葬送供養のあれこれ~プロが教える豆知識~

お仏壇とお墓の役割。それぞれの必要性とは

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日本では昔から、故人様をお仏壇お墓で供養してきました。
お位牌を安置するお仏壇と、ご遺骨を納骨するお墓には、それぞれの役割があります。

しかし現在では、お仏壇のない家も一般化しています。また、どちらにも手合わせはするものの、その役割や必要性などについては、よく知らないという方も少なくありません。
お仏壇とお墓は、ご家族にとって大切な祈りの場でもあります。両方の役割を理解して、より手厚いご供養へつなげましょう。

今回はお仏壇とお墓の役割や、それぞれの必要性についてご紹介します。

お仏壇とお墓の役割とは

お仏壇とお墓には、どのような役割があるのでしょうか?
その特徴も含めて、みてみましょう。

【お仏壇について】

昔からお仏壇は、「家の中のお寺」といわれてきました。
お仏壇の中央には、ご寺院で礼拝の対象となる仏像や掛け軸などのご本尊が、同じように祀られています。
そのため、礼拝の対象はご本尊であり、そのそばにご先祖様のお位牌を安置することにより、成仏の助けになると考えられています。

また、お仏壇は家の中にあるため、お参りできる人が限られます。
主にご家族やご親族などが手合わせする場であり、日々の管理もご家族が担います。

【お墓について】

お墓は故人様のご遺骨を納骨するためのものです。
ご寺院の墓地や霊園納骨堂など、ご遺骨を埋葬できると決められた場所に、お墓は建てられています。
また、礼拝の対象は、ご先祖様や故人様となります。

家の中にあるお仏壇と違って、ご家族やご親族以外の人も、比較的に自由にお参りできるとされています。主な管理者も、ご寺院や霊園などになるでしょう。

【お参りについて】

お仏壇とお墓は、どちらもご先祖様や故人様をご供養するためのものです。
お参りの作法について多少の違いはありますが、一般的には日々のお参りはお仏壇で行い、お盆やお彼岸、お正月などはお墓参りをするという方が多いでしょう。
どちらのお参りでも、心を込めてご供養することが大切です。

関連記事1:お仏壇の作法とは? お参りの方法や掃除の仕方など

お仏壇とお墓、それぞれの必要性

現代では宗教観が薄れ、お仏壇やお墓に対する考え方も多様化してきたといわれています。
それでも、両方ある方がきちんとご供養できるということに変わりはありません。

ここでは、お仏壇とお墓の必要性について、みてみましょう。

【お仏壇の必要性】

ミニ仏壇に手合わせする女性のイメージ画像

・日々の手合わせがしやすい
お仏壇があることで、仏様とご先祖様、故人様にいつでも手合わせができます。毎日のお墓参りは難しくても、お仏壇参りなら可能だという考えもあります。
日々、手合わせをしたい方には、お仏壇がある方がよいでしょう。

・ご自宅で法要ができる
ご本尊のあるお仏壇があれば、ご自宅に僧侶を招いて年忌法要をすることができます。
ご高齢で菩提寺に出向けない方や、参列者が少なく、小規模な法要を営みたい方などには、ご自宅での法要が向いています。菩提寺のない方でも、お仏壇があれば僧侶を手配して、法要を行うことができます。
慣れた場所で安心して法要を営めるなど、メリットも多いでしょう。

・手元供養もできる
お仏壇があれば、丁寧な手元供養もできます。
手元供養は、すぐにご遺骨を手放したくない方や、一部を手元に置いておきたい方、お墓の準備に時間がかかる方などに選ばれています。お仏壇に骨壺を安置して、ご供養される方法が一般的です。

最近では、現代的なシンプルさと、安置しやすさが魅力のミニ仏壇も人気です。ご本尊を安置せずにご遺影などを置く、手元供養向きの自由なタイプもたくさん登場しています。
なお、ご自宅での法要をお考えの方や、ご本尊のおられるお仏壇でご供養したい方は、ご本尊を祀ることができるミニ仏壇を選びましょう。
ご遺骨が手元にある分、できるだけ丁寧にご供養したいという場合は、おしゃれなデザインで、家具やインテリアとマッチしやすい、リビング檀がおすすめです。

関連記事2:手元供養とミニ仏壇の違い。手元供養向きのミニ仏壇とは
関連記事3:昔のお仏壇とどう違う? リビングに置けるミニ仏壇。人気の理由と注意点
関連記事4:お仏壇の買い替えは問題ない? そのタイミングと新しいお仏壇の選び方、注意点など

【お墓の必要性】

明るい庭園風のガーデニング墓地のイメージ画像

・ご遺骨を納骨する
そもそも、お墓がなければ、ご遺骨を納骨することができません。
ご遺骨は、ご寺院の墓地や霊園、納骨堂など、埋葬が許可された場所に納骨することが、法律により定められています。
お墓を持たない散骨や手元供養といった方法もありますが、故人様を埋葬するためには、埋葬許可のあるお墓が必要となります。

・ご家族の歴史や絆が感じられる
先祖代々のお墓がある場合は、ご家族の歴史や伝統を感じられる存在になっているでしょう。
お盆やお正月には、お墓参りのために、ご親族が一同に集まるケースもあります。
また、先祖代々のお墓ではない合祀墓や個人墓などでも、故人様とのつながりや、絆を偲ぶことができます。残されたご家族にとって、お墓は祈りを捧げて、お気持ちを整理する場となっています。

・ご供養のお気持ちを表せる場
最近では、墓石を自由にデザインできるお墓や、明るい庭園風のガーデニング墓地、デジタル技術を用いた都心部の納骨堂など、癒やしと利便性の両方を持つお墓が増えています。
「生前に好きだった言葉を墓石に刻もう」や、「たくさんのお花に囲まれて眠らせてあげたい」といった声、「いつでもお墓参りできるように、近くにいたいから」など、あたたかい思いがあります。
比較的に自由にご供養できる現代だからこそ、新しいお墓を用意して、ご供養したいと感じられるのかもしれません。

最近では、お仏壇かお墓、どちらか片方だけでよいという考えもあります。しかしその一方で、両方ある方が安心してご供養できるという声も、たくさん聞かれます。
まずは将来的なことも含めて、どのようにご供養したいのか、考えてみましょう。何から始めればよいのかわからない方は、菩提寺や霊園など仏事のプロに相談してみましょう。

故人様とのつながりを大切に

お線香のイメージ画像

住宅事情や少子化にあわせたお仏壇やお墓が広まっている、というニーズをみると、時代が変化しても、故人様とのつながりを大切にしたい、ご供養したいというお気持ちは変わらないようです。
その絆を大切にできるような、お仏壇・お墓選びをなさってくださいね。

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