葬送供養のあれこれ~プロが教える豆知識~

昔のお仏壇とどう違う? リビングに置けるミニ仏壇。人気の理由と注意点

メイン画像

終活ブームもあり、お墓じまいや仏壇じまい、手元供養などで、お仏壇を新しくされる方は増えています。しかし、現代では和室や仏間のない暮らしが一般化しており、置くスペースの問題や、お部屋のインテリアとのミスマッチを気にされる方が、とても多いようです。

そこで、近年、人気を集めているのが、リビングなどに置ける「ミニ仏壇」です。
これらはおしゃれなデザインで、家具やインテリアとマッチしやすく、置き場所に困らないように、従来よりも小さくつくられています。「リビング壇」などと呼ばれることもあり、その名の通り、リビングに置いても馴染みやすく、違和感のないお仏壇となっています。

全体的な構造は簡略化されているものの、手合わせがしやすく、お手入れが楽なことから、新しいお仏壇の定番スタイルとして、広まっています。
けれど、まだまだ「昔のお仏壇と、ミニ仏壇はどう違うの?」「買いたいけど、よくわからない」という方もおられます。

今回は、ミニ仏壇について、その魅力や注意点などをご紹介します。

シンプルさと扱いやすさが魅力。ミニ仏壇とは

古いお仏壇の画像

一般的に、お仏壇といえば、サイズが大きく、黒塗りのものや、伝統的な細工があるものを、思い浮かべられますよね。そうしたイメージを一新したのが、ミニ仏壇です。
置き場所に困らない小さめのサイズも特長ですが、シンプルでおしゃれなデザインも、魅力の一つです。

ここでは、ミニ仏壇について、詳しく見てみましょう。

【構造】

一般的には、家具の上などに置く、「上置き仏壇」になるでしょう。
サイズの主流としては、高さ40㎝前後の14号をはじめ、高さ60㎝前後の18号サイズなどが人気です。

内陣と呼ばれるお仏壇のなかは、ご本尊やお位牌を置く台や須弥壇があり、どの宗派でも使える仕様になっています。昔ながらのお仏壇のように扉は二重扉ではないものの、重厚感は残るようにデザインされており、明るくあたたかいイメージが持てるような装飾が、ほどこされています。
コンパクトなため、楽に移動できる点も、メリットの一つでしょう。

基本的に仏具は別売になっており、最低限、必要な仏具としては、三具足があげられます。

【相場】

約10~30万円(※仏具は含みません)
サイズが小さく、各パーツも少ないため、従来のお仏壇よりも安価となっています。
また、使用する木材や素材によっても、相場は異なります。

10万円以下のミニ仏壇も多くありますが、手元供養向きだったり、耐久性がやや低いつくりになっていたりします。
ご自分のニーズにあっているか、確認しておきましょう。

【材質】

基本的には木製となっており、耐久性においても、従来のお仏壇と変わらないといわれています。素材にも種類や産地があり、代表的なものに、黒檀や紫檀があります。
主に、安らぎを感じられる色調や木目、上品さを感じられる素材が喜ばれ、選ばれています。

関連記事1:モダン仏壇の材質

【お手入れ方法】

全体を、やわらかい布などで、からぶきします。
仏具やご本尊なども、羽根ぼうきでほこりを払うか、乾いた布でからぶきします。

従来のように、金塗や金細工があると、専用の磨き剤を使ったり、指紋がつかないように手袋をはめて掃除したりしますが、ミニ仏壇は家具のようにメンテナンスができるため、比較的に、お手入れが楽でしょう。
もし細かい掃除方法などがわからなければ、購入の際に聞いてみましょう。

ミニ仏壇の魅力は、サイズだけではなく、宗教色をあまり感じさせないシンプルさにあります。おしゃれなデザインはもちろん、お仏壇の機能をきちんと備えつつ、簡略化されているため、お手入れの負担が少ないという点でも、とても優れています。

また、お値段も比較的に安価で種類も豊富なため、選びやすいことも、人気の理由といわれています。

関連記事2:お仏壇の買い替えは問題ない? そのタイミングと新しいお仏壇の選び方、注意点など

ミニ仏壇を買うときの注意点

リビングにあるお仏壇のイメージ画像

では、ミニ仏壇を買うときは、何に気をつければよいのでしょうか。
ここでは、注意点について、みてみましょう。

【手元供養との違い(ご本尊の有無)】

ミニ仏壇を買う方のなかには、手元供養を望まれている方もおられます。
手元供養は自由なスタイルが特長なため、ご本尊を置く必要はありません。そのため、須弥壇などの台に、故人様のお遺影を置かれている方もおられます。

もしご自宅などに僧侶を招き、法要を行うのであれば、ご本尊が置けるタイプのお仏壇が必要です。
ご自分だけの手合わせ用か、正式な法要にも使える用か、どちらのタイプがよいのか、目的にあわせて選びましょう。

【宗派による傾向】

宗派よって、必要な仏具や、好みの傾向は異なるでしょう。菩提寺の僧侶やご親族が見たときに、違和感のないデザインを選ぶようにしましょう。
また、もしも古いお仏壇で使っていた仏具をそのまま使いたい場合は、それらにマッチするデザインかどうか、お位牌は入るのかなど、サイズも含めて確認しておきましょう。

【ご家族やご親族の理解】

古い世代の方や、ご親族のなかには、おしゃれなデザインのお仏壇に抵抗のある方もおられます。
購入後に「伝統をないがしろにしている」などと言われないためにも、できれば事前に相談しておきましょう。

【ご自分の死後、どうするのか】

ご自分の死後、そのお仏壇が、子孫の負担になっては残念です。
ご自分だけで手合わせができればよいのか、長く承継したいのかによって、選び方も異なります。新しく買うときには、将来的なことも視野に入れて、選ぶようにしましょう。

エンディングノートにご自分の希望を記しておくことも、親切でしょう。

関連記事3:エンディングノートの書き方

ご供養を続けるためのお仏壇を

現代的なミニ仏壇は、リビングやダイニングになじむようにつくられています。そこはご家族が集まる場でもあるため、自然と手合わせをすることが、習慣化したという声も少なくありません。
核家族化も進み、昔ほど先祖信仰への意識を持ちにくい時代になっていますが、それでも身近な方のご供養を大切に思っている方は、多いでしょう。

これからも無理のないご供養を続けられるよう、あなたにあったお仏壇を選んでくださいね。

ヤシロには、お仏壇、お位牌などの商品を幅広くそろえた、「COCOテラス」がございます。手元供養の商品や、お位牌、ペットのご供養グッズなども含め、実際にさまざまな商品をご覧いただけます。

また、「仏壇じまい」にも力を入れており、古いお仏壇については、閉眼供養からお焚き上げまで、ヤシロが責任をもって行っております。ご相談とお見積りは無料のため、お気軽にお問い合わせください。

お仏壇のご購入やお買い替えをお考えの方は、ぜひ一度、ご来店ください。

葬送・供養のあれこれ

こんなの常識?気になっているけど
いまさら訊くのははずかしい・・・
そんな疑問を、ヤシロのベテランスタッフが
わかりやすく解説します。

  • 永代供養の専門メディア 悠々永代供養墓~大阪~
  • お悩み・疑問がスッキリ解決!永代供養コラム
  • 幸せに一緒に暮らすために ペット終活事情

供養に関することは、
何でもお気軽にご相談ください。