
永代供養の場合は仏壇はいらない?必要といわれるときの理由や位牌の扱いの選択肢

「永代供養にしたら仏壇や位牌はいらないの?」
「永代供養にして位牌を処分するときはどうしたらいい?」
「位牌を永代供養するときの一般的な流れは?」
永代供養が一般的になり、選択肢の1つとして考えるというひとも増えてきました。その場合、仏壇や位牌はどうしたらいいのかわからないというひとも多いのではないでしょうか。永代供養にしてお墓を建てないからといって、仏壇や位牌がいらないわけではありません。
この記事では永代供養についてや、永代供養にしたときに仏壇や位牌を残しておく場合と処分する場合の方法などについて紹介しています。
この記事を読むことで、故人を偲ぶためにどのようなかたちがよいのか考えることや、納得できる供養の方法を探すことができるでしょう。
永代供養の場合は仏壇や位牌はいらない?
故人を偲ぶことにもなる供養
永代供養にすれば法要もしてもらえますが、遺族が故人のために何もする必要がないというわけではありません。
故人のことを偲び、尊敬や感謝の気持ちを伝えることも供養となります。そのためにも、仏壇や位牌があった方がよいともいわれています。
仏壇や位牌に毎朝、毎晩手を合わせ、故人を偲ぶことで感謝の気持ちが伝わるのではないでしょうか。
縁のあるひとが行うのが本来の供養のかたち
お墓の永代供養と併せて位牌の扱いを考えるときの5つの選択肢
お墓を永代供養にするとき、併せて位牌の扱いを考える場合もあるでしょう。
お墓を永代供養にするのみで位牌を残す場合や、位牌も同じように永代供養してもらう場合、そもそも位牌を作らないという場合もあり、位牌の扱い方には様々な選択肢があります。
ここでは、お墓の永代供養と併せて位牌の扱いを考えるときの、5つの選択肢について詳しく紹介します。
- お墓の永代供養のみで位牌を残す
- 位牌の永代供養をしてもらう
- 位牌の閉眼供養(魂抜き)を行い処分する
- 位牌の一時預かり供養をしてもらう
- 最初から位牌を作らない
1:お墓の永代供養のみで位牌を残す
お墓を永代供養にしても、位牌を処分しなければならないわけではありません。自宅でも供養をしたいという場合、位牌を自宅の仏壇に残しておいても問題ありません。
縁のある子孫が生きている間はこれまで通り、供養や法事を行いたいという場合もあるでしょう。自宅という近い場所で故人のことを偲びたいというひともいます。そのような場合も、位牌を残しておくとよいでしょう。
2:位牌の永代供養をしてもらう
3:位牌の閉眼供養(魂抜き)を行い処分する
位牌を処分したい場合は、閉眼供養を行う必要があります。閉眼供養とは、仏壇や位牌などの供養の対象であったものから故人の魂を抜き、ただの「物」に戻すための儀式で、魂抜きとも呼ばれます。
閉眼供養がされ、ただの「物」になった位牌は魂が宿っていないため、地域のルールに従って処分しても問題ありません。
しかし、通常のゴミとして出すことに抵抗がある場合は、閉眼供養の後で寺院や専門業者にお焚き上げをしてもらうこともできるため、寺院や仏壇・仏具店に相談するとよいでしょう。
4:位牌の一時預かり供養をしてもらう
故人が亡くなり、法要が短い期間で続く間までは位牌を手元に置いておけるものの、その後は家に置いておけない場合や、仏壇を処分した後に位牌をどうするか迷っているという場合などは、一時預かり供養というものをしてもらうこともできます。
一時預かり供養は、月や年単位で寺院に位牌を預けることをいいます。これまでにお世話になった菩提寺や、永代供養をお願いする寺院などに相談してみるとよいでしょう。
5:最初から位牌を作らない
永代供養を選択し、位牌を作らないという選択肢もあります。子ども世代に手間をかけさせたくないなどの理由から、位牌を作らないという方も増えています。
位牌を作らず、写真などを飾って故人を偲ぶという供養の方法もあるでしょう。位牌を作るかどうかは、それぞれの家庭の考え方によって故人を偲ぶかたちを選択するとよいでしょう。
位牌を永代供養のために寺院へ移動する際の一般的な流れ
故人の遺骨と同じように、位牌も永代供養にするときは寺院へ移動させます。永代供養に限らず、位牌などを移動させるときは、ただ単に移動すればいいというものではありません。大切なのは、位牌や仏壇の中に宿る「故人の魂」の移動です。
僧侶に位牌から魂を抜く「閉眼供養」をしてもらい、位牌を永代供養する寺院へ移動します。その後、移動先の位牌に再び魂を入れてもらう「開眼供養」をしてもらうことで移動できます。
お墓の永代供養と併せて位牌の今後についても考えてみよう
お墓を永代供養にした後、仏壇や位牌をどのようにすればいいのか説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
故人が子孫のことを心配しないように仏壇や位牌を置いておき、故人を偲ぶために日々手を合わせたいという場合もあれば、お墓や仏壇を継いでくれる子孫がいない、仏壇や位牌を置いておく場所がないという場合もあります。
大切なことは故人を偲ぶということです。それぞれの家庭の状況に合わせて、故人を偲ぶためにどのようなかたちをとるのがよいのか考えてみましょう。
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