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永代供養ナビTOP永代供養コラム「墓守」にはどういう意味がある?知っておきたい祭祀継承者の役割とは

「墓守」にはどういう意味がある?知っておきたい祭祀継承者の役割とは

「墓守」にはどういう意味がある?知っておきたい祭祀継承者の役割とは

「墓守ってどんなことをするの?」
「墓守を務めるときは何をすれば良い?」
「誰が墓守を行えば良いかわからない」
このように、墓守について疑問を感じている方は少なくないでしょう。特に、終活中の方にとっては気になる内容といえます。

 

本記事では、墓守の役割や誰が務めるのか、墓守を正しく行うための知識全般について紹介します。

 

この記事を読むことで、墓守とは何をする人なのか、どのような意味があるのか、具体的な方法など墓守の知識を網羅できるため、今後機会があったときに迷うことがないでしょう。

 

また、費用や代理で務めることについても解説しているため、墓守をよく知りたい方や検討している方にとって有益な記事になるでしょう。この記事をぜひ今後の終活に活かして下さい。

「墓守」にはどんな意味がある?

墓守にはどのような意味があるのか、記事を読んでいる方の中には、気になる方もいるのではないでしょうか。

 

墓守には、お墓を守る意味がありますが、古来日本ではお墓の近くに居住して遺体の管理をする人や、お墓を管理する人を「三枚聖(さんまいひじり)」や「隠坊(おんぼう)」と呼んでいました。

 

現在は大きく2つの役割に分けられます。1つは墓地や霊園を衛生管理する人という意味で、もう1つは代々お墓を継承する人という意味です。

 

同じ墓守でも、異なる役割があります。こちらでは、墓守の持つそれぞれの意味を具体的に解説します。

墓地や霊園を管理する人という意味

1つは、墓地や霊園を清掃するなど衛生面を管理する人という意味です。通常、お墓を所有する継承者が管理しますが、お墓が遠くにあることや、お墓の清掃になかなか行けないといった家庭の理由によって、お寺のご僧侶などが代わりとなり墓守を行います。

継承者としてお墓を守る人という意味

もう1つは、先祖代々お墓の所有者として継承して管理する人という意味です。多くの場合で、お墓を継承する親族が墓守となることが一般的です。墓守には、先祖代々お墓を継承するという大きな目的があるといえます。

 

この記事では、主にお墓の祭祀の継承者を墓守として解説します。以下に記した具体的な内容を参考にして下さい。

お墓を物理的に清掃し管理する

一番大きな意味は、お墓の清掃など維持管理です。お墓参りの際に行うことができるため、難しいことではありません。

 

お墓参りは自分のタイミングで行うため、近くに住居がある必要はないでしょう。また、回数も都合に応じて判断することが可能です。住まいが遠方で一年に数回墓守の役割を務める人もいます。

 

墓守とは、親族間の意見で取り決められるものであり、何をしなければならないという明確なルールはありません。

お墓の管理費用を支払う

お墓を利用する際は、お寺や霊園に年間管理費を支払います。墓守を務める人は多くの場合、お墓の名義人です。そのため、お墓の管理費用を支払うという意味もあります。

 

管理費用には、お墓の清掃や維持するための費用など多くの目的が含まれています。未払いの状態が続くと、墓守として所有者を変更しなければならないケースもあるため注意しましょう。

お寺の法要に参加する

故人の葬儀が終わると、四十九日法要や一周忌法要などが行われます。その際、親族とともにお寺の法事や法要に参加します。

 

一周忌法要以降は、三回忌、七回忌と続いて、三十三回忌が最終です。そのほか、お盆やお彼岸など区切りとなる供養にも関わります。

 

家庭の事情などから、参加を強要しないお寺が増えていますが、墓守であればできるだけ予定を合わせて参加するよう調整しましょう。

墓守は誰がするものなのか

墓守は誰が務めることが正しいのでしょうか。祭祀承継者は、お墓だけではなく、仏壇や仏具など、様々なものを相続します。祭祀に関わる全ての所有者となるため、墓守の決め方は重要な事項です。

 

どのように墓守を決めたら良いか迷っている方や、誰が行うのか知りたい方のために、6つのポイントを解説します。ぜひ今後に活かして下さい。

相続するお墓は「祭祀財産」にあたる

まず、押さえておきたいポイントは、相続するお墓は「祭祀財産」にあたるという点です。故人から相続するものには、「祭祀財産」のほかに「相続財産」があります。

 

「祭祀財産」が誰か1人に決めて受け継ぐことに対して、「相続財産」は、法律で定められた人に分割して相続されます。「相続財産」の相続人が、祭祀財産を自動的に受け継ぐわけではありません。

 

また、「祭祀財産」には、お墓以外に「系譜」「祭具」「墳墓」などがあります。「系譜」とは家系図、「祭具」とは仏壇や位牌、「墳墓」とは墓地やお墓を指します。

 

出典:民法|e-Gov法令検索

祭祀財産は分割できない

祭祀財産はお墓以外に、仏壇や仏具、墓地などがありますが、仏壇を分けることや仏具を分けることは物理的に困難であり、金銭に換えることもできません。

 

また、お墓や仏壇仏具を1人ずつに分配することは、継承する上で問題になることがあります。そのため、祭祀財産は特定の1人が受け継ぐことが決められています。

 

出典:No.4108 相続税がかからない財産|国税庁

複数人で行う場合はルールを決める

祭祀承継者自体は1人でも、実質の墓守の役割は複数人で行うことができます。複数人で行う場合は、あらかじめルールを決めておくことでトラブルを回避できるでしょう。

 

とくに、金銭的な内容は後からトラブルを生じやすいため、お墓を維持する費用や管理費などのお金については、よく相談して決めておきます。

 

また、法要の進行やお墓参りの担当なども決めておくと良いでしょう。明確に担当を配分しておくことで、法要を滞らせることやお墓が荒れ地になるなどの事態を防ぐことができます。

 

年忌法要は誰が進行役となる、お盆やお彼岸には誰がお墓参りをするなど、はっきりとしたルールを定めましょう。

長男がお墓を継ぐという法律上の決まりはない

日本では古くから、お墓はその家の長男や長女が継ぐことが一般的という風習があります。しかし、これは法律上定められたことではなく、実際は長男や長女でなければならないということはありません。

 

民法897条にもある通り、慣習は優先的な考え方であるため、長男長女以外であっても指定された人がお墓を継ぐことが認められています。

 

出典:民法|e-Gov法令検索

祭祀承継者は親族以外でもなれる

祭祀承継者は、法律上親族でなければならないという決まりがありません。例えば、故人が残した遺言に相続人の指定があれば、子孫以外でも祭祀承継者になることが可能です。

 

指定がない場合は、慣習に従うことが一般的ですが、不明な場合は民事裁判などで決めます。

 

これらのことから、次男や次女、嫁いだ長女、さらに故人の友人知人なども祭祀承継者を務められるでしょう。

 

出典:民法|e-Gov法令検索

結婚して姓が変わった場合や女性でも継承できる

前に述べた通り、祭祀承継者は親族でなければならないという決まりがないため、嫁いで姓が変わっても継承できます。

 

古い時代には、お墓は長男が継ぐものという考え方がありましたが、現在はあくまでも慣習として受け継がれていることが事実です。そのため、姓が異なる女性でも祭祀を継承することが可能です。

墓守の役割とは

墓守には具体的にどのような役割があるのでしょうか。墓守を務めるにあたって内容が気になっている方もいるのではないでしょうか。

 

役割は主にお墓の物理的な管理や、経済的な面などが挙げられます。墓守を務めるときは、祭祀承継者として責任ある行動に努めましょう。

お墓の名義変更手続きをする

お墓を管理するお寺などに、所有者の名義変更手続きを申請します。公営や民営のお墓であれば該当の管理事務所に申請しましょう。

 

各種手続きについては、申請先の場所によって異なるため、事前に問い合わせておくことが重要です。また、公営のお墓の場合は後の問題を避けるために、親族の同意を証明する必要があるでしょう。

年間管理費用の支払いをする

墓守は、お墓の所有者また名義人として年間管理費用の支払いをする必要があります。万が一、未払いの状態が続いて支払いが見込めない場合は、期間経過後にお寺などお墓の管理者によって遺骨が没収されて、お墓も撤去解体されてしまいます。

 

お墓が更地になったあとは返還しなければならないため、滞納などしないように年間管理費用の取り扱いは十分注意する必要があるでしょう。

お墓を清掃する

お墓の清掃は、墓守にとって大切な役割の1つです。あらかじめ管理者に対して支払う年間管理費には、お寺を経営していく上で施設全体を維持するためのものです。

 

そのため、1つ1つのお墓の清掃や管理自体は墓守である祭祀承継者が務めます。一般的に、お墓は丁寧に管理すれば150年ほど使用できると言われています。

 

1年に何度かお墓参りをして綺麗に清掃することや、草むしりをして荒地になることを防ぐなど、整備や確認をして周囲に迷惑をかけないように努めましょう。

定期的に法事や法要の準備をする

一周忌や三周忌などの年忌法要や法事の準備をします。参列する親族や知人友人を招き、故人のためにお寺のご僧侶にお勤めいただきます。

 

法事や法要は、お墓ではなくお寺や霊園など会場施設を利用することが一般的ですが、準備や手配自体は墓守の務めといえます。具体的には日程の調整や、会食の準備、お布施やお返しの準備などがあるでしょう。

お墓には税金がかかるの?

墓守を行うと、どのくらい経済的な負担が発生するのでしょうか。お墓にかかる税金などは家計に響くため十分に把握しておきましょう。

 

こちらでは、お墓をメンテナンスするときの消費税や、墓地の固定資産税、お墓の相続税について解説します。

石材店へ支払う費用には消費税がかかる

お墓で発生する税金の1つに石材店への消費税があります。お墓に必要な石材の用意や加工、設置などを石材店などの業者に依頼するときは、収益事業とされるため課税対象となります。

 

なお、お墓の所有で発生する永代使用料は、非課税対象のため消費税は課せられません。

 

出典:法人税法施行令|e-Gov法令検索

お墓に固定資産税はかからない

お墓を構えるときの墓地に対しては、固定資産税は発生しません。これは、墓地を購入するのではなく、お墓を所有するための永代使用料を購入するためです。

 

出典:個人墓地に関する手続きについて|雲南市

お墓を継いだ場合でもお墓に相続税はかからない

墓守としてお墓を継いだとき、相続税は発生しません。お墓や仏壇仏具などは祭祀財産にあたるため、課税対象にはなりません。

 

先祖代々のお墓を継承した場合は相続税の対象外と覚えておきましょう。

 

出典:No.4108 相続税がかからない財産|国税庁

墓守がいないときはどうしたらいい?

墓守がいないことや、転居などの理由で今後継承することが難しい場合があります。墓守の適任者がいない場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、困ったときの方法を解説します。

墓じまいをする

墓じまいとは、お墓を解体撤去して遺骨を新しい場所へ移す方法です。更地に戻したあとは、お墓の管理者に返還します。

 

墓守を子孫に継承できないことや、何らかの理由で墓守を行うことが困難な場合は、墓じまいをすることで、無縁仏を防ぐことができます。

永代供養をする

永代供養とは、墓守に代わってお墓の管理をお寺や霊園に依頼できる新しい供養方法です。多くの場合、遺骨を個別で一定期間安置したのち、他の人の遺骨と同じ場所へ合葬されます。

 

安置期間はお寺や霊園で異なりますが、年忌法要のタイミングが一般的とされていて、三十三回忌などで「弔い上げ」となるケースが多くあります。

代わりの継承者を探す

墓守の継承者を探す方法です。お墓参りができないなど、清掃管理に困ったら親族などに相談して代わりを探してみましょう。自分1人で抱え込まず、周囲に協力してもらうことで悩みを解消することができます。

墓守の意味や役割を知ろう

この記事では、墓守にはどのような意味があるのか具体的な役割や費用などを紹介しました。今後、墓守を務めることになったときは、自分に適したお墓の管理方法でご先祖様を大切に供養しましょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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