土地活用の相談先はどこにするべき？選ぶポイントや失敗しないポイントを解説

不動産会社は、土地活用として土地の売却を検討している人や、実際に売却する場合の金額の見積もりをしたい人におすすめの相談先です。土地の売却に関する相談をするなら不動産会社です。

見積もりをしてもらい、価格が納得のいくものであれば、そのまま売却することができます。土地を売却すれば固定資産税などもかからなくなるため、余らせている土地の具体的な活用方法がないという場合は、不動産会社に売却するのも良いでしょう。

ハウスメーカーは賃貸住宅経営に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。アパート経営などに興味がある人はハウスメーカーに相談するのがおすすめです。

ハウスメーカーであれば、土地を活用して賃貸経営をした場合の費用や利回りなどの見積もりも行ってくれます。ハウスメーカーであれば実際の賃貸物件の建築プランまで提案してくれるため、具体的なイメージもしやすくなるでしょう。

相談だけであれば無料でできるため、興味がある場合は相談してみるのも良いでしょう。

工務店は賃貸住宅経営に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。工務店もハウスメーカーと同様に、アパートなどの賃貸経営に興味がある人に適しています。

工務店の場合はカタログにある建築プランで建築するハウスメーカーと違って、自分の希望に合わせたカスタマイズができるというメリットがあります。

費用を抑えたい場合はハウスメーカーの方がおすすめですが、自分の好みに合わせた物件を建築したい場合は工務店に相談すると良いでしょう。

金融機関は、土地活用方法の検討や融資に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。信託銀行といった金融機関は、土地開発に関するコンサルティング業務を行っています。

信託銀行に相談すれば、第三者の立場から土地の活用方法についてアドバイスをしてくれるでしょう。また、信託銀行に相談することで、土地活用に関連した企業を紹介してもらうこともできます。

実際に土地活用をする際には、そのまま融資の相談もできます。

税理士は、節税や税金対策に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。土地にかかる固定資産税などの節税方法が知りたい人は、税理士に相談するのがおすすめです。

税理士に相談することで、土地活用によって具体的にどのくらいの節税効果が期待できるのか確認することができます。節税するには特定の要件を満たした建築物を建てなければいけないため、事前に専門家である税理士に相談しておきましょう。

出典｜参照：固定資産税｜総務省

ファイナンシャルプランナーは資金計画に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。すでに土地活用のプランを立てており、現実的なプランなのかどうかを相談したい場合はファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。

ハウスメーカーや工務店は建築物を建てる事によって利益が上がるため、オーナーの資金計画については二の次にされる可能性もあります。そのため、一度、資金計画の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談しておくのが良いでしょう。

専門企業は、トランクルーム経営やコインランドリー経営など、特定の土地活用に興味がある人におすすめの相談先です。土地活用にはさまざまな方法がありますが、専門企業とはそれぞれ個別の土地活用に強みを持った企業です。

たとえばトランクルームの経営に興味がある場合は、トランクルーム経営の専門企業に相談すると良いでしょう。このような企業のホームページを見るとオーナー募集の要項が書かれているため、応募して相談してみるのも良いでしょう。

デベロッパーは、マンションや高層アパートに関する相談をしたい人におすすめの相談先です。マンション経営に興味がある人や、マンションの建築費用の見積もりをしたい人は、大規模建築がメインのデベロッパーが適しています。

高層ビルやマンションの建築にはアパートとは違ったノウハウが必要となるため、デベロッパーに相談する必要があるでしょう。入居が見込めるような土地であれば、収支計画も立ててくれるでしょう。

設計事務所は、賃貸住宅経営に関する相談をしたい人におすすめの相談先です。ハウスメーカーと同様に、アパートや賃貸併用住宅などの賃貸住宅に関連した土地活用を行いたい場合におすすめです。

設計事務所であれば、その土地に合わせて建てられる物件の種類なども相談することができます。

高齢者施設を建てた実績のある専門業者としては、ハウスメーカーや工務店、設計事務所が相談先として挙げられます。ハウスメーカーの場合は規格化された商品がありますが、工務店、設計事務所の場合は一から設計する場合が多いという違いがあります。

なお、設計事務所の場合、施工までは行いません。

トランクルーム経営に興味がある場合は、専門企業が相談先として良いでしょう。トランクルームを設置し、土地活用を行う場合、トランクルーム経営の専門業者が土地を借り上げるケースと、設備を購入して管理を業者に任せるケースがあります。

不動産会社、もしくは太陽光発電の専門業者が相談先としておすすめです。太陽光発電システムの設置を行うのは専門業者になりますが、間に不動産会社を挟むのか、直接太陽光発電の専門業者に依頼するのかという違いがあります。

不動産会社を介する場合は仲介手数料が発生しますが、信頼のおける業者を紹介してもらえるでしょう。

アパートやマンションなどの居住物件の経営の専門業者としては、ハウスメーカー、工務店、設計会社、ゼネコンなどが相談先としておすすめです。

規模の小さなアパートの場合はハウスメーカーや工務店、設計事務所、規模の大きなアパートやマンションであれば、ゼネコンが主な相談先となります。ハウスメーカーの場合は、カタログがあり規格化されている点が特徴ですが、工務店や設計会社は一から設計するケースが多いです。

不動産会社が相談先としておすすめです。土地の貸出を行う場合、地代を受け取る代わりに、借主が建物を建設した場合は長期間自由に使えなくなるといった可能性があるでしょう。

また土地の売却を行う場合、土地の固定資産税の支払いがなくなり、まとまったお金が手に入ります。ただし、他の土地活用の方法と違い、月々の収入は得られなくなります。

はじめての土地活用で相談先が自分にとって、最適な業者かどうか判断することはできません。一社だけでは土地活用の調査結果が妥当かどうかも判断することができないため、複数の業者に依頼して、比較し、一番良い業者を選ぶことが大切です。

複数の業者が出した調査結果を見比べて、費用や収益が妥当なのかどうか判断するようにしましょう。

土地活用のためには何年、何十年と時間をかけて計画を進めていくことになります。このように長期的に付き合うビジネスパートナーとなるため、担当者との相性も重要です。

ハウスメーカーや工務店の担当者が愛想の悪い人だった場合や、その他の理由で自分と相性が合わないと感じた場合は、成功率の高い土地活用であっても、うまくいかない可能性が高くなるでしょう。

自分の持っている土地の条件に近い土地活用の実績がある業者を選ぶことが大切です。

過去に自分の土地に近い建築事例がある業者に相談し、前例を紹介してもらうことにより、具体的な土地活用のイメージもしやすくなるでしょう。

逆に前例や実績を教えてくれない業者は、こちらが納得できていないまま土地活用を進めさせようとしている恐れがあります。ご自身が納得できる実績を開示してくれる業者を選ぶことも大切でしょう。

土地活用を検討する場合、大手企業の中から相談先を選ぶ人も多いです。しかし、大手だからと言って自分にとって良い業者であるとは限らないため、大手だけにこだわらずに相談先を探すこともポイントです。

詳しい土地の情報がわかれば、業者が提案するプランもより具体的になります。そのため、土地の立地、広さ、地形といった詳細な情報を伝えることが大切です。

また、土地活用での自己資金の予算もあらかじめ伝えておけば、予算の範囲内での収益プランを提案してもらえるでしょう。土地活用では事前のシミュレーションが重要です。シミュレーションの精度を高めるためにも、具体的な情報を伝えておくようにしましょう。

初めの相談の段階で、土地活用の目的や優先順位を担当者へ伝えておきましょう。漠然とした希望であっても最初の段階で伝えておけば、計画が進んでから「イメージと違う」と感じることもなくなります。

希望条件が複数ある場合は、優先順位を決めておき、押さえておきたいポイントをしっかりと担当者へ伝えておきましょう。些細なことであっても、伝えておくことで成功の道筋が見えてくるケースもあります。

土地活用の詳しい内容を決めていくにあたって、土地の証明をする書類があると話もスムーズに進みやすいです。そのため、登記簿謄本や測量図など必要な書類を事前に確認し、用意しておくこともポイントです。

他には、固定資産税納付書や身分証明書などが必要になるケースが多いでしょう。

土地活用の相談を行う際には、複数の業者に依頼して提案を聞くようにしましょう。業者によってそれぞれ得意な分野が異なるため、どの業者も自分の得意な分野をすすめる傾向があります。

また、複数の企業に相談すれば、費用や収益性などが妥当かどうか判断できるようになります。そのため、複数の業者に相談し、もっとも良いと思った企業に相談しましょう。

複数の業者に一括でプランを請求している場合、何件もの連絡が一気にくることになります。そのため、連絡手段をあらかじめ決めておき、負担の少ない方法で連絡してもらいたい場合は、電話ではなくメールを指定するようにしましょう。

また、逆にしっかり話を聞きたい場合は電話連絡を希望すると良いでしょう。

土地活用のプランを立てても、現実的なプランなのかどうか不安に感じる人も多いでしょう。このような場合は、税理士やコンサルティング会社などの資金計画の専門家に相談することが大切です。

もちろん、相談する場合は費用がかかります。しかし、なかなか実行に移せないようであれば、一度しっかりと専門家に相談してみることも大切です。