
「送骨」とは? コロナ禍で変わる納骨方法

新型コロナウイルスの影響もあり、最近ではご葬儀においても、感染対策が求められていますよね。亡くなった故人様を供養しようとしても、さまざまな問題が出てきています。
特に納骨式は、四十九日を過ぎたら行うのが一般的とされているため、コロナ禍で未だに納骨の時期が決まっていない場合、不安を抱かれる方も多いようです。
そこで注目されているのが、「送骨」です。これは、配達サービスを利用して、ご寺院や霊園にご遺骨を送り、納骨してもらう方法です。ご自宅にいながら納骨をすませることができ、また必要に応じて、納骨式もリモート中継するなど、新しいサービスが始まっています。
今回は、コロナ禍で注目を集める「送骨」について、ご紹介します。

「送骨」の流れ
実は「送骨」は、さまざまなご事情で、菩提寺などに出向けない方向けのサービスとして、始まったといわれています。しかし現在では、新型コロナウイルスの影響もあり、感染防止対策として「送骨」のニーズが高まっています。
ここでは、「送骨」を具体的にどう進めればよいのか、その流れについて、みてみましょう。
1:埋葬先を決める
まずは、納骨する場所とご供養の方法について、決めておきましょう。
希望する菩提寺や霊園などに、「送骨」のサービスがあるのかを確認します。また納骨後、どのようにご供養をしていくのかも、考える必要があります。先祖代々のお墓におさめるのか、お墓じまいをして永代供養墓にするのかによって、サービス内容や料金も変わってきます。
納骨のタイミングには、特に決まりはありませんが、一般的には四十九日を過ぎてからといわれています。現在では手元供養なども登場し、多様化しているため、ご家族ともよく話し合って決めましょう。
2:「送骨」の梱包材を準備

次に、配送時に必要な梱包材の準備をします。
一般的に、こうしたサービスを提供している霊園などでは、“送骨キット”と呼ばれる、送骨専用の梱包材を用意しています。その際は、申し込み後にご自宅に送付されてくるでしょう。しかし、ご自分で配送手配をしなければならないプランもあります。
現在では、日本郵便のゆうパックのみが「送骨」に対応しています。もしキットなどがなければ、ご自分で重さ、サイズ、距離などを確認して、手配しましょう。
3:必要書類の確認
納骨する菩提寺や霊園から指示があると思いますが、忘れてはいけないのが、「埋葬許可証」と「改葬許可証」です。
直接ご遺骨をお寺などに送り、納骨をする場合は、「埋葬許可証」を同封します。「埋葬許可証」は、役所に死亡届を出した際にもらう「火葬許可証」です。火葬場にて火葬終了後に、記入押印して返却された状態のものを、「埋葬許可証」といいます。
また、お墓じまいをして改葬される場合は、現在のお墓がある自治体から、「改葬許可証」を入手します。こちらも納骨時に提出するため、状況に応じて、必要な書類を準備しておきましょう。念のため、コピーをとっておくことを、おすすめします。
4:梱包をして送る

ご遺骨の状態を確認し、問題がなければ荷物を用意しましょう。
特に骨壺のフタはしっかりと固定し、配送中に中身がこぼれてしまわないように気をつけます。テープやラップで固定したり、袋で包んだり、必要に応じて工夫します。
最終的には骨壺を木箱に入れ、しっかりと梱包したら、用意された段ボール箱などに入れます。箱のなかでも木箱が動かないよう、緩衝材などで隙間を埋めましょう。
送り状の品名欄を記入する場合は、「ご遺骨」と記載し、ワレモノでの取り扱いにします。くれぐれも、中身がこぼれないように、注意してくださいね。
「送骨」の注意点
ここでは、「送骨」の注意点について、みてみましょう。
“送骨キット”の有無
先ほども触れましたが、“送骨キット”や“送骨セット”があるかどうかは重要です。
選ばれるプランによってサービス内容は異なりますが、慣れていないとスムーズに準備できないことも多いため、専用の梱包材が用意されている業者がおすすめです。
何名様までの「送骨」が可能か
一般的に「送骨」は、お墓じまいをする方や、永代供養をする方がご利用されます。
先祖代々のご遺骨もあわせて納骨したい場合、1回につき、何名様分のご遺骨を送ることができるのか、確認しておきましょう。それによって、費用などが異なってくる恐れがあります。
納骨後のご供養について
当然ですが、「送骨」をして終わりではありません。その後、納骨式をどうするのか、年間行事のときのご供養をどのように進めるのかなど、考える必要があります。
コロナ禍の影響もあり、最近は納骨式をリモート中継する業者も増えつつあります。お盆やお彼岸なども含めて、納骨先のご寺院や霊園で、どのようなご供養のサービスがあるのか、あらかじめ確認しておきましょう。
※本記事は、2021年2月時点のものです。法律の改正や、民間企業のサービス見直しなどにより、掲載内容は変更される可能性があります
※ご寺院や霊園などによって、詳細は異なる恐れがあります
納骨も、新しい時代へ

「送骨」と聞くと、ご遺骨を配送することに、抵抗のある方もおられますよね。
しかし、新型コロナウイルスで生活様式が大きく変わった今、必要なサービスとして広がりつつあります。また、遠方に住む方や体力的に移動がお辛い方にも、こうしたサービスは必要とされています。大切なのは、従来の形にこだわることではなく、故人様へのご供養の気持ちを、持ち続けることなのかもしれません。
ヤシロでは、永代供養墓において「送骨」サービスを、いち早く実施してきました。Webから永代供養をお申し込みいただき送骨していただくことで、対面することなく納骨が可能です。
関連リンク:永代供養墓なごみ霊廟 Web申し込み
すでに納骨したいご遺骨がある場合も、生前契約でも、お申し込みいただくことが可能です。緊急事態宣言下に、オンライン中継で納骨式をおこなったこともございます。
納骨について、どんなことでもお気軽にヤシロへご相談ください。
お電話でも受け付けております
