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手元供養とミニ仏壇の違い。手元供養向きのミニ仏壇とは

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手元供養」とは、ご遺骨のすべてまたは一部を、ご自宅などのお手元でご供養することです。
ご供養のスタイルもさまざまで、骨壺をミニ仏壇に安置したり、ご遺骨を加工したアクセサリーを身につけたりなどが、一般的となっています。

そのなかでも特に人気なのが、ミニ仏壇です。現代的なデザインと、コンパクトなサイズが定番ですが、宗教色をあまり感じさせない、自由な雰囲気も魅力の一つです。

しかし、いろいろなタイプがあるため、購入される際に、迷われる方もおられます。
「従来の仏壇とは、何が違うの?」、「どんなミニ仏壇が、手元供養には向いているの?」といった疑問も、よく聞かれます。
これから手元供養をしようとお考えの方は、その違いを理解しておくと、理想のご供養に近づけるでしょう。

今回は、手元供養とミニ仏壇の違いや、手元供養向きのミニ仏壇について、ご紹介します。

ご本尊の有無? 手元供養とミニ仏壇の違い

手元供養のミニ仏壇に手合わせする女性の画像

ここでは、手元供養とミニ仏壇の違いについて、みてみましょう。

【手元供養とは】

ご遺骨のすべてまたは一部を、お手元でご供養することです。そして、ミニ仏壇や飾り台などに安置した場合、ご遺骨が主な礼拝の対象となります。

ご供養の種類としては、骨壺を安置するタイプ(ミニ仏壇)と、ご遺灰などを加工するタイプ(ご遺骨のアクセサリーなど)があります。
主に、故人様とのつながりを身近に感じたい方や、お墓をすぐにご用意できない場合に、選ばれています。

手元供養向きのミニ仏壇としては、飾り台(ステージタイプ)に遺影や仏具などを置く、シンプルな商品が人気です。また、仏具やお位牌などをきちんと並べたい方には、天井や外扉がついたミニ仏壇が選ばれています。

従来のお仏壇の場合、中央にご本尊を安置するスペースがありますが、ここではご本尊ではなく、骨壺や遺影を置きます。遺影といっても、スナップ写真や記念写真などの気軽なお写真を飾られる方も多く、自由に手合わせができる点が好まれています。

関連記事1:お仏壇はいる? 手元供養という選択肢

【ミニ仏壇とは】

昔ながらの大きなお仏壇をコンパクト化したものです。上置き型ともいわれています。そのため、ご本尊を安置することを前提につくられています。
しかし、現代の住宅様式にマッチするデザインやサイズになっており、外扉も二重ではなく、簡素化されています。その分、お手入れがしやすいものが多いでしょう。

関連記事2:昔のお仏壇とどう違う? リビングに置けるミニ仏壇。人気の理由と注意点

≪手元供養とミニ仏壇の違い≫
ご本尊の有無が、ひとつのポイントです。
手元供養の場合は、礼拝の対象がご遺骨ミニ仏壇の場合はご本尊やお位牌となります。
手元供養を考えていても、ご自宅などで法要を行う可能性がある場合は、ご本尊も置けるようなミニ仏壇を選びましょう。

その場合、ご購入後は「開眼供養」をする必要があり、仏壇じまい(処分)の際も「閉眼供養」が必要です。

手元供養向きのミニ仏壇とは? その選び方と注意点

手元供養向きのミニ仏壇のイメージ画像


最近は、おしゃれなミニ仏壇がたくさん登場しています。
手元供養をする場合、どのように選べばよいのでしょうか。

ここでは、手元供養向きのミニ仏壇について、選び方や注意点をみてみましょう。

【選び方】

・サイズとデザイン

まずは置き場所について、考えましょう。
どのお部屋のどこに置くのか決めたら、サイズを測ります。そのサイズを一つの判断基準にしてください。

そして、置き場所の周りにあるインテリアに馴染むものを選ぶとよいでしょう。
宗教色のうすいミニ仏壇の場合、扉を閉じたら家具のように見えるタイプも多くあります。それとは反対に、存在感のある飾り台でも、おしゃれでモダンだと重々しさを感じさせません。
品質や素材なども含めて、検討してみましょう。

関連記事3:お仏壇はどこに置くべき?最適な向きと置き場所

・使いやすさ

一般的に、お仏壇には毎日、手合わせをしたいものです。
そのときの使いやすさも、一つのポイントです。扉の開閉や、お水やお花などを供えるとき、仏具を置いたとき、手合わせがしやすいかどうか、確認しておくとよいでしょう。

あとは、お手入れがしやすいことも大切です。あまり凝ったデザインだと、掃除がしにくい場合もあります。

・ご予算

一般的に、手元供養向きのミニ仏壇の相場は、約10~30万円(仏具は除く)といわれています。
ご本尊を置かない飾り台のタイプは、仏具とのセット売りも多く、相場は5万円前後といわれ、パーツも少なく簡素化されているため、比較的に安価となっています。

しかし、いずれも安価すぎると劣化しやすかったり、カタログなどの写真と比べて艶や色味が悪かったりと、トラブルも少なくありません。
まずはご予算を考え、できれば仏壇屋などに出向き、実際の商品をみておくことをおすすめします。

※相場は、素材やデザイン、サイズなどによって異なります。

【注意点】

・宗派による違い

多くのミニ仏壇が、どの宗派でも使用できるようにデザインされています。
しかし、宗派によっては、手元供養向きのミニ仏壇や飾り台に「伝統を軽んじている」といわれる場合もあるため、不安な方は菩提寺の僧侶やご親族などに、相談してみましょう。

・ご自分の死後、承継するのか

ご自分の代だけで使うものなのか、孫の世代まで承継したいと考えているのか、明確にしておきましょう。それによって、選び方も異なってきます。
長く承継したい場合は、耐久性があり、流行に左右されにくい、普遍的なデザインを選ぶ方が多いようです。

最終的にご自分の死後、そのミニ仏壇をどうしたいのか、エンディングノートなどに記しておくと親切でしょう。

関連記事4:仏壇じまいの方法。どう処分する? 注意点や、その後のご供養とは

あなたらしい手元供養を始めよう

手元供養には、特別な決まりがない分、どのようにご供養をすればよいのか、悩むこともありますよね。
はじめてミニ仏壇を選ばれる方は、そのデザインの自由さに戸惑われるようです。

しかし、時代とともに、ご供養の形も変化しています。故人様への思いを自由に表現できるのが、手元供養の魅力の一つです。
ご家族やあなたらしいスタイルで、手元供養を始めてくださいね。

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