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正月七日の「七草粥」とは?由来や進め方、春の七草や七草粥|七穀で食べる納豆汁レシピ

正月七日の「七草粥」とは?由来や進め方、春の七草や七草粥|七穀で食べる納豆汁レシピ

・1月7日の「七草粥」とは?
・七草粥に入れる「春の七草」とは?
・七草粥や納豆汁の作り方は?

 
お正月がひと段落する正月七日(1月7日)、おせち料理など年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を労り、一年の健康を祈願していただくお粥が七草粥です。

 
全国的に七草粥では早春も早々と芽吹く「春の七草」を入れていただきます。

 
君がため 春の野に出でて 若菜摘む」と光孝天皇が百人一首で詠んだように、その昔には、新春に若菜摘みを楽しみ、そこで摘んだ七草を朝廷で催される「七日節会」でいただきました。

 
本記事を読むことで、正月七日(1月7日)に春の七草でいただく七草粥や、人日の節句、納豆汁の作り方が分かります。

 

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七草粥とは?

七草粥とは?

◇正月明けの1月7日に、七草を入れたお粥「七草粥」をいただく行事です

 
「七草粥」には正月明けの正月七日(1月7日)「人日の節句」、春の七草を入れた雑炊をいただきます。

 
現代の七草粥で一般的に知られるお粥は、春の七草を入れたお粥ですが、東北地方などまだ春の芽が芽吹かない地域などでは、その昔春の七草を揃えることができませんでした。

 
そのため、春の七草の代わりに山菜や納豆で七種とした地域もあります。

各地の七草粥①七草粥

一般的な七草粥が「春の七草」を入れたものです。かつては旧暦1月7日に行われてきた七草粥、正月のご馳走で疲れた胃腸を労わるとともに、新春の芽吹きである春の七草で生命の力をいただきます。

春の七草を扱った「七草粥」では、主に正月七日の1月7日にいただく地域が多いです。2025年は1月7日(火)ですね。

 

各地の七草粥②七種粥

七草粥ならぬ「七種粥」は春の七草ではなく、稗(ひえ)・粟・麦などの穀物を中心とした「七つのもの」で作る小豆粥麦粥を「七草粥(七種粥)」とする地域もありました。

七種は地域によっても異なりますが、例えば大麦・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・たかきび・紫黒米・米粉の七穀など、この他にもハト麦・小豆・大豆・黒米などを入れても良いです。

 

各地の七草粥③小豆粥

特に1月15日の小正月は行事食が「小豆粥」ですので、七種粥をいただいて小正月を正月祝い納めとする地域が多いでしょう。小豆の赤が邪気を祓うとされます。

「小正月」とは1月15日、年末年始は忙しい女性や奉公人のお正月です。お正月行事がひと通り終わってお祝い事を締めくくり、奉公人はお暇をいただき家へ帰るなど、ひと息つく頃に訪れるタイミングとなります。

 

 

各地の七草粥③納豆汁

春の七草が揃わないような寒い地域では、春の七草の代わりに納豆を入れる風習がありました。

 
大豆の発酵食品である納豆にはナットウキナーゼという酵素が含まれ、血液をサラサラにする効能がある他、大豆イソフラボンは女性ホルモンの不調・更年期障害を改善してくれます。

 
納豆汁をいただく地域も正月七日(1月7日)の七草粥の他、1月15日の小正月にいただく地域が多いでしょう。

 

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1月7日「七草粥」は何の日?

◇1月7日「七草粥」は本来1月1日、奇数が重なる雑節のひとつです

 
人日(じんじつ)の節句」は中国から伝わった、季節の変わり目を祝う五つの節句「五節供(五節句)」のひとつとなります。

 

<雑節とは>
●五節供(五節句)は、奇数の重なる暦です。

 
…中国では厄日ですが、日本の五節句は季節をより的確に感じる行事を行う「雑節(ざっせつ)」として取り入れられてきました。

 
七草粥は「人日の節句」、お雛様や七夕と並ぶ、奇数が重なる雑節のひとつですが、本来の1月1日は元旦になるため、お正月祝いが落ち着く松七日の最終日となりました。

 
日本の雑節では五節供以外にも、八十八夜や四季の土用、彼岸などがあります。

 

<七五節供(五節句)
[日にち] [五節句] [行事]
●1月7日 ・人日(じんじつ)の節句 ・七草粥
●3月3日 ・上巳(じょうし)の節句 ・ひな祭り
●5月5日 ・端午(たんご)の節句 ・こどもの日
●7月7日 ・七夕(しちせき)の節句 ・七夕(たなばた)
●9月9日 ・重陽(ちょうよう)の節句 ・菊酒

 
読み方や名前こそ違うものの、日本でもひな祭りや子どもの日、七夕など、それぞれに年中行事が行われていますよね。

 

なぜ1月7日に七草粥をいただくの?

◇1月7日は人を労わる「人日の節句」、疲れた胃腸を労わるためです

 
五節供(五節句)は「奇数が重なる日」ですが、人日の節句だけ1月7日にあたるのは、元旦から8日まで、それぞれの一年を占う習慣がありました。

 
「奇数が重なる一月一日の暦が元旦にあたるから」とお伝えしましたが、それだけではなく、中国の元旦から始まる一年の計を占う風習も所以になっています。

 

<人日の節句は人を労わる>
●一年の計を占い、労わる
[日にち] [何の日?]
・1月1日 …鶏
・1月2日 …狗(犬)
・1月3日 …羊
・1月4日 …猪(いのしし)
・1月5日 …牛
・1月6日 …馬
・1月7日 …人
・1月8日 …穀

 
そして占いを行う当日はそのものを食さず、大切に扱い労わるとされてきました。
1月5日であれば、牛の一年を占う日なので、牛肉は食さずに大切に扱います。

 
そこで1月7日は「人の日」で、例えば死刑などは行われない日でした。
松の内で疲れた体を労り、七種の野菜で作った汁物をいただくとして、「正月七日を人日となす。七種の菜を以って羹を為る」とされています。

 
ちなみに「羹(あつもの)」とは汁物を指すので、「七種の菜を以って羹を為る」とは、正に七草粥です。

 

[参考]
・荊楚歳時記(けいそさいじき)より

 

 

七草粥に入れる「春の七草」とは?

七草粥に入れる「春の七草」とは?

◇「春の七草」は早春を知らせる、健康に良い七種の野菜です

 
春の七草」とは、早春に春を知らせて芽吹く七種の野菜で、いち早く芽吹くために「邪気を祓う」とされてきました。

 
おせち料理など、大正月のご馳走で疲れた胃腸を労わる役割を持ち、それぞれに縁起担ぎや、胃腸を労わる、栄養価が高いなど、七草粥に選ばれる理由もあります。

 

<七草粥とは:春の七草>
[春の七草] [意味] [効能]
①セリ(芹) ・競り勝つ ・高血圧の抑制
・整腸効果
②なずな
(ぺんぺん草)
・なでて穢れを祓う ●むくみに効果
・便秘予防
・利尿作用
③ゴギョウ
(母子草)
・仏体(仏様の体) ・むくみに効果
④はこべら
(ハコペ・繁縷)
・繁栄がはびこる ・利尿作用
・鎮痛作用
・栄養豊富
⑤ホトケノザ
(仏の座)
・仏が座する
(仏の座)
・健胃
・整腸作用
・高血圧予防
⑥すずな
(鈴菜・かぶ)
・神を呼ぶ鈴 ・便秘予防
・胃潰瘍に効果
・胃炎に効果
・がん予防
⑦すずしろ
(晴白・大根)
・穢れなき純白さ ・消化不良に効果
・二日陽に効果
・便秘解消

 
はこべらは現代、あまり家庭で調理されることはありません。
けれども江戸時代には歯茎の腫れが引くとして、塩とともに歯磨き粉代わりに使用されました。

 
今、歯磨き粉として利用するなら、天日干しなどで乾燥させたはこべらを、ハンドミキサーなどでミキサーにかけてペースト状にした後、塩と一緒に炒めると良いでしょう。

 

七草粥の作り方

七草粥の作り方

◇現代なら炊飯器で炊いたご飯を煮立たせて作ると簡単です。

 
昔はお米から七草粥を作りましたが、炊いたご飯から作ると便利でしょう。現代ではスーパーへ行くと、「春の七草セット」として販売されていますよね。ドライフードであれば戻すのみですが、根菜類などは下ごしらえをします。

 

①下ごしらえ

根菜類薄切りにし、その他の野菜は1cm幅ほどに刻みます。ご飯はいただく人数分×1/2杯を使うので、人数分×1/2杯の分量で炊いておきましょう。

 
購入した春の七草は湯を沸騰させた鍋に入れ、2分ほどでザルに取って茹でます。

 

②お粥を作る

お椀2杯分のお粥を作る場合、鍋に500mlほどの水にお椀1杯分のご飯が適切です。分量の水を鍋にご飯を入れ、中火で一度煮立たせます

 
煮立ったら弱火にして5分、鍋の底に焦げ付かないよう混ぜながら煮ましょう。

 

③七草を入れる

鍋に下ごしらえで最初に茹でた七草を入れます。最後の仕上げとして塩で味を調整しましょう。

 
お粥なので塩で味付けをする程度ですが、最近では白だしなどで味を付け、雑炊風にいただく家庭も増えました。

 
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親子で作るなら「七草粥の歌」

◇七草粥は、春の七草を刻む時に「囃子(はやし)歌」があります

 
まな板に七草をおいたら日本の包丁を両手に持って、「七草粥の歌」である囃子歌を歌いながらリズムを取り、交互に包丁をトントンと叩いて切る「七草たたき」の習慣がありました。

 
細かい部分は地域によって違いますが、大まかにお伝えすると、下記のような文句です。

 

<七草粥とは:七草粥の歌>
七草なずな
唐土の鳥と 日本の鳥が
渡らぬさきに
ストトン トントン

 
唐土の鳥とはかつての「唐」ですので中国、中国大陸を指し、唐土から鳥と一緒に疫病や害虫が運ばれ、農作物や人々の健康を害することのないように(渡らぬ先に)と歌っています。

 
「ストトン トントン」のくだりは「バッタバタ」など、地域によって違いが大きい部分ですが、いずれも「叩いてやっつけよう!(追い返そう!)」の意味です。

 
つまり、寒い冬に風邪などの疫病などを払い除け、健康に過ごそう!と言う歌と言えます。

 

七草粥に代わる「納豆汁」とは

七草粥に代わる「納豆汁」とは

◇極寒地域で春の七草が手に入らない地域では、違う七種の具を入れたお味噌汁をいただきました

 
春の新芽がまだ芽吹かない寒い地域では、七草粥の代わりに納豆や根菜、こんにゃくなどの七種の具材を入れた「納豆汁」をいただく地域もあります。

 
山形県の一部地域の「納豆汁」などが郷土料理として有名です。
お土産品として「納豆汁セット」なども販売されていますね。

 
具材は家によってそれぞれですが、納豆はすりつぶしてお味噌汁に加える点が特徴的です。

 

<七草粥とは:納豆汁>
●春の七草に代わる七種の具材
・納豆(すりつぶす)
・根菜
・こんにゃく
・山菜
・キノコ
・あぶらげ
・豆腐

 
ただ根菜類も里芋や人参など、さまざまな根菜類が入ったり、この他にもネギが入ったりとさまざまに違います。

 
キノコ類もえのきや舞茸、しめじなど多くのキノコ類が入ったりする家が多いため、いずれも具沢山です。

 

納豆汁の作り方

◇納豆はペースト状にして、最後に加えます。

 
納豆汁は具だくさんのお味噌汁です。家庭でそれぞれの具材を入れますが、納豆はペースト状にすることが、美味しくいただくポイントになるでしょう。

お味噌は田舎味噌との相性が良く、赤味噌を好む家もあるでしょう。仕上げに小口ネギや七味唐辛子を入れても美味しくいただけます。

 

①納豆をペースト状にする

納豆をハンドミキサーなどでペースト状にする方法がおすすめです。またハンドミキサーがない昔は、すり鉢をよく使用しました。

 
また具材の多い汁物が納豆汁なので、多少納豆の粒子が残っても全く問題はありません。

 

②根菜類の下ごしらえ

根菜類は茹でて柔らかくしましょう

 
ニンジン・サツマイモ・ジャガイモなどの芋類でしたら水を少しだけ張ったボウルに入れてラップをかけ、レンジで600W・5分~7分ほどかけても簡単です。

 
途中、竹串を差しながら柔らかさを確かめて下ごしらえをします。

 

③具材を炒める

鍋に油をしいたら下準備をした具材を炒めます。キノコや長ネギなども一緒に炒めましょう。最後に下茹でした野菜を加え、さらに炒めます。

 

④味噌にする

野菜や具材が充分にいたまったら鍋を弱火にして、出汁と味噌を加えます。続いてペースト状にした納豆を加えますが、味噌を溶く要領で伸ばすと良いでしょう。

 
最後に豆腐を加えたら、味を見ながら塩などで整えて完成です!お椀に盛った後、小口ネギ、七味唐辛子を振りかけていただきましょう。

 
樹木葬と納骨堂どっち?
 

まとめ:1月7日に七草粥で体を労わります

まとめ:1月7日に七草粥で体を労わります

七草粥」とは、正月明けの正月七日(1月7日)、「春の七草」や「春の七種」を入れた七草粥をいただいて正月のご馳走で疲れた胃腸を労わる行事です。

 
お正月には神社や寺院へ初詣を行いますが、日本ではご先祖様が亡くなると西方浄土へ行き、七代後にその家(子孫)を守護する、祖霊(かみ)となるとする地域もあります。

 
目には見えないものですが、故人を供養し共に暮らす想いを込め、七草粥をいただく正月七日(1月7日)頃には、お墓参りやお仏壇へ手を併せてみてはいかがでしょうか。

 

 

永代供養ナビ編集長
株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】 1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

永代供養ナビ編集長
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