【大阪の墓じまい】本山納骨とは?永代供養3つの選択肢と費用目安、チェック事項を解説
大阪では墓じまいを決断する家が急増していますよね。この時に大阪で多い質問が、「墓じまいをすると埋葬していた遺骨はどこへ行くの?」と言うものです。
この質問の背景には、大阪で墓じまいをすることで「埋葬されていたご先祖様が無縁仏になるのでは?」との心配がありますが、基本的には無縁仏にはなりません。
大阪で墓じまいを進める場合、家族は遺骨の納骨先を選ぶことになりますが、そのひとつの選択肢に本山納骨もあります。
今回は、大阪で墓じまいをした後の遺骨の納骨先として、本山納骨のメリットデメリットや契約前の確認事項などを、その他の選択肢とともにお伝えします。
【大阪の墓じまい】本山納骨とは。
費用の目安と契約前のチェック事項
本山納骨とは
「本山納骨」とは、全国に点在するそれぞれの仏教宗派の総本山へ遺骨を埋葬することで、現在の大阪では墓じまい後の遺骨の納骨先として注目されています。
「総本山」「本山」とは、それぞれの仏教宗派の開祖が埋葬されている寺院など、仏教宗派全体をまとめる存在です。
ですから大阪では墓じまい後に遺骨を納骨する場所としてばかりではなく、熱心な檀家では遺骨を分骨して、その一部を本山納骨する家も多く見受けます。
【 大阪の墓じまい。本山納骨とは 】
● 仏教宗派(真言宗や天台宗、浄土宗など)の開祖ゆかりの寺院である本山に、遺骨を埋葬(納骨)するのが「本山納骨」です。ですから大阪では墓じまい後の納骨先としてばかりではなく、檀家が遺骨の一部を分骨して本山納骨を行うこともあります。
→ 他の遺骨と一緒に埋葬する合葬墓が多く、総本山がその仏教宗派に倣って、他の遺骨とともに永代供養を行うのが特徴です。
※ ですから宗旨宗派不問の民間墓地や公営墓地で言う、永代供養タイプの合葬墓と同じ役割を果たします。
民間墓地や公営墓地で提供する、永代供養タイプの合葬墓と比べたメリットは、その仏教宗派の檀家で熱心に信仰していた場合、臨んだ供養に近い形が期待できる点ではないでしょうか。
一方で大阪では墓じまいの理由として「遠方で墓参りがしにくい」などが聞こえますが、総本山の性格上、比較的大阪都心部からはアクセスのしにくい立地が多い点はデメリットのひとつです。
本山納骨は社会の救済行の一環
ですから、その仏教宗派を熱心に信仰していた場合には本山納骨は特別な意味合いを持ちますが、一般的には現代の宗旨宗派不問とする民間墓地や公営墓地で提供している、永代供養タイプの合葬墓と仕組みとしてはあまり変わりはありません。
ただ本山納骨は古来から行われてきた歴史の長い供養方法です。今でもキチンとしたお墓を建てるには何百万円と費用が掛かりますよね。
確かに昔は家の裏に建てたり、「村墓」と呼ばれる集落で建てるお墓などもありましたが、そのようなお墓に入れなかった人々でも、受け入れてもらえるお墓でもありました。それこそ、行き倒れた人々を無縁仏にならぬよう、埋葬してきた寺院もあります。
● ですから本山納骨は今でも、費用を安く抑えることができる点がメリットです。それぞれの寺院で費用は違いますが、平均的には全骨で10万円ほどが目安でしょう。この他にも特徴として、下記のような傾向を見受けます。
・納骨時の費用目安が数万円~10万円ほど
・納骨後の維持管理料(お布施)は必要ない
・戒名をいただく必要がない
※ ただ、今では民間墓地や公営墓地で提供する永代供養タイプの合葬墓も、埋葬目安が10万円ほどですので、それぞれの条件や供養方法まで確認しながら、比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
最近では大阪で墓じまいを進める人々を対象にして、本山納骨の生前予約を受け付ける本山も増えました。
現在お墓を建てている大阪の寺院で墓じまいを相談した時、その仏教宗派の総本山への本山納骨を進められた事例も多いです。
本山納骨で確認したい事柄
大阪で墓じまい後に合葬墓を選んだ場合、本山納骨に限らず、民間墓地や公営墓地を選んだ場合でも、最初から他の遺骨と一緒に埋葬される形が合葬墓なので、後々家族の遺骨だけを取り出すことはできません。
埋葬後に「やっぱり個別のお墓にしたい!」と思っても、合葬墓の場合は後戻りができませんので、この点は注意をしてください。
この他に大阪で墓じまい後、本山納骨を選ぶのであれば、ぜひ契約前に確認したい事柄があります。
【 大阪の墓じまい。本山納骨の確認事項 】
(1) その仏教宗派の信徒になることが条件かどうか
→ 本山納骨は社会救済行の意味合いも持つため、多くは信徒でなくても受け入れてくれる本山が多いものの、なかには信徒にならなければ埋葬(納骨)できない寺院も見受けますので、信徒でない場合は最初に確認をしてください。
(2) 全骨納骨が可能かどうか
→ 前に少し触れたように、なかには檀家による分骨納骨のみを受け入れる総本山もあります。全骨納骨を希望するならば、確認が必要です。
(3) 納骨後の費用
→ 前項でお伝えしたように本山納骨では、埋葬(納骨)後のお布施(維持管理料)が掛からない寺院が多いものの、檀家になり定期的なお布施を必要とする寺院もありますので、この点も聴いておくと良いでしょう。
(4) 納骨後の参拝や供養方法に決まり事があるかどうか
→ 特に本山納骨時に信徒になる必要がある場合、納骨後の供養行事への参加や、定期的な参拝を必要とする総本山も見受けますので、特に遠方でなかなか現地へ赴けない場合、契約前に確認をしてください。
(5) 本山納骨のための手続きや費用
→ 本山納骨の条件は寺院によってさまざまです。戒名をいただいて納骨する寺院もあれば、戒名なし(俗名)での納骨が可能な総本山もあります。
※ 納骨自体は数万円でも戒名料に数十万円掛かる事例もありましたし、指定の骨壺に入れる寺院では骨壺に5万円掛かることもあるため、手続きや本山納骨までの流れを確認するなかで、思わぬ費用に気付くことも多いです。
一般的な宗旨宗派不問の民間墓地などの合葬墓では、契約者が手元供養をしたい/海洋散骨がしたい、などの希望がない限り、基本的には全骨納骨が可能ですが、本山納骨の場合は分骨のみを受け入れる寺院も多くあります。
この場合、分骨では数万円だったので「多くても10万円前後かな?」と本山納骨を選んだところ全骨納骨の費用は30万円だった…、との体験談もありました。
ですから大阪で墓じまい後の納骨先として本山納骨を選ぶならば、全骨納骨での費用を確認してください。
本山納骨以外の選択肢
以上が本山納骨の概要ですが、今の大阪では墓じまいの時点で離檀して無宗教となる選択肢も増えました。
この場合、本山納骨以外の選択肢を検討する方々も多いですが、その一例として、下記のような選択肢があります。
(1) 民間墓地の合葬墓
→ 民間墓地の合葬墓の場合、宗旨宗派不問が特徴です。外墓タイプの合葬墓の他、屋根の付いた屋内タイプの納骨堂型合葬墓も見受けます。
※ 施設によってさまざまですが費用目安は10万円前後、全国納骨を基本として埋葬(納骨)後の維持管理料なしとする施設が多い傾向です。
(2) 自然葬
→ 近年人気の選択肢が自然葬で、特に樹木葬と言う樹の根本に埋葬するタイプに人気が集中しています。
※ この他、遺骨を粉骨して海や里山に撒く「散骨」も自然葬として人気ですが、この場合墓標となるものが残りませんので注意をしてください。
この他、近しい両親やパートナーのみが眠る大阪の個人墓を墓じまいしたケースなどでは、そもそも取り出された遺骨を埋葬せず、粉骨して自宅で供養する「手元供養」も増えてきました。
ただ手元供養は、血は繋がっていても直接的に関わりのない、多くのご先祖様が眠る先祖代々墓や家墓の墓じまいには向きません。この場合は埋葬先があった方が良さそうです。
また大阪では墓じまいをしたものの、「いきなり他の遺骨と一緒に埋葬されるのは後悔しそう…。」と迷う声も多くあります。
この場合は、一定期間個別に収蔵(埋葬)される納骨堂などを選ぶと良いでしょう。樹木葬でも一定期間個別に埋葬されるサービスを見受けます。
いかがでしたでしょうか、今回は大阪で墓じまい後、遺骨の納骨先として選ぶ本山納骨について、民間墓地の合葬墓や樹木葬など、他の選択肢とともに、それぞれの特徴やメリットデメリットをお伝えしました。
本山納骨は古来から続く、現代の永代供養タイプの合葬墓と言えます。ただ総本山に埋葬する本山納骨ですから、なかには信徒になることを条件としていたり、戒名を求められる寺院もあるでしょう。
そのため大阪での墓じまいをきっかけに、遺骨の納骨先として本山納骨を選ぶのであれば、条件や手続き、埋葬(納骨)までの流れを確認することをおすすめします。
一方で、もともとその仏教宗派の信徒であれば、その総本山に永代に渡り弔い供養していただける安心がある選択肢です。
まとめ
本山納骨とは、注意点とその他の選択肢・仏教宗派の総本山に納骨すること
・合葬墓に埋葬され永代供養される
●本山納骨の確認事項
・信徒になることが条件か
・全骨納骨が可能か
・納骨後の費用
・納骨後の参拝や供養方法
・本山納骨までの手続きや費用
●その他の選択肢
・民間墓地の合葬墓
・自然葬
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