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樹木葬にはどんな歴史がある?メリットや気をつけることなど解説

樹木葬にはどんな歴史がある?メリットや気をつけることなど解説

「樹木葬って何ですか?」
「樹木葬に興味があるけどよく分からない」
樹木葬に対する注目度は年々高まっていますが、馴染みがない、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、樹木葬の歴史を解説した上で、メリットや注意点についても詳細にご紹介します。樹木葬に興味があってもどうしたらいいのか分からない、という方は記事をご覧いただければその歴史はもちろん、埋葬までの手続きについても詳しく知ることができます。

 

埋葬は故人の人生の締めくくりとなるとても重要な儀式です。樹木葬の歴史や正しい手順の知識を身につけて、自身や家族のニーズに合った供養を実現できるようにしましょう。

樹木葬にはどんな歴史がある?

始めに、樹木葬の歴史について解説します。

 

日本初の樹木葬は、1900年代に岩手県の祥雲寺で行われました。霊園内に樹木葬のための区画を設けるのではなく、もともと存在する自然樹林そのものを霊園として利用したものです。

 

樹木葬の日本における歴史は決して古くありませんが、樹木葬という考え方は年々広まっています。環境保護や自然回帰など、葬儀に対する人々の志向が変化してきたことが要因で、今後も樹木葬への関心は高まって行くと言われています。

樹木葬の埋葬方法とは?

ひとくちに樹木葬といっても、その埋葬方法には大きく分けてふた通りの方法があります。

 

もし樹木葬を行う際には埋葬方法を選択する必要がありますので、方法や違いをきちんと把握した上で選択するとよいでしょう。

骨壺の状態で埋葬

霊園などの決められた区画に、遺骨を骨壷に入れた状態で埋葬します。

 

埋葬する区画を個別に設けている霊園などもありますし、他者の遺骨と同じ区画に共同で埋葬するようになっている霊園などもあります。

 

注意すべき点としては、共同型の区画で埋葬する場合、後で遺骨を取り出して分祀することができなくなる可能性があることです。後悔することがないよう、事前に埋葬と管理の方法についてもしっかり確認しておきましょう。

遺骨を直接土に埋葬

遺骨を直接土に埋葬することも可能です。

 

当然、墓地や霊園などの決められた区画以外に埋葬することは法律で禁じられています。骨壷に入れて埋葬する場合と同様、個別型または共同型の区画に埋葬することになります。自然回帰志向が高まるにつれ、希望される方も増えている埋葬方法です。

 

出典|参照: 墓地、埋葬等に関する法律の概要|厚生労働省

樹木葬と納骨堂・散骨との違い

樹木葬とよく関連付けて聞くのが「納骨堂」と「散骨」という言葉です。これらは、お墓の管理費を継続的に払わなくてよい「永代供養」の方法として近年注目されています。

 

まず納骨堂とは、霊園内などに建てられたお堂のことです。棚やロッカー状の納骨スペースに安置することで、大人数の遺骨を安置できるようになっています。お墓を建てる代わりに納骨堂に遺骨を安置する方法は年々人気が高まっています。

 

散骨は粉砕した遺骨を山間や海に撒くもので、お墓を建てるコストや管理する手間を省くことが可能です。自然回帰の考え方から、今後も利用者が増えると予想されています。

 

納骨堂も散骨も、樹木葬との大きな違いは「個人用の区画を購入する必要がない」という点です。樹木葬はお墓という形をとらないだけで、一定の区画を個人用に購入する必要があります。

樹木葬の種類とは?

樹木葬の霊園は、大きく3種類に分けられます。

 

それぞれの種類によって霊園の造成や雰囲気が特徴的で、訪れた際に受ける印象はかなり異なります。以下の章で詳しく解説しますが、樹木葬を検討される際にはぜひ一度見学してみるとよいでしょう。

公園型

公園型は霊園の中でも多く見られるタイプの霊園です。

 

従来の墓地のように園内はきれいに区画整理がされており、個別型の樹木葬であれば名前を記すプレートなども設置されています。

 

霊園というと墓石が並んでいるイメージを持つ方が多いと思いますが、その墓石の代わりにさまざまな樹木が立ち並んでいるのが公園型です。

ガーデン型

ガーデン型は、公園型の霊園を洋式庭園風にしたもの、といえば分かりやすいかもしれません。

 

たとえば花の装飾がふんだんに施されていたり、アーチ状の門や池、そして橋などが用いられていたりします。一見するととても霊園には見えない雰囲気があり、洋式庭園を散策するような心地よさを感じることができます。

里山型

里山型はもともと存在する山林を霊園として活用したもので、先述した岩手県の祥雲寺などが里山型にあたります。

 

霊園としてあらかじめ区画整理された場所ではないので、通路などが整備されていないことも普通です。

 

もとから存在する山林を利用しているため、アクセスや園内移動の不便さはあるかもしれません。しかし、自然回帰の志向をより直接的に実現しているのが里山型であり、一定の人気を博しています。

樹木葬を行うメリット

樹木葬が注目を集めているのは、もちろん利用者にとってメリットがあるからです。

 

自然回帰志向が高まっていることについては先述しましたが、こうした好みの問題だけではなく樹木葬を選択するケースは増えています。

 

樹木葬のメリットとして、以下の2点が挙げられます。

  • 必須条件がない
  • 他の埋葬方法より費用がかからない

必須条件がない

通常、霊園は特定の寺院や神社に属していることが多く、霊園を利用する条件としてその宗派や宗旨に則っていることを求められることがあります。

 

しかし樹木葬の場合、一般的には宗旨や宗派に関係なく霊園を利用することが可能です。日本人に多いといわれる無宗教の場合であってももちろん可能です。檀家などのシステムに従う必要もないため、利用しやすいといえるでしょう。

他の埋葬方法より費用がかからない

樹木葬以外の埋葬方法だと、お墓を建てる費用はもちろんのこと、管理費用がそれなりにかかるのが普通です。それに比べ、樹木葬は永代供養なので毎年管理費を払う必要もなく、埋葬にかかる諸費用を抑えることができます。

 

近年では葬儀にかかる費用を負担に感じる方も少なくないので、費用を抑えられる樹木葬に注目が集まるのも当然といえるかもしれません。

樹木葬だとどのくらい費用がかかる?

では、実際に樹木葬ではどのくらいの費用がかかるのでしょうか。個別型、集合型、合祀型の3タイプに分けて解説します。

 

まず、最も費用を抑えられるのは合祀型です。他人と同じ区画に遺骨が安置されることになり、後から分祀することができなくなる場合が多いので注意しましょう。費用は5~20万円が相場です。

 

次に集合型ですが、費用は15~60万円が相場です。合祀型では遺骨が他人と区別されませんが、集合型の場合は安置スペースを他人と共有するだけで、個人の骨壷のまま安置することができます。

 

個別型は30~120万円が相場です。金額に大分幅がありますが、個別型の場合は完全に個人用に区画を確保しプレートなどの装飾ができることも多く、霊園によって差が大きいためです。

 

したがって、樹木葬は合祀型、集合型、個別型の順に費用が高くなります。予算に合わせてタイプを選ぶといいでしょう。

樹木葬で埋葬する手順

ここからは樹木葬の具体的な手順について解説します。

 

樹木葬に興味を持っても、実際に樹木葬を行うとなるとどうしていいか分からないという方も多いでしょう。以下の流れを参考にして、円滑に樹木葬を行えるよう計画を立てておきましょう。

樹木葬に対応している寺院や霊園を見つける

日本では、樹木葬に対応している寺院や霊園はまだ決して多くありません。まずは対応している寺院や霊園をネットなどで見つけましょう。

 

寺院や霊園の写真はもちろん、料金なども事前に情報を集めておくといいでしょう。もしネットの情報だけで足りない場合は、複数の寺院や霊園に資料請求をするのも有効です。

現地へ見学に行く

寺院や霊園に目星がついたら、実際に現地へ見学に行きましょう。写真や映像だけではなく、自分の目で確かめることも重要です。

 

現地へのアクセスを実際に確かめることもできますし、必要であれば管理者から話を聞くこともできるでしょう。ネットの情報だけで決めてしまわないことをおすすめします。

契約を行う

現地へ行って気に入ったのであれば、実際に契約を行います。

 

ただ、見学に行った際に手続きを行うことはあまりおすすめしません。まずは管理者に契約の詳細を聞いてみましょう。その場で即決はせず、資料を持ち帰って約款などをきちんと確認することが必要です。

 

樹木葬に限りませんが、こうした契約を行う際は1日以上時間を空けるのがおすすめです。話を聞きに行った時はその気になっているので、冷静に内容を検討できていないことがあるからです。

 

もし内容をしっかり確認した上で問題なければ、後日契約をしに行きましょう。

埋葬許可や改葬許可を申請する

埋葬を行うためには、「埋葬許可証」が必要です。

 

埋葬許可証は、通常は火葬を行った際に渡されます。もし受け取っていなかったり紛失してしまったりした場合は火葬場や役所などで発行してもらいましょう。

 

また別のお墓から樹木葬に埋葬し直す場合は「改葬許可証」が必要です。役所に申請し発行してもらいましょう。

 

出典|参照: 火葬許可証・埋葬許可証・改葬許可証|行方市

埋葬を行う

役所に申請ができたら、法事の有無や納骨に呼ぶ親族など決めておかなければいけません。もし納骨式などを行うのであれば事前に管理者と相談してスケジュールを決めることでスムーズに納骨ができるでしょう。

 

また、納骨する際は管理者へ埋葬許可証を提出しておく必要がありますので忘れないよう注意しましょう。

樹木葬を行う時に気をつけること

さまざまな魅力のある樹木葬ですが、トラブルと無縁というわけではありません。ここからは、樹木葬において気を付けなければならないことを解説します。

 

以下で紹介する注意点に気を付けて、未然にトラブルを防ぎましょう。

業者を選ぶ時に気をつける

樹木葬は近年人気が高まってきた埋葬方法です。

 

新規参入してきた業者も多く、中には高額な金額を請求する他、埋葬の許可を得ずに霊園を運営している悪徳業者も存在します。

 

情報収集を怠り、自分の目で現地を確認せずに契約してしまうと、こうした業者とトラブルになってしまう可能性があります。特に契約内容についてはしっかり確認し、また他の業者と比較検討を行った上で慎重に決めましょう。

個別型の樹木葬でも契約期間を過ぎると合葬されることを知っておく

樹木葬は永代供養が基本です。したがって、普通のお墓のように毎年維持費を払って管理を行ってもらうわけではありません。

 

そのため、個別型の契約であってもある一定の期間を過ぎると他の遺骨と合祀されてしまうことが普通です。勘違いしているとトラブルに発展しかねないので、個別管理の期間について契約内容をしっかり把握しておきましょう。

親族にきちんと説明する

日本における樹木葬の歴史は比較的浅く、伝統的な埋葬方法とは異なるため理解が広がっているとはいえません。先述した合祀についても、個人用のお墓を建てて毎年お墓参りをするという伝統からはかけ離れた考え方といえるかもしれません。

 

親族や知人の中には、樹木葬についての理解が進んでいない方も当然いらっしゃるかもしれません。きちんとした理解が得られぬまま樹木葬を行ってしまうと、トラブルになってしまう可能性があります。

 

少なくとも親族については、事前に説明や相談をした上で樹木葬を行いましょう。

霊園までのアクセスを確認しておく

樹木葬を行う霊園は、市街地から離れていることもよくあります。

 

特に法事などの儀式を行うのであれば、自分だけではなく親族や知人の方などのことも考え霊園までのアクセスを考慮に入れるべきでしょう。

 

自家用車で行くことができないのであれば、近くに駅やバス停があるかなどきちんと把握しておきましょう。

霊園の管理体制を確認しておく

霊園の管理体制については必ず確認しておきましょう。

 

管理体制とは、たとえば先述した合祀されるまでの期間や、一度埋葬した後に分祀や改葬が可能なのかどうか、ということなどです。

 

他にも、霊園によっては線香をあげたり花などをお供えしたりできないところもあります。お墓参りを望む方にとっては想定と異なる管理体制かもしれませんので、事前に確認しておきましょう。

樹木葬の歴史や種類などを知っておこう

樹木葬の歴史は決して古くありませんが、自然回帰という古来の伝統的な思想に基づく埋葬方法です。

 

そのため海外のみならず日本においても徐々に認知され、人気は高まりつつあります。ただ、樹木葬が注目を集める一方で、契約内容をよく確かめずに契約してトラブルになってしまったり、悪質な業者と契約してしまったりするケースも少なからず存在します。

 

樹木葬の歴史や種類などを知った上で、後悔することのないよう入念な情報収集を心がけましょう。

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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