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永代供養ナビTOP永代供養コラム骨葬とはどのようなお葬式?基本的な流れやメリットとデメリットも解説

骨葬とはどのようなお葬式?基本的な流れやメリットとデメリットも解説

骨葬とはどのようなお葬式?基本的な流れやメリットとデメリットも解説

「骨葬ってそもそも何だろう?」
「骨葬はどんなふうにするの?」
「骨葬のメリットやデメリットについて詳しく知りたい!」
骨葬(こつそう)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

 

聞いたことはあるけれど、具体的にどのようなものかは分からないという方もいらっしゃるでしょう。

 

この記事では、骨葬がどのようなお葬式なのか、どのように行われるのか、そして骨葬のメリットやデメリットについて紹介します。内容を読み終わる頃には、骨葬の概要をしっかり理解でき、葬儀の別の形態について知ることができるでしょう。

 

主に骨葬のメリットやデメリットについて中心に紹介しています。一般的な葬儀と比較しながら、ぜひ知識を深めていきましょう。

骨葬とはどのようなお葬式?

一般的な葬儀であれば、「お通夜」「葬儀・告別式」「火葬」という流れに沿って行いますが、「お通夜」「火葬」「葬儀・告別式」の順番で行うのが骨葬です。葬儀・告別式の前に火葬することから、別名「前火葬」とも呼ばれます。

 

主に、農業や漁業が盛んな東北や九州といった一部の地域で執り行われることが多い葬儀形態であり、田植えや漁業の繁忙期の後、落ち着いて葬儀をするために前火葬したのが由来だとされています。

骨葬の基本的な流れ

骨葬の基本的な流れは、以下の通りです。

 

・ご逝去
・お通夜
・納棺の儀
・出棺の儀
・火葬
・収骨
・葬儀

 

ご遺族の意向によっては、収骨後の葬儀のタイミングが異なる場合があり、火葬日の当日にそのまま葬儀を行うケースのほか、余裕を持って数日後に葬儀を行うケースもあります。また、火葬の数ヶ月後に葬儀を執り行うケースもまれにあります。

骨葬が行われる理由

骨葬は現在でも行われる葬儀形態であり、さまざまな理由から骨葬を選択するご遺族も少なくありません。それでは、なぜ骨葬が選ばれているのでしょうか。

 

ここでは、骨葬が行われる主な理由について4つ紹介します。

ご遺体の状態があまり良くないため

事故や事件などで故人となってしまった場合、あるいは亡くなってからかなりの時間が経過してしまっている場合など、ご遺体の状態があまり良くないというケースも考えられます。

 

このような場合には、ご遺族の気持ちや衛生面を考慮し、葬儀の前に火葬することがあるでしょう。ご遺骨を祭壇に安置するため、ご遺体の状態を気に病む不安要素が軽減されます。

地域の風習として残っているため

骨葬が地域の風習として根強く残っているというケースもあります。特に東北地方では骨葬が行われているところが多く、ご遺体の前火葬が定着しているといわれています。

 

また、浄土真宗では「ご遺体やご遺骨に執着しない」という教えから、自宅にてお通夜を行った翌日に火葬し、ご遺骨を持って寺院で骨葬を行うことが一般的であったとされています。そのため、浄土真宗の多い地域では、骨葬の風習が現在でも色濃く残っている傾向にあります。

密葬後に本葬を行う流れを選んだため

芸能人や政治家、大企業の社長や会長といった故人が社会的に名の通った方の場合、多くの参列者が想定されます。

 

新聞やWebメディアなどで訃報が広く知れ渡ると、ご遺族がその対応に迫られ、ゆっくりと最後のお別れができなくなるため、密葬後に本葬を行うこともあります。

 

その場合、親族や親しい関係者で先に密葬を執り行い、その後ご遺体を火葬します。火葬後は日程を改めて調整し、一般弔問客の方々も参列できるような大規模な本葬を行うため、結果として骨葬になるケースがあります。

亡くなった場所と葬儀を行う場所が離れているため

亡くなった場所と葬儀をする場所が離れているために、骨葬になるケースがあります。

 

特に、故人が海外で亡くなった場合、ご遺体の長距離移動にはコストがかかり、空輸のための手続きが発生するケースもあります。さらには、移動の間のご遺体の状態維持にも不安が残ります。

 

このような場合、まず火葬してからご遺骨を連れて帰り、その後に葬儀を行うため、骨葬という形態が選ばれやすくなります。

先に火葬を行う骨葬のメリット

骨葬を行う理由について述べてきましたが、次は骨葬を行うメリットについて整理してみましょう。

 

メリットはいくつかありますが、ここでは主に考えられる3つのメリットについて解説します。

火葬と葬儀の日を別日にできる

通常は、葬儀・告別式の後にそのままご遺体を火葬しますが、先に火葬を行っておくことで、葬儀を別日に設定できるというメリットがあります。ご遺体の状態を心配する必要がないため、本葬までの時間調整や準備がしやすくなるでしょう。

 

火葬と葬儀の間に時間的余裕が生まれるため、心穏やかに故人をお見送りすることができます。

会場をゆとりを持って決めることができる

最近では「終活」として、亡くなる前に自分で葬儀社や葬儀会場を事前に決めて、ご遺族の負担をできるだけ減らしたいという方も少なくありません。しかし、もしそのような準備がなく突然亡くなった場合、ご遺体の状態が悪くなる前に急いで葬儀の段取りを組む必要があります。

 

しかし、先に火葬し後日改めて葬儀を行える骨葬は、このような時間的焦りを感じることが少なく、葬儀社や葬儀会場などをゆとりを持って決めることができるでしょう。

ご遺体の状態を気にしなくてすむ

葬儀前に火葬を済ませると、祭壇にはお骨が安置されるため、ご遺体の損傷経過を気にしなくてすみます。また、事故や事件などで損傷がすでにある場合には、先に火葬をすることで、ご遺族や参列者の精神的負担も少なくなるでしょう。

先に火葬を行う骨葬のデメリット

ここまでは骨葬のメリットについて整理してきました。

 

続いては、先に火葬を行う骨葬のデメリットについて3つ紹介します。デメリットを知っておくことで、後のトラブル回避にもつなげることもできるため、しっかり理解しておきましょう。

故人の顔を見ることができない

骨葬は、葬儀の前に火葬を行うため、葬儀の際に故人の顔を見ることができません。

 

ご遺族のなかには、できる限り生前の顔見ておきたいという方もいるでしょう。また、訃報を知って弔問した友人にも、最後の安らかな顔を見ながらお別れしてもらうことが難しくなります。

 

これらを避けたい方には、骨葬はデメリットになり得るため注意が必要です。

僧侶によっては了解を得られないケースがある

故人が所属する菩提寺にもよりますが、骨葬の了解が得られないというケースが少なからず見受けられます。宗派によっては、火葬後の葬儀はできない決まりになっているためです。

 

了解が得られない場合、法要だけでなく、戒名の対応も困難になるでしょう。このようなトラブルを避けるためにも、骨葬を決める前にお寺の僧侶に確認しておく必要があります。

後日に葬儀を行うと負担が増える場合がある

ご遺体の火葬を済ませて後日に骨葬を行う場合、火葬から骨葬まで期間が数ヶ月以上空くと、会場を別途手配する必要があります。そのため、費用のことや、打ち合わせの時間など負担が増えることも想定されます。

 

火葬から骨葬までの期間が数日以内であれば、火葬を担当する葬儀社が骨葬までを対応してくれることが多いです。上記で述べたような負担は軽減されますが、可能であれば骨葬を行う時期には注意しておいた方が良いでしょう。

事前に骨葬であることを参列者には伝えるべき?

後火葬の一般的な葬儀に慣れている参列者には、骨葬を受け入れられないという方もいます。最後に故人の顔を一目見たくて、遠方から弔問しに来るという方もいるでしょう。その場合、骨葬ではご遺骨でしか故人と会うことができないため、ショックを受ける参列者もなかにはいます。

 

そのようなことがないように、骨葬の日時を連絡する際、事前に事情を説明をしておくと良いでしょう。トラブルを未然に防ぐことにもつながります。

骨葬を選ぶ際はメリットとデメリットの両方を考えよう

この記事では骨葬についてや、骨葬のメリットやデメリットについて紹介してきました。

 

骨葬は東北地方を中心に、一部地域では現在も執り行われている葬儀形態ですが、葬儀・告別式の後に火葬を行うという流れが一般的な日本では、骨葬を知らなかったという方も少なからずいたのではないでしょうか。

 

葬儀について考える際は、ご遺族やご遺体の状況やこれまで紹介してきたメリットとデメリットの両方を参考のうえ、骨葬にした方が良いのかを判断してみてください。また、宗派や地域の風習も踏まえたうえで考えていくと良いでしょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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