受給 】
 
● 「繰り下げた月数×0.7%」だけ月々の年金受給額が増加する繰り下げ年金では、2022年4月より上限70歳から75歳に引き上げられたため、最大20年間の繰り下げが可能です。
 
→ 75歳まで(20年間)繰り下げ受給をした場合、0.7%×12カ月×20年間=168%まで増額になります。
 
※ 満期40年間保険料を支払った65歳時点での基礎年金は6万5,008円/月、75歳まで繰り下げた場合は168%増の10万9,213円/月、年間では131万556円/年ですので、65歳受給と比較すると年間で53万460円もの差額が生じます。

 

ただ「75歳ではさすがに、残る年数が少なそう…」と考える方も多いですよね。仮に70歳(15年間)だとしても0.7%×12カ月×15年間=126%の増額です。
 
上記と同じ条件で計算すると、月間で8万1,910円、年間では98万2,920円となり、20万2,825円/年の差額が生じます。
 

【 老後破産しない資金計画☆繰り下げ受給の差額 】
 
● ちなみに60歳・65歳・70歳・75歳の4通りで85歳まで生きた場合、年金受給総額は下記になるでしょう。(満期40年間保険料を支払った場合)
 
(1)60歳(5年間の繰り上げ受給)…54万6,067円/年×25年間=1,365万1,680円
(2)65歳(基本の年金受給額)…78万96円/年×20年=1,560万1,920円
(3)70歳(5年間の繰り上げ受給)…98万2,920円×15年=1,474万3,800円
(4)75歳(10年間の繰り上げ受給)…131万556円×10年=1,310万5,560円

 

70歳・75歳の繰り上げ受給では、85歳まで受給をした場合に65歳からの受給開始よりも下回りますが、70歳では11年後の86歳から75歳では12年後の87歳から受給総額が上回るでしょう。
 
ですから老後に破産しない資金計画としては、基本的に年金以外の収入(再就職など)を得ていた場合には繰り上げ受給をすることで、超高齢時代を安定させる算段です。
 

繰り下げ受給のデメリット

繰り下げ受給のデメリット

このように、繰り下げ受給は老後に破産しない資金計画において、大変役立つ制度ではありますが、いくつかデメリットもあります。
 
特に年齢差がある夫婦の場合、「加給年金」まで考慮して繰り上げ・繰り下げ受給を検討した方が良さそうです。
 

【 老後破産しない資金計画☆繰り下げ受給のデメリット 】
 
● 前述したようにそもそも70歳・75歳での繰り下げ年金は、長寿を見越した老後破産しない資金計画に役立ちます。誰にも分からないことではありますが、寿命によって損得は変化するでしょう。
 
(1)所得税や住民税、社会保険料の増額…年金による収入が増えるため税金や社会保険料の支払いが相対的に上がります。
 
(2)年齢差のある夫婦では加給年金が受け取れない…「加給年金」とは、65歳時点で扶養家族がいる場合に受給する年金(年金の家族手当)です。繰り下げすることにより、加給年金も受け取ることができません。

 

…ただ加給年金は、例えば65歳から厚生年金のみ受給を開始した場合にも付加することができます。例えば5歳差の配偶者(扶養)がいるなら、60歳から厚生年金のみを受給して加給年金まで受け取り、基礎年金は繰り下げる…、などの選択肢も一案です。
 
※ 繰り下げ受給によるメリットデメリット、手続きについては別記事「【老後に破産しない資金計画】繰り下げ受給のメリット・デメリット|得する・損する事例」でお伝えします。
 
 

いかがでしたでしょうか、今回は老後に破産しない資金計画で重要なポイントとなる、年金受給開始時期について、60歳からの繰り上げ受給、65歳以上の繰り下げ受給についてお伝えしました。
 
特にそれぞれのタイミングによって月々の年金受給額、差額について詳しく解説してきましたが、老後に破産しない資金計画を立てる上では、「損か得か」ではなく、毎月の生活費として相応かどうかを重視すべきです。
 
基礎年金の他に厚生年金も受給されますので、これらの収入や副収入なども見越して、生きれば生きるほど赤字リスクが高まる暮らしを避け、赤字にならない家計を目指しましょう。 
 
まとめ

年金受給開始時期、3つのタイミング
(1)繰り上げ受給
・60歳~65歳
・繰り上げ月数×0.5%ずつ減額
 
(2)原則の65歳から受給
 
(3)繰り下げ受給
・65歳~75歳
・繰り上げ月数×0.7%ずつ増額

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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