
永代供養ができる臨済宗の納骨堂を探す手順|京都のお寺や費用相場も紹介

「臨済宗でも永代供養できる場所はあるの?」
「永代供養について詳しく知りたい」
「京都でおすすめのお寺はある?」
永代供養について考えている人や終活に向けて準備を始めている人は、このような疑問をお持ちではないですか。
本記事では、永代供養についてや永代供養をするメリット、臨済宗でも利用できるお寺などを紹介しています。
この記事を読むことで、永代供養ができる納骨堂の種類や費用相場について知ることができます。あわせて、永代供養ができる納骨堂を探す手順や探すときの注意点についても触れているため、この知識をもとに自分にあった納骨堂を探すことができるでしょう。
永代供養ができる臨済宗の納骨堂の探し方や永代供養についてより詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
臨済宗は永代供養はできるの?
臨済宗でも永代供養は可能です。純粋な人間性は誰もが備わっていて、座禅をし続けることにより自らの力で悟りを得るというのが臨済宗の教えとなります。御本尊は寺院によって変わりますが、釈迦牟尼仏(しゃかにぶつ)を祀っているところが多いです。
複数の宗派に分かれている臨済宗は、全国各地に各宗派の本山があります。観光地として有名な寺院もあるため、興味があれば近くの臨済宗本山に立ち寄ってみるのも良いでしょう。
永代供養はどんな供養?
寺院や霊園が遺骨を永代管理してくれることを永代供養と言います。お墓の管理が難しかったり、子どもたちに負担をかけさせたくなかったりなどの理由で永代供養を選ぶ人も増えてきました。
永代使用という似た言葉がありますが、永代供養とは意味が異なります。永代使用とはお墓を立てる土地を使用する権利のことです。永代供養は墓石や土地を準備する必要がありません。
永代供養をするメリット
永代供養には現代のニーズにあったいくつかのメリットがあります。それらのメリットを確認して、自分には永代供養があっているのか確認しておきましょう。
永代供養を考えている人は、次の内容をぜひ参考にしてみてください。
墓を建てるよりも費用が安い
永代供養はあらかじめ用意されている納骨場所があるため、お墓を建てるよりも費用を抑えられます。また、納骨堂も他の利用者と共同としているところが多いことから、個人負担も軽減できるでしょう。
霊園や寺院にもよりますが、年間管理費が発生しないのも永代供養のメリットです。しかしこの点に関しては寺院によって変わるため、契約時にしっかりと確認しておきましょう。
他にも墓石代や墓石を建てるための土地が不要なことから、費用を抑えられるという点もメリットとしてあげられます。
自分で管理しなくて済む
管理や供養をすべて寺院や霊園に任せられるのも、永代供養のメリットのひとつです。例えば、管理する人がいなくなっても永代に渡って供養してもらえるため、無縁仏となる事態も避けられます。自分だけではなく、子どもや孫たちへの負担を軽減できることでしょう。
管理や供養を任せられますが、先祖へお参りしたいときは自由に行けます。負担を軽くできるだけではなく、先祖とのつながりを大切にできるのが永代供養の魅力と言えるでしょう。
臨済宗の歴史と宗派
臨済宗の開祖は臨済義玄で、中国禅宗五家のひとつであると言われています。日本には鎌倉時代に伝わり、京都に建仁寺が建立されたことで教えが一気に広まりました。
現在はいくつかの宗派に分かれていて、京都や静岡、神奈川など各地に本山があります。ひたすら座禅を組むことで呼吸・身体・心の調和がとれ、悟りを得ることを修行のひとつとしているのが特徴です。
京都にある臨済宗のおすすめのお寺
複数の宗派がある臨済宗の本山の半数は京都に集中しています。観光地として有名な南禅寺、天龍寺なども臨済宗の本山のひとつです。
次に、京都にある臨済宗のおすすめのお寺を紹介します。多くの人が訪れているため、雰囲気を知りたいときにも気軽に訪れることができるでしょう。京都において永代供養ができる臨済宗の寺院を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。
天龍寺
渡月橋があることでも有名な嵐山に建つ天龍寺は、臨済宗天龍寺派の本山です。永代供養は天龍寺の塔頭寺院である宝厳院の僧侶により行われます。
臨済宗ではありますが、天龍寺の永代供養は国籍や宗派問わず申し込みが可能です。供養方法や葬儀などは臨済宗の形式で行われます。
年間費・年間管理費は不要です。しかし、永代供養の申し込み時に宝厳院との縁を深める無礙光会に入会する必要があります。
臨済宗の納骨堂の種類と費用相場
契約後のトラブルを防ぐためにも、臨済宗の納骨堂の種類や費用相場は知っておきましょう。納骨堂にはロッカータイプと仏壇タイプ、位牌タイプと種類が分かれています。
永くお世話になる納骨堂です。種類や費用相場をしっかりと確認した上で、自分が理想とした永代供養ができるよう吟味しましょう。納骨堂の種類と費用相場は次のとおりです。
「ロッカータイプ」
コインロッカーのような扉付きの棚が並び、その中へ遺骨を納めるのがロッカータイプの納骨堂です。コンパクトであるという特徴から納骨堂の中でも比較的費用をおさえられます。
納骨する人数やスペースの広さで費用に差が出てくるのが一般的です。ロッカータイプの永代供養の費用相場は35万~100万円程度となります。ロッカータイプだと下段よりも上段の方が人気があるという傾向もみられます。
「仏壇タイプ」
仏壇と同じような形式で納骨できるのが、仏壇タイプの納骨堂です。上と下の二段構造となっていて、上段には仏像や掛け軸、位牌、お供物などを配置します。
下段には骨壷を納めるため、他の利用者に気兼ねなく手をあわせられるのが魅力のひとつです。スペースを広くとるため、他の納骨方法に比べると費用は割高となります。仏壇タイプの費用相場は50万~100万円程度です。
お供えできるものは場所によってルールがあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
「位牌タイプ」
最後に紹介する位牌タイプには2種類あります。他の利用者と同じ場所に骨壷を集め位牌もお堂内の棚に並べる方法と、ロッカータイプに位牌を安置する方法です。
それぞれの方法によって費用は変わりますが、相場は10万~50万円程度となります。位牌は自宅で祀っていたもの、寺院で新しく購入するものの2種類です。
位牌を新しく購入する場合には納骨堂の利用料金に含まれているのか、個人ごとに位牌購入が必要となるのかを確認しておくと良いでしょう。
永代供養ができる臨済宗の納骨堂を探す手順
臨済宗で永代供養をすることに興味を持っていても、何から手をつけて良いのか悩んでしまう人もいるでしょう。次に、納骨堂を探し契約するまでの手順を紹介します。
トラブルを避けるためにも情報を丁寧に収集し、複数の納骨堂を比較して自分にあった寺院選びをすることが大切です。それぞれの手順においてのポイントもあわせて解説します。
情報を集める
まずは自分が考えているエリア内で、臨済宗の納骨堂がどのくらいあるのかを検索してみましょう。情報を集める際にはネット検索だけではなく、チラシや広告などを利用するのもおすすめです。
この時点では自分が理想とするポイントだけにこだわらず、できるだけ多くの情報を集めることを優先します。情報を集めれば集めるほど、永代供養に対する知識なども得られるでしょう。
資料請求をする
多くの情報を集めたあとに、気になった場所があれば資料請求をしましょう。検索時に表示されている価格や、チラシや広告に掲載されている価格はその場所においての最安値となっていることが多いため、資料請求することでより詳しく費用を確認できます。
資料請求する際にはネット請求と電話請求の2通りがあります。電話対応も納骨堂を選ぶ際のポイントのひとつです。場所によっては資料を用意していないこともあるため、気になる点はあらかじめまとめておいて口頭で確認するのが良いでしょう。
見学に行く
資料請求などをした上でいくつか候補地を絞れたら、実際に見学へ行きましょう。資料に掲載されている内容や、口頭で確認しただけでは分からない雰囲気を知ることができます。
また、資料に掲載されている内容と相違がないかも確認できる機会です。清潔に保たれているのか、実際のアクセスについてや住職の人柄なども確認しましょう。
複数の納骨堂を比較してみる
複数の納骨堂を比較するのも、理想の場所を見つけるために大切なポイントです。比較することでより良い納骨堂を見つけることができるでしょう。比較するポイントはアクセスや費用、住職の人柄や納骨できる人数などです。
契約をする
さまざまな納骨堂を比較し、利用したい場所が決まったら契約へ進みます。契約時に必要となる費用を支払うのが一般的です。
必要となる書類も複数あるため、契約時に確認しておきましょう。永代供養料と管理費を一括で支払う方法と、管理費は後に毎年支払う方法があります。
墓じまいをしてから納骨堂に納骨する場合はどうすればいいの?
お墓を持っている人と持っていない人では、永代供養する際の手順が異なります。墓じまいする際には納骨堂を探し契約する手順に加え、利用していた墓石の手続きやそれにあわせた改葬許可証などの書類が必要です。
改装する際の手続きにおいては各市町村において必要となる書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。墓じまいすることで離檀料が必要となることもあります。
出典|参照:改葬(遺骨の移動)の手続き|横浜市
臨済宗の納骨堂を契約する前に気を付けること
納骨したあと、寺院とは永い付き合いとなります。契約してから理想と違ったということがないように、場所や期間などについてはしっかりと確認しておきましょう。
特に次にあげるポイントはトラブルになりやすいため、気をつけておく必要があります。将来性のことも考えて契約内容を吟味することが大切です。
納骨堂の場所を確認する
まずは、納骨堂の場所と家からのアクセスを確認しましょう。車で行く場合には運転しやすい道か、駐車場が隣接しているかなどもポイントとなります。
また、将来的に車を利用しなくなる可能性もあるため、公共交通機関でのアクセス方法も確認しておきます。乗り継ぎがスムーズにできることや、最寄り駅から徒歩で向かう際の所要時間などもチェックしておきましょう。
個別納骨をする場合には期間を確認しておく
個別納骨をしても、一定期間経過すると合祀されるのが一般的です。合祀したあとは遺骨は返却できないため、個別納骨の期間は契約前に必ず確認しておきましょう。
納骨する際には最初から合祀する方法もあります。また、個別納骨する際には寺院によって提示される期間を選択することも可能です。
納骨できる人数を確認しておく
契約する前に気をつけるポイントのひとつが、納骨できる人数を確認しておくことです。納骨できる数は納骨堂のスペースや骨壷の大きさによって決められてしまうため、契約時に納骨できる人数を決めておく必要があります。
2人分の納骨をしたいのか、家族で同じ場所に納骨したいのかで契約内容は変わってくるでしょう。現在の状況だけではなく、将来を踏まえた上で親族や家族と話しあって決める必要があります。
檀家にならないといけないのかを確認しておく
永代供養ができる臨済宗の寺院では、宗派を問わずに受け入れているところが多いです。しかし、納骨堂を利用する際には檀家にならないといけないという条件を掲げている寺院もあります。
檀家になると寺院の行事への参加や修繕の際に支援金を支払う必要があるため、金銭的にも負担となってしまう状況も考えられます。契約したあとに知ることがないよう、檀家になる必要の有無は確認しておくと安心です。
後継者が必要かを確認しておく
納骨したあと、お参りをする人が来なくなる可能性があります。ほとんどの寺院では永代供養に切り替える流れとなっていますが、契約前に後継者が必要かどうかは確認しておきましょう。
遺骨はどのようになるのか、永代供養に切り替えられるまでの期間はどのくらいあるのかも知っておくと安心して任せられるでしょう。納得できる納骨堂を探すためにも、大切なポイントとなります。
永代供養ができる臨済宗の納骨堂を見つける手順を知っておこう
日本を代表する禅宗のひとつである臨済宗の寺院では、日本特有の伝統美やわびさびの文化に触れられます。境内の雰囲気の良さや住職の人柄なども、納骨堂を選ぶときの基準になるでしょう。
理想とする納骨堂を見つけるためにも、正しい手順を踏み気をつけるポイントを知っておくことはとても大切です。自分にあった場所を見つけられるように、より多くの情報を収集し理想的な環境で永代供養をしてもらいましょう。
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