
長寿祝いの一覧をご紹介!数え年と満年齢のどちらで祝う?喜ばれる敬老の日のギフトは?

・長寿祝いの年齢一覧は?
・長寿祝いや敬老の日に適したギフトは?
・長寿祝いの祝い方は?
長寿祝いは数え年61歳にあたる還暦から始まり、百歳の百寿、120歳の大還暦まであります。
かつては誕生日に祝うことが多かった長寿祝いですが、ハッピーマンデー制度の導入により、敬老の日の3連休を使ってお祝いをする家族が増えました。
本記事を読むことで、長寿祝いの年齢一覧やテーマカラー、2024年に長寿祝いを迎える方々の生まれ年や、長寿祝いに適したギフトやタブーが分かります。
敬老の日に祝う、長寿祝い

◇長寿祝いは、誕生日・敬老の日が一般的です
長寿祝いを祝うタイミングに決まり事はありません。
一般的に長寿祝いは、誕生日に行ってきましたが、近年では敬老の日の長寿祝いが増えました。
2000年(平成12年)以降にハッピーマンデー制度が導入され、敬老の日が毎年9月の第3月曜日に変更されたためです。
土~月曜日の3連休が見込めるため、敬老の日の連休で長寿祝いを催したり、温泉などの旅行に行ったりする家族が増えています。
2024年敬老の日はいつ?
◇2024年9月16日(月)が敬老の日です
2024年の敬老の日は9月16日(月)、9月14日(土)~9月16日(月)が3連休になるので、この時期に長寿祝いを企画しても良いでしょう。
そして敬老の日の頃には秋分の日があり、毎年9月頃にはゴールデンウィークと比較して、「シルバーウィーク」と呼ばれる秋の大型連休が期待されます。
ただ2024年の秋分の日は9月22日(日)、振り替え休日が23日(月)なので、敬老の日の連休とは離れてしまいますが、大型連休を狙うならば、9月17日(火)~20日(金)の4日間で有給休暇を取ると10連休です。
長寿祝いの一覧表
①数え年61歳:還暦祝い
◇還暦は数え年61歳、満60歳で祝う長寿祝いです
「還暦(かんれき)」は数え年61歳、満60歳での長寿祝いとなり、お祝いのカラーは赤、以前は定年祝いも兼ねて祝う家庭も多くいました。
還暦は「本掛がえり(ほんけがえり)」とも呼ばれ、数え年61年目にして、生まれ年と同じ干支(十干十二支)に返ります。
●カラー…赤
・数え年…西暦1965年(昭和40年)
・満年齢…西暦1964年(昭和39年)
人生で初めての長寿祝いになるので、人生の節目として大切なお祝いです。
テーマカラーの赤に掛けて、赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾などを着用し祝いました。
この「赤」は十干干支が一回りして、赤ちゃんに生まれ変わることを意味します。
②数え年66歳:緑寿祝い
◇緑寿は数え年66歳、満65歳で祝う長寿祝いです
2002年に日本百貨店連盟が始めた長寿祝いが緑寿(ろくじゅ)祝い、本来の名称は66歳の長寿祝いに掛けて「緑々寿(ろくろくじゅ)」でしたが、現代は「緑寿」で統一されています。
●カラー…緑
・数え年…西暦1959年(昭和34年)
・満年齢…西暦1958年(昭和33年)
緑寿が祝われるようになったのは、現代の60歳はまだまだ現役世代だからです。
定年退職の年齢も60歳から65歳へと引き上げられました。
緑寿のテーマカラーは名前と同じく緑、緑をイメージするギフトを選んでも喜ばれます。
③数え年70歳:古希祝い
◇古希は数え年70歳、満69歳で祝う長寿祝いです
「古希(こき)」は数え年70歳、中国は唐の時代の詩人「杜甫(とほ)」の読んだ詩「人生七十古来稀なり」が由来します。
寿命が難しかった昔、「人生70年は稀で貴重なことである」との意味で、古希の「古」は古来を意味し、古希の「希」は「稀(まれ)」、めったにないと言う意味です。
●カラー…紫
・数え年…西暦1955年(昭和30年)
・満年齢…西暦1954年(昭和29年)
ただし70歳は厄年にもあたり、周囲がお祝いをしても厄払い行事にはならないため、なかには古希祝いを嫌がる高齢の方もいます。
この場合には、本人の意向に倣い、古希祝いを避けると良いでしょう。
③数え年77歳:喜寿祝い
◇喜寿は数え年77歳、満76歳で祝う長寿祝いです
「喜寿(きじゅ)」は数え年77歳、喜ぶの草書体が「㐂」であるため、七が三つで七十七として喜寿を祝うようになりました。
また陽数の「七」は、日本ではラッキーセブンなど縁起の良い数字です。
この数字が2つ並ぶ77歳を、縁起が良いとして祝う意味合いもあります。
●カラー…紫
・数え年…西暦1948年(昭和23年)
・満年齢…西暦1947年(昭和22年)
喜寿のテーマカラーは古希と同じく紫、紫は悟りを開いた高貴な色としても尊ばれるため、紫の小物やお財布などをギフトに選ぶのも良いでしょう。
④数え年80歳:傘寿祝い
⑤数え年88歳:米寿祝い
◇米寿は数え年88歳、満87歳で祝う長寿祝いです
「米寿(べいじゅ)」は数え年88歳、「米」はを分解すると「八十八」となることから、貴重なお米の年齢である米寿を祝うようになりました。
還暦に続いて長寿祝いとして長く祝われてきた長寿祝いで、古希や傘寿を祝うことのない地域でも、米寿は祝うことがあります。
●カラー…黄色
・数え年…西暦1937年(昭和12年)
・満年齢…西暦1936年(昭和11年)
米寿のテーマカラーも黄色ですが、黄色や金色で祝う家庭が増えました。
そのため金茶の盃や箸置き、小皿などのギフトが人気です。
⑥数え年90歳:卒寿祝い
◇卒寿は数え年90歳、満89歳の長寿祝いです
「卒寿(そつじゅ)」は数え年90歳、卒業の略字が「卆」であり「九十」と読めることから卒寿の90歳を祝う由来となりました。
ただし平安時代など古い時代の日本では、90歳まで生きる人々は少なく、ほとんど祝われることはなかったものの、現代では多くの家庭で90歳の高齢の方々が祝われています。
●カラー…紫・白
・数え年…西暦1935年(昭和10年)
・満年齢…西暦1934年(昭和9年)
卒寿のテーマカラーは古希や喜寿と同じ高貴な紫、もしくは白寿や百寿と同じ白で祝われますが、紫と白を掛けた薄いラベンダー色のギフトを贈る家族も多いです。
反対に高貴が増すとして、深い色合いの紫を贈る家族もいます。
本人の日頃の好みの色をイメージしながら、似合う紫や白を贈ると良いでしょう。
⑦数え年99歳:白寿祝い
◇白寿は数え年99歳、満98歳の長寿祝いです
「白寿(はくじゅ)」は数え年99歳、百歳から「一」を取ると「白」になることから、「白寿」と名付けられました。
翌年は百寿の100歳祝いですが、家族は白寿・百寿の両方を祝うことが多いでしょう。
●カラー…白・紫
・数え年…西暦1926年(昭和元年)
・満年齢…西暦1925年(大正14年)
白寿も卒寿同様に、白と紫の両方の色がテーマカラーです。
「白」は穢れのない純粋無垢・神聖と言うイメージがあり、99歳を生きて全てが削ぎ落された美しさを表します。
⑧数え年100歳:百寿祝い
◇百寿は数え年100歳、満99歳の長寿祝いです
「白寿(はくじゅ)」は数え年100歳、一世紀を生きていることから白寿は「紀寿(きじゅ)」とも呼ばれます。
また百寿は長寿祝いのなかでも貴重なお祝いですので、この上ない慶事として「上寿(じょうじゅ)」とも呼ばれてきました。
●カラー…白・桃色
・数え年…西暦1925年(大正14年)
・満年齢…西暦1924年(大正13年)
百寿は「はくじゅ」「ももじゅ」とも呼ばれるため、白の他に桃色もテーマカラーとなり、女性は桃色の服やギフトを贈る家族も多いです。
100歳以上の長寿祝い
◇108歳の「茶寿」・11歳の「皇寿」などがあります
100歳以上の長寿祝いは、最長寿が数え年120歳の「大還暦(だいかんれき)」まで、108歳の「茶寿(ちゃじゅ)」、111歳の「皇寿(こうじゅ)」などです。
茶寿は「茶」の字を分解すると「十・十・八十八」となることから茶寿とされました。
111歳の皇寿も、「皇」の漢字を分解して「百・一・十・一」とするためです。
大還暦は還暦の2周目を迎えたことを意味しますが、最高齢でも115歳となるため(2024年現在)、ほとんど出会えない長寿祝いでしょう。
100歳以上の長寿祝いに、テーマカラーはありません。
敬老の日に祝う、長寿祝いの祝い方

◇敬老の日や長寿祝いの祝い方に、決まり事はありません
基本的に敬老の日や長寿祝いの祝い方に決まり事はありませんが、家族で食事会を行い、長寿祝いのギフトを贈ってお祝いをする家庭が一般的です。
かつては「長寿にあやかる」と言って、周囲が本人を祝うのではなく、長寿を迎える家族がちょっとした寸志やお土産を用意して、お祝いに訪れた人々に配る風習を持つ地域もありました。
お祝いの年齢は違いますが、沖縄県のカジマヤー(風車)祝いなど、長寿にあやかるお祝いの風習が残る地域もあります。
①初物七五三
◇「初物七五三」は、旬のものをいただく風習です
かつて江戸時代、ある死刑囚が「最後の晩餐」のリクエストが季節外れの食べ物だったため、初物が出回る時期まで延期されたことが由来します。
「初物を食べることで、七五日は長生きする」とされ長寿の縁起物になりました。
また旬の食べ物や、その年初めての食べ物は生命力があるとされ、この生命をいただくことで、精力・生命力になるとされます。
②豪華な会食の場を設ける
◇自宅やホテルでの会食が増えています
現代の長寿祝いは身近な家族や親族のみで祝うことが多いですが、ホテルなどを予約して豪華な会食の場を設ける家族が増えました。
ただし長寿祝いでは本人の健康状態への配慮は不可欠です。
食べ物はもちろん、遠方への外出が難しい場合には、自宅でご馳走をいただくアットホームな手作りのお祝いも良いでしょう。
③サプライズを仕掛ける
◇長寿祝いのサプライズムービーも人気です
お祝いの最中に本人の写真や家族との歴史が分かる写真が編集された、サプライズムービーを仕掛けるサプライズも人気があります。
誕生から幼少期、学生時代、夫婦の恋愛時期のカップル写真、結婚式、出産、新築など、人生の節目の写真を繋げ、最後に家族からのメッセージを添えるムービーが多いです。
ムービーの途中で「お母さんの十代はこんなに可愛かったのね!」「産んでくれてありがとう!」など、家族の言葉を入れます。
・お祝いビデオのPAM
④記念写真を撮る
◇長寿祝いに家族写真を撮ることも多いです
長寿祝いに家族・親族で集まって集合写真を撮影する家族も少なくありません。
子ども・孫と多くの家族に囲まれた長寿祝いの集合写真は、後々までお祝いとなるでしょう。
写真館では長寿祝いプランもありますが、本人の健康状態には充分に配慮したプランが大切です。
どうしても家族写真を撮影したい場合には、出張カメラマンを請け負う業者もありますし、現代では性能の良いカメラも多いので、家族が撮影するのも良いでしょう。
・スタジオアリス
⑤「長寿にあやかる」
敬老の日に行う長寿祝いのギフト

家族や親族が長寿祝いを迎えるならば、ギフトを贈り祝いたいと思う方は多いですよね。
一方で長寿祝いを受け取った本人や家族は、お返しをすべきか迷うでしょう。
基本的に長寿祝いギフトを受け取ったとしても、お返しをする必要はありません。
贈った側は長寿を一緒に祝うことで「長寿にあやかった」とされるためです。
けれどもお礼として何か贈りたい場合には、「内祝い」としてささやかな品を、手紙を添えて贈ると良いでしょう。
①長寿祝いギフトの相場
◇長寿祝いの本人との関係性で相場も変わります
敬老の日に祝う長寿祝いギフトは、お祝いの気持ちが大切ですので、厳密な決まり事はありませんが、一般的には本人との関係性で少しずつ相場も変わるでしょう。
また関係性ばかりではなく、日ごろからの親しさで決めても問題はありません。
<長寿祝いギフトの費用相場> |
|
[相手] | [費用相場] |
・両親(義両親) | …約3万円~5万円 |
・祖父母 | …約1万円~3万円 |
・親戚 | …約5千円~2万円 |
・会社の上司(恩師) | …約5千円~1万円 |
相場より大きくなっても構いませんが、あまり相場を離れると相手も気を遣います。
長寿祝いの形態によっては、本人やその家族もお帰りに持ち帰る引きものを準備していますが、基本的にはささやかな品が多いため、あまり高すぎることのない品がベストです。
②長寿祝いで違う「色」
◇長寿祝いのテーマカラーにちなんだギフトが多いです
敬老の日に行う長寿祝いでは、一般的に還暦では赤、古希や喜寿では紫といった、長寿祝いのテーマカラーを目安に、本人が喜びそうな品をセレクトします。
長寿祝いの説明でそれぞれご紹介していますが、下記にまとめますので参考にしてください。
<長寿祝いで違う「色」> |
|
[長寿祝い] | [色] |
・還暦 | …赤色 |
・緑寿 | …緑色 |
・古稀 | …紫色 |
・喜寿 | …紫色 |
・傘寿 | …黄色・金茶色 |
・米寿 | …黄色・金茶色 |
・卒寿 | …白・紫 |
・白寿 | …白・紫 |
・百寿 | …白・桃色 |
・百寿以上 | …なし |
あまり派手な色を好まない方であれば、淡い紫などで選ぶと良いでしょう。
またインテリアや食器、服などが白や黒で統一された高齢の方々も多いです。
この場合には、長寿を象徴する色にちなみ、白い品を選ぶと喜ばれます。
③人生を振り返る記念品を贈る
長寿祝いは人生を振り返る節目として、人生を振り返る記念品も人気です。
誕生から今までの人生を振り返るアルバムは、手作りのアルバムも心がこもって良いですし、近年では一冊の本にしてくれるサービスも増えました。
また生まれてから今までの誕生日の日に配られた、新聞の表紙をまとめた記念品サービスも人気です。
長寿祝いの席で、家族で記念品を見ながら人生を振り返るのも良いでしょう。
・しまうまプリント
・誕生日新聞オンラインショップ
④華やかなお祝いを贈る
長寿祝いの席に似合う、華やかなアレンジメントフラワーやケーキタワーなどのギフトも人気があります。
古希なら紫、傘寿や米寿なら黄色い花など、花束であれば、その時々の長寿祝いに見合った色選びもできるので便利です。
なかには年齢分の花束を贈る人もいますが、ただ生花だと手入れが大変になるので家族に尋ねてみると丁寧ではあります。
サプライズをしたいならば、ソープフラワーなども良いでしょう。
⑤健康を気遣うギフトを贈る
老眼など老いを感じさせる長寿祝いギフトはタブーですが、一般的な健康グッズであれば実用的で好まれます。
近年ではマッサージシートやネックマッサージャーなども人気がありますよね。
この他、サプリメントのセットなども良く選ばれます。
「いつまでも美しく」のメッセージを添えて、カッサローラーなどの美容器も人気があるでしょう。
敬老の日に祝う長寿祝いギフトのタブー

◇長寿祝いに老いを連想させる品はタブーです
敬老の日に祝う長寿祝いは、「次の長寿祝いまで元気で長生きしてください」との願いも込められたお祝い行事です。
また長寿祝いは長生きを祝うとともに、若い人々が高齢の方々を敬い、長寿にあやかる行事ですので、相手を敬う気持ちを表した品を選びます。
①時計やカバン
時計やカバンは成人式や就職祝いで多く用いられるギフトですが、長寿祝いに関しては「頑張りを期待しています」とのメッセージが含まれるギフトです。
そのため子どもや姪っ子・甥っ子など、年下の家族・親族に対しては良いのですが、目上の人へ贈る長寿祝いには向いていません。
②くし
「くし」は「く」は苦労の「苦」、「し」は「死」を連想してしまうため忌み言葉として、長寿祝いではタブーとされます。
同じくお菓子などの数で苦や死を連想させる「4」や「9」の数も避けたいところです。
「4」や「9」の数字は、長寿祝いばかりではなく、香典などの金額でも忌まれてきました。
③お茶
お茶は高齢の方々には人気の飲み物ですが、葬儀や法要など、弔事で準備する引きもので選ばれやすい品です。
そのため葬儀を連想させるとして、縁起の良い長寿祝いには避けられてきました。
④現金やギフト券
現金やギフト券など、金額がハッキリと分かるギフトも目上の方へ贈る長寿祝いとしては失礼にあたります。
もしも「何を贈れば良いか分からない」と品選びに迷う時には、カタログギフトも良いでしょう。
⑤履物
靴などの履物は、就職祝いなど若い方々へ贈る場合「新しい出発」「門出」などの意味があり、新しい人生の旅へのエールとなるギフトです。
けれども長寿祝いで目上の方へ贈る場合、「足で踏みつける」の意味を持つためタブーとなりますのでご注意ください。
また葬儀では棺に冥土の旅で歩む草履を添えるため、縁起の悪い品にもなります。
⑥老いを連想させるもの
長寿祝いは「次の長寿祝いまで、いつまでも元気でいてください」との意味があり、元気な姿を祝う意味があるため、老眼鏡や補聴器などの品は、老いを連想させるためタブーです。
⑦ツバキの花
まとめ:2024年敬老の日の長寿祝いは、9月16日(月)です

2000年にハッピーマンデーが制定されて以降、誕生日に祝うことの多い長寿祝いでしたが、現代は敬老の日のお祝いが増えました。
長寿祝いは家族や、ごく近しい親族のみでお祝いをする家庭が増えていますが、本人と親しくしていて「ぜひお祝いをしたい!」と思うならば、相場内でメッセージを添えて、長寿祝いギフトを贈ると良いでしょう。
「いつまでもお元気でいてください」「長寿にあやからせていただきます、ありがとうございます」などのひと言を添え、お祝いします。
お電話でも受け付けております
