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永代供養における檀家制度の仕組みとは?メリットや気を付ける点を紹介

永代供養における檀家制度の仕組みとは?メリットや気を付ける点を紹介

「そもそも檀家制度って何だろう?」
「檀家でなくても永代供養をできるのだろうか?」
など、檀家制度について疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では檀家制度や戒名について仕組みを説明し、檀家をやめて永代供養してもらう方法や檀家をやめる際の注意点など詳しく解説します。檀家をやめて永代供養墓にするメリットとデメリットについても整理するとともに、必要な費用についても相場を提示します。

 

この記事を読めば、檀家制度について知るとともに、永代供養する場合のメリットやデメリット、必要な費用についても整理できるため、これからお墓について考えるときの不安材料を解消できるでしょう。

 

檀家や永代供養について基本的な内容を知って、供養の方法を賢く選択してください。

そもそも檀家の4つの制度とは?

檀家制度とは、特定の寺院の所属となって葬儀などを執り行なってもらう代わりに、お布施などを通して経済的に支援する制度のことです。始まりは江戸時代と言われており、誰もが檀家となっていたため、寺院が戸籍管理の役割もしていたと言われています。

 

ここでは、この檀家制度について詳しく紹介していきますので、理解を深めていきましょう。

1:檀家制度について

檀家制度は、特定の寺院に所属して寺を支援する家のことですが、最近では家が檀家になっているかどうか不明な場合も多くなりました。寺院にお墓がある場合は、檀家になっている可能性が高いため、両親などに確認しておくことをおすすめします。

 

檀家の中心となって、檀家を取りまとめる役割の人を総代と言います。檀家は仏教の宗派によって呼び名が変わり、浄土宗では信徒、浄土真宗では門徒と呼んでいます。

2:戒名はどうなるのか

戒名は故人に付くものと解釈されている場合もありますが、生前に与えられる場合もあります。仏の弟子になったという一種の証明になり、安らかに天に帰るための象徴的な名前です。

 

檀家になる場合は、基本的に戒名が必須になりますが、永代供養などの場合は檀家になる必要はなく、戒名も不要となります。

 

オプション料金を支払えば戒名を申し込むことができる寺院もあるため、永代供養で戒名を希望する場合は事前に確認しておきましょう。

3:檀家制度の良い点

檀家になることのメリットは、身内に不幸があった際に慌ててお寺や葬儀社を探さなくても、葬儀に関連するすべてを安心して任せることができる点です。先祖代々、供養を受けたように、手厚い供養を受けることができます。

 

また、お彼岸やお盆などでも、檀家であれば優先的に法事や法要を行なってもらえたり、その他日常的に葬儀や法事など、仏事に関連する疑問について気軽に相談できたりできる点も、大きなメリットと言えます。

4:檀家制度における課題点

檀家になることのデメリットや課題点としては、入檀料やお布施、寄付などの出費が定期的に発生する点です。葬儀や法要を任せることができる代わりに、お寺を経済的に支える役目が檀家にあるため、寺の修繕や改修などの費用として寄付を求められます。

 

人によっては、葬儀などを他のお寺にお願いできない点がデメリットになるケースもあり、檀家としてお寺のルールに従う義務も、煩わしく感じる人がいるでしょう。

 

親の世代と子供の世代で考え方が違うことで問題になるケースもあるため、考え方をすり合わせておく必要があります。

永代供養における檀家制度の仕組み

永代供養の場合は従来のお墓の考え方とは違うため、利用者が檀家に入らなくても契約できるケースが多いようです。しかし、以下で説明するように霊園やお寺によって事情はさまざまなため、事前に詳しい内容を確認しておくことがトラブルを防ぐために重要となります。

 

先祖代々のお墓を永代供養に移すケースや、これまでお世話になってきたお寺とは別のお寺に永代供養を依頼する場合など、特に注意が必要です。

霊園や寺院ごとで事情が異なる

永代供養では、基本的に利用者に対して入檀を求めないことが多いようですが、寺院ごとに事情は異なっており、檀家になることを条件としているケースも稀にあります。場合によっては、お寺の宗派の教義を学ぶことを求められる事例もあるため、注意が必要です。

 

トラブルにならないように、十分に確認してから永代供養のお寺を決めましょう。

入壇は求められない

永代供養は、お墓を受け継ぐ人がいなくても管理や供養を依頼できるシステムなため、独身者や子供のいない夫婦が申し込んでも問題はありません。そのため、遺族がお布施を納めて供養してもらう檀家制度とは全く異なります。

 

事前にお金を払って供養をお願いする永代供養では、家族の誰かが入檀する必要はなく、安心して希望のお寺にお願いすることが可能です。

檀家をやめて永代供養してもらう方法

檀家制度は、決まったお寺に手厚い供養してもらえるメリットがある反面、費用面での負担が大きく、檀家をやめて永代供養にしたいと考えている方が多くなっています。菩提寺や宗派を変更することに問題はないため、檀家制度のないお寺や霊園に移ることが可能です。

 

ここでは、檀家をやめて永代供養してもらう方法として、主な2つの方法について詳しく解説します。

  • 樹木葬を選ぶ場合
  • 永代供養を選ぶ場合

樹木葬を選ぶ場合

永代供養墓の1つのかたちとして樹木葬を選ぶことができます。市区町村から認可を受けた墓地や霊園内に、1本のシンボルツリーを植えて、その下に遺骨を埋葬する供養の方法です。ただし、同じ樹木葬でも、永代供養がついていないタイプもあるため注意しましょう。

 

樹木葬は、自然環境の中で眠ることができ、比較的割安な管理費で契約することもできます。一方で遺骨の返却はできないため、あらかじめ納得して契約しましょう。

納骨堂で永代供養をしてもらう

永代供養の方法として納骨堂も選択肢の1つになります。納骨堂は、室内施設に棚式やロッカー式で供養されるお墓のことで、最新の施設では、コンピューター制御で参拝スペースまで故人の遺骨を運ぶ自動搬送式が増えているようです。

 

一定期間は納骨堂内に設置され、その後は管理者のお寺で樹木葬などの合祀墓に埋葬されるケースもあるため、遺族の意向に合わせて契約することができます。ただし、最初から合祀されるタイプの納骨堂もあるため、確認が必要です。

個別型の永代供養をしてもらう

樹木葬は一般的に、多くの遺骨を埋葬するタイプが多いですが、個別型の樹木葬もあり、1人や夫婦、家族単位で埋葬することができます。1区画に1本の樹木を植えて、その根元に故人の遺骨を埋葬できるため、永代供養墓の墓石が樹木になったと考えればよいでしょう。

 

合祀型の樹木葬に比べると費用は少し高くなりますが、墓石が必要ないため従来の供養墓よりは割安で供養できます。

永代供養を選ぶ場合

檀家ではなくても永代供養を利用できるお寺もあるため、そのようなお寺を選んで永代供養をお願いできます。菩提寺を変更したり、宗派や宗教を変えたりしても問題はないため、檀家をやめて霊園で永代供養してもらう選択も可能です。

 

以下では、寺院と霊園での永代供養について詳しく解説します。

寺院で合祀型の永代供養をしてもらう

合祀は神道の用語で、複数の神や霊を合わせて祀るという本来の意味から広がり、仏教式のお墓で複数の遺骨を一緒に埋葬することを合祀と呼ぶようになりました。

 

寺院で合祀型の永代供養する場合は「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などの仏教式の合祀墓が多くあります。檀家はやめても仏教式の供養をしたい方には、寺院での永代供養がおすすめです。

霊園で合祀型の永代供養をしてもらう

霊園で合祀型の永代供養する場合のメリットは、宗派や宗教に関係なく誰でも利用できる点です。宗教色が出る供養は避けたい場合や、無宗教の方でも気軽に選択できるため、寺院よりも霊園での永代供養を希望する方が増えています。

 

寺院ではお寺が運営や管理を行ないますが、霊園は管理会社が霊園の運営や管理を行なっているため、専門の業者を使って小まめに清掃をしたり、設備が整えられたりしているケースが多いです。

永代供養にして檀家をやめる際に気を付ける点

江戸時代の寺請制度から始まった檀家制度は、時代の変化とともに必要性を感じない方が増えており、檀家をやめたいと考える方が増えています。

 

お墓が遠いことや管理費などが負担となって檀家をやめる場合には、これから説明する内容に注意し、トラブルにならないように準備しておきましょう。

離壇料についてのトラブルが増えている

檀家をやめるときの代表的なトラブルが離檀料です。檀家をやめられると、お寺の収入源を失うことになるため、高額なお布施や離檀料を請求されるという相談が増えています。

 

このトラブルを防ぐためには、お寺側に檀家をやめる事情を丁寧に説明して、これまでのお世話になった感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。その後、お寺の承諾を得てから檀家をやめるようにしましょう。

お墓を撤去して移動しなければいけない

檀家をやめることが決まったら、墓じまいをしてお墓を撤去する必要があります。墓じまいは遺骨を取り出してお墓を撤去し、墓地を更地にして返還することです。専門の指定業者に依頼して、適切に処理しましょう。

檀家に入らず永代供養墓に向いている3つの特徴

永代供養に向いているのは、核家族化が進み、親が亡くなった後にお墓を維持することが負担になったり、子供が遠くに住んでいたりという、現代の社会事情が影響する場合がほとんどです。

 

ここでは、お寺の檀家に入らず永代供養をするほうが向いている方の特徴について、3つに絞って解説します。

  • 年間にかかる費用を負担に思っている
  • 自分の代でお墓を終わらせたいと思っている
  • 継ぐ家族がいないか迷惑をかけたくないと思っている

1:年間にかかる費用を負担に思っている

一般的なお墓の費用は、安い墓石でも10万円程度、高額な墓石は100万円以上する場合もあります。その他に墓地の賃料やお寺へのお布施など、年間の費用がかなり負担になっている方が多い実情です。

 

ですが、檀家に入らず合祀墓の永代供養にすれば、墓石代も安価で維持費もかなりコスト軽減できます。寺院や霊園によって金額もさまざまなため、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。

2:自分の代でお墓を終わらせたいと思っている

墓地や霊園の管理は管理者が清掃などをしてくれますが、個々のお墓の管理は持ち主が行ないます。お墓の世話をする人がいなくなると無縁墓となり荒れてしまうため、自分の代でお墓を終わらせたい方には永代供養が有効な手段です。

 

檀家としてお寺との関係を維持してきた方も、子供の代になるとお寺とのつながりが難しくなるため、檀家をやめて永代供養にする方が増えています。

3:継ぐ家族がいないか迷惑をかけたくないと思っている

お寺の檀家に入って、先祖代々のお墓を受け継いできた方の中には、跡取りがいない場合や身寄りがいないなどの理由で、永代供養を選択する方が増えています。

 

家族がいてもお墓が遠く、子供が継承をできないケースや、子供に迷惑をかけたくないと考える方も、自分の代で檀家をやめて墓じまいをすることが有効な選択肢と言えるでしょう。

 

\お客様がヤシロで永代供養墓を決めた理由は?/

檀家をやめて永代供養墓にする3つのメリット

さまざまな事情で檀家を継続できない場合、檀家をやめて永代供養を選択するケースが増えている現状です。

 

しかし、宗派や宗教に関係なく利用でき、家族が管理する負担がないなどのメリットに加えて、費用も安くできる点から、多くの方が永代供養を選ぶようになりました。

 

続いては、檀家をやめて永代供養にするメリットの中で、代表的な3つのメリットについて詳しく解説します。

  • 宗派や宗教のこだわりは必要ない
  • 家族や親族の負担が少ない
  • お墓よりも安く抑えられる

1:宗派や宗教のこだわりは必要ない

霊園で永代供養をする場合は、宗派や宗教にこだわりがなく、無宗教の人でも自由に利用できます。寺院の永代供養でも、宗派を問わず供養できる場合があるため、事前に確認して決めることをおすすめします。

2:家族や親族の負担が少ない

永代供養の場合は、お墓の掃除や管理はすべて霊園の管理者が行なってくれるため、家族や親族は維持管理が負担になりません。日頃の管理をお任せし、お墓に参拝したいときは自由に訪ねて参拝できます。

3:お墓よりも安く抑えられる

永代供養は、お寺で墓地を持って管理するよりも、費用を抑えられるメリットがあります。新しくお墓を建てると墓石だけでも50万円前後かかり、高額な墓石なら100万円以上必要です。

 

永代供養墓であれば5万円から数十万円程度で納骨が可能なため、金銭的な負担も大きく抑えることができます。

檀家をやめて永代供養墓にする3つのデメリット

檀家をやめて永代供養にすると、これまで説明したように多くのメリットがあります。一方で永代供養にすることのデメリットもあるため、事前に確認した上で永代供養にするかどうか決めることをおすすめします。

 

ここでは永代供養のデメリット3つについて詳しく説明します。

  • 共同のお参りになる
  • お墓を継いだりはできない
  • 合祀の場合は遺骨の取り出しができない

1:共同のお参りになる

永代供養の場合、一般的なお墓と比べて参拝の方法が違うため、お参りの仕方に制限があるケースもあります。墓石の前で手を合わせるのではなく、決められた場所でしかお参りできない、屋内の納骨堂では線香をあげられないなど規制があるため、確認が必要です。

2:お墓を継いだりはできない

永代供養はお墓を継承する人がいなくてもよい点がメリットですが、場合によってはデメリットにもなります。子供の中に「先祖からのお墓を継いで守っていきたい」と考える方が出てきた場合でも、永代供養にした後では実現でできません。

 

永代供養を選ぶ場合には、家族や親族と十分話をした上で、周りに理解を得てから決めることが大切です。

3:合祀の場合は遺骨の取り出しができない

永代供養の場合は合祀墓となることが多く、その場合は後で遺骨を取り出すことはできません。一旦合祀墓で永代供養した後で、遺骨を他の場所に移したいとなっても対応ができないことを理解しておく必要があります。

 

ただし、一定期間は個別に安置される永代供養もあり、その期間であれば遺骨を取り出すことが可能です。

永代供養における本山納骨について

本山納骨とは、仏教の各宗派の本山に遺骨を埋葬して供養することです。遺骨を分骨して納めることが一般的ですが、全骨納骨を受け入れている本山もあり、故人の宗旨・宗派が本山の宗派と違っていても納骨できる本山もあります。

 

特に西日本では、昔から本山納骨して供養する習慣があり、合祀型の永代供養墓と同じような位置付けで多くの方が利用しています。宗祖や開祖が眠る本山で供養してもらえるという安心感と、信頼できる寺院で管理してもらえることが特徴です。

檀家になる場合のお墓の相場費用

檀家になると、寺院墓地を利用するための永代使用料を支払い、更に毎月檀家料が必要な寺院もあります。檀家になる前に、1年間の必要な費用について寺院に確認しておくことが大切です。

 

永代使用料は寺院によって違いますが、60万円程度から100万円程度が相場のようです。地方自治体が運営している公営墓地であれば、安心感があり、使用料も民営墓地や寺院墓地に比べて安く抑えられるでしょう。

代々のお墓を永代供養するのにかかる費用

先祖代々のお墓を永代供養に変える場合、墓じまいする必要があります。かかる金額は、墓石解体費で1平方メートル当たり10万円程度、閉眼供養のお布施で5万円程度、離檀料で10万円程度が必要になるでしょう。

 

墓石解体工事費は、墓所が山の上にある場合など、工事が難しいときは高めになります。閉眼供養は「魂抜き」とも呼ばれ、お墓から霊魂を抜いて、何もない状態の石に戻すための墓前法要です。閉眼供養は、仏式のお墓では必須となります。

 

また、お寺の檀家をやめるときには、これまでの感謝を込めて渡す離檀料をお布施と言い、これはお墓がお寺にある場合にのみ必要になります。

永代供養の方法別で変わる相場費用

永代供養墓の費用は、お墓の形態や人数によって大きく異なるため、自分の希望も含めてよく比較検討して決めましょう。

 

永代供養墓の相場は、合祀墓で1人当たり20万円前後、集合個別墓で1区画当たり100万円前後と大きな差があります。樹木葬の場合は1区画当たり100万円前後、納骨堂で150万円前後が費用の相場です。

 

どのタイプでもさまざまなランクがあり金額の幅も大きいため、予算を提示して霊園などに相談して決めることをおすすめします。

 

\相場から永代供養探し!/

永代供養する場合の檀家について詳しく知ろう

先祖代々のお墓を守り、子孫が供養に責任を持って受け継いでいくことが当たり前だった時代には、お寺の檀家になって法事を行なってきました。

 

しかし現代の社会環境の中では、檀家制度のメリットよりも金銭的なトラブルなどのデメリットが注目され、永代供養に変える方が増えています。

 

檀家制度と永代供養について、メリットとデメリットを考えながら、将来のお墓の継続について家族で話をして、適切な供養の方法を見つけることが大切です。この記事の内容を参考に、お墓について話をしてみましょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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