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神道と仏教の違いとは?それぞれの特徴や葬儀の流れなどを比較して解説

神道と仏教の違いとは?それぞれの特徴や葬儀の流れなどを比較して解説

神道と仏教は日本に古くからある宗教です。しかし、神道と仏教の違いを正確に把握している人は少ないのではないでしょうか。参拝するときや葬儀に行くときに、作法や言い回しに迷ってしまうこともあるでしょう。

 

本記事では、神道と仏教の特徴に加え、葬儀のやり方と考え方の違いや神道と仏教特有の用語を紹介しています。神道と仏教を比較しながら紹介しているため、それぞれの特徴をわかりやすく把握できます。

 

神道と仏教についての正しい知識を身につけることで、場所やシチュエーションにふさわしい振る舞いと言葉遣いができるようになるでしょう。

 

神道と仏教の違いについて気になっている人は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

神道と仏教の違いとは?

神道は、古くから日本に根付いている民族宗教です。八百万の神が信仰の対象で、あらゆる自然物に神が宿ると考えられています。開祖が存在しないため、その教えや経典などがないことが特徴です。

 

一方で、仏教はインド発祥の普遍宗教です。インドから中国へ伝わったことで、多くの宗派が生まれ、そのいくつかが日本に伝わってきました。宗派ごとに多少の違いはありますが、どの宗派も悟りを開くために修行する点は共通しています。

神道と仏教の特徴を比較

ここからは、神道と仏教の特徴を比較していきます。神道と仏教は古くから日本に根付いているため、混同されやすい宗教です。しかし、考え方や信仰の対象など、神道と仏教にはさまざまな点で違いがあります。それぞれの特徴を把握して、神道と仏教を区別できるようにしましょう。

考え方

神道は、万物に神が宿るという考え方です。それらの神を祀り、自らは正直な精神でいることで、神の加護を受けられると信じられています。地震や疫病などの災害も、神として恐れられる対象です。それらを鎮めて、恵みを得ることを信仰の目的にしています。

 

仏教は、仏陀を唯一神として祀る宗教です。悟りを開くことで輪廻転生の輪から抜け出し、極楽浄土へ行けると考えられています。悟りを開くためには、仏陀の教えを学び、厳しい修行を積むことが必要です。

信仰の対象

神道の信仰対象は、八百万の神です。八百万の神は、水や太陽、風など自然のあらゆるものに神が宿るという考え方です。自然に存在する全てのものが信仰対象になるため、仏教のような唯一神は存在しません。

 

仏教の信仰対象は、仏陀です。仏陀とは、仏教の開祖である釈迦如来を指す言葉として使われます。仏教の目的は解脱することのため、もともとは信仰対象が存在しませんでした。しかし、日本に伝わる過程で、ほとんどの宗派が仏陀を信仰するようになっています。

参拝方法

神道の参拝方法は、二礼二拍手一礼です。この方法は、参拝するとき以外にも、神葬祭など全ての神道行事で行われます。二礼二拍手一礼の由来ははっきりしていません。一説では、お辞儀と拍手は古くから敬礼作法とされていることから、定着したと考えられています。

 

仏教の参拝方法は、数珠を持ちながら合掌する方法です。神道と違い、拍手は行いません。数珠は仏教の作法でのみ用いられる仏具です。数珠には持ち主の厄除け効果があると考えられており、仏と持ち主の縁を示しています。

施設

神道の祭祀施設は神社です。神社の敷地内は神域とされており、神が仮宿するご神体としてご神木や鏡などが安置されています。一方で、仏教の祭祀施設はお寺です。神社はご神体を拝見できませんが、お寺では参拝者でも安置されているご本尊を拝見し、お祈りできます。

お墓

神道のお墓は、公営または民営の霊園に建てられます。神道では人が亡くなることを穢れと見なすため、神域である境内にお墓を置くことはありません。もともと神道にはお墓を立てる習慣はなく、祖先を奉る日本の風習に則り、境内の外にお墓が作られるようになりました。

 

仏教のお墓は、公営または民営の霊園か、お寺の敷地内に建てられます。仏教では、故人は極楽浄土に行って仏になると考えられているため、お寺の境内にもお墓を建てることが可能です。

 

その点で、神道とは大きく違います。お寺のお墓に入る場合、親族は檀家になって、お寺を支援します。

聖職者

神道の聖職者は、神主と巫女です。神主は、神を祀る行事を取り仕切る祭主のことで、神職の中で一番立場が上の人を指します。巫女は、祈祷することで神託を授かる女性のことです。現代では、神社の事務仕事をしている女性の神職者のことを指す言葉になりました。

 

仏教の聖職者は、僧侶と尼です。僧侶とは、仏門に入って修行している人のことを指します。お寺の運営や管理を行う僧侶の代表は住職、修行を経て一人前になった僧侶は和尚です。また、出家した女性の僧侶を尼と呼びます。

神道と仏教の葬儀を比較

ここからは、神道と仏教の葬儀の違いを紹介します。近年では神道方式の葬儀も増えてきましたが、日本では仏教方式の葬儀が非常に多いです。神道と仏教の葬儀では、やり方や考え方が大きく違います。それぞれの特徴を知り、神道と仏教の葬儀の違いを把握しておきましょう。

神道の場合

神道の葬儀では、神主が祝詞を唱え、故人とその子孫の繁栄を祈ります。そして、参列者は玉ぐしを神に捧げる玉串奉奠を行い、故人を弔います。玉ぐしとは、神を迎えるための依代です。神に捧げることで、故人と神の霊性を仲立ちする役割があります。

 

仏教は故人に戒名を与えますが、神道では生前の名前がそのまま故人に使われます。なぜなら、名前は神から授かった大切なものと考えられているためです。戒名は付けませんが、神道では生前の行いを示す諡が名前の後ろにつけられ、それが故人の名前になります。

仏教の場合

仏教の葬儀では、僧侶がお経を唱えて故人を弔います。そして、参列者は棺の前でお焼香することで、故人の冥福を祈ります。線香は仏教特有の道具で、故人が冥土までの道を迷わないように焚くものです。そのため、故人が守護神になると考えられている神道では使われません。

 

仏教では、故人は仏門に入ったとされます。そのため、個人は生前の名前とは別に戒名を授かります。戒名とは、仏弟子になった証として与えられる名前です。故人が出家していない場合でも、彼らが極楽浄土へ行けるようにするために与えられます。

葬儀の場所

仏教の葬儀は、斎場かお寺で行われます。一方、神道の葬儀は神社で行わず、斎場のみで行われます。これは、神道が亡くなった人のことを穢れと見なす宗教だからです。神聖なご神体がある境内には穢れを持ち込まないため、神社の敷地以外の場所で葬儀が行われます。

葬儀後の法要

神道の法要は、五十日祭です。五十日祭を行うことで、故人の魂を家の守護神として自宅の御霊舎に迎え入れます。

 

一方で仏教の法要は、初七日や四十九日などの法要がいくつかあり、葬儀後に複数回行われます。これらの法要は、儀式を通じて故人の魂を極楽浄土に送るためのものです。

祀り方の違い

神道では、故人は一族の守護神になると考えられているため、先祖や故人の魂そのものが御霊舎に祀られます。

 

一方で、仏教でメインに祀られているのは仏様です。そのため、仏壇にはご本尊となる仏像が祀られ、先祖を含めた故人はご本尊の隣、または一段低いところに位牌を置いて祀られます。

神道と仏教の用語を比較

ここからは、仏教と神道の用語を比較して紹介します。

 

神道と仏教では、人が亡くなったときの用語やお悔やみの言い回しが異なるため、注意が必要です。用語や言い回しを間違えてしまうと、故人や親族に対して失礼になります。神道と仏教の正しい用語を把握しておきましょう。

神道用語

神道では、故人が亡くなったことを帰幽といいます。帰幽は、幽世に帰るという意味です。神道では故人の魂は幽世という神域に行き、そこで守護神になるとされているため、この言葉が使われます。

 

また、神道のお悔やみの言葉は、「御霊のご平穏をお祈り申し上げます」や「安らかに眠られますように」などのフレーズが使われます。葬儀の場でよく使われる成仏や供養は、仏教特有の言葉のため、神道では使われません。

仏教用語

仏教では、故人が亡くなったことを成仏や往生といいます。成仏は、故人は仏に成るという考えが由来の言葉です。また、往生も極楽浄土に行くことで仏になるという意味が含まれています。

 

仏教のお悔やみの言葉には、「ご冥福をお祈りします」というフレーズが使われます。故人が冥土にいくというのは仏教特有の考えのため、仏教以外の宗教では使われない言い回しです。他には、供養や香典などの言葉も仏教のみで使われます。

神道と仏教の違いを知っておこう

神道は日本古来の宗教で、八百万の神を祀っています。一方で、仏教はインド発祥の宗教で、仏陀を唯一神として祀る宗教です。どちらも日本に古くから根付いている宗教ですが、考え方や信仰対象、故人への考え方など、さまざまな点で違いが存在します。

 

日本の葬儀の多くは仏式で行われます。また、神道と仏教の文化が融合している場所もあることから、神道と仏教の特徴を混同している人も多いでしょう。しかし、作法や言い回しを混同することはマナー違反です。この記事を参考に、神道と仏教の違いを把握しておきましょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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