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香典とは?相場は関係や法要で変わる?葬儀や七回忌などの法要、関係で違う相場を解説!

香典とは?相場は関係や法要で変わる?葬儀や七回忌などの法要、関係で違う相場を解説!

葬儀や法要に参列する時、持参する香典相場に迷う人は多いですよね。
それは香典相場が単純に一律で「○○円」ではなく、故人との関係性や葬儀や四十九日、三回忌など、参列する内容で変わるためでしょう。
 
・関係で変わる香典の相場は?
・葬儀と法要で香典の相場は変わる?
・年代でも香典の相場は違う?
・既婚と独身で香典相場は変わる?
・会食のあるなしで、香典相場も違う?
・香典でタブーとされる金額はある?
・家族で葬儀や法要に参列する場合は?

 
今回は、葬儀三回忌・七回忌などの法要に参列する際に迷いやすい、年代状況、故人との関係などで違う、それぞれの御香典相場を解説します。
 

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そもそも「香典」とは

そもそも「香典」とは

●「香典(こうでん)」とは、お悔みの気持ちを表す、御霊前(御仏前)に供えるお金です
 
昔の通夜では、夜通し枕元でお線香の火を絶やさず、寝ずの番をしてきましたから、もともとはお線香や供花など供物を参列者が持ち寄っていましたが、近代ではその代わりにお金を包み「香典」をお渡ししています。
 

<香典とは:表書き>
宗派が分からない通夜・葬儀・四十九日は「御香典」が安心
 
御香典(先方の宗派が分からない時)
・御霊前(四十九日まで)
・御仏前(四十九日以降)

 
…など、いくつかの表書きがありますが、忌中の前後で表書きが変わる御霊前御仏前と比べて、宗旨宗派や葬儀や法要の内容など、より多くのシーンで利用できる「御香典」の表書きが多く用いられる傾向です。
 
※ただし「人が亡くなってすぐ成仏する」とされる浄土真宗では、通夜や葬儀から「御仏前」を使用します。
 

なぜ「香典」なの?

●「香典」の由来は、もともとはお香(お線香)を供えていたためです
 
もともとはお香(お線香)供花などの供物を、参列者は各々持参していたことはお伝えしましたが、特にお香(お線香)は、通夜に寝ずの番で大量に使われたため、供物として重宝されました。
 
…ではなぜ、その昔は「寝ずの番」でお線香を絶やさなかったのでしょうか。
 

<香典とは:なぜお線香を絶やさなかったの?>
・故人が(食事の代わりに)香りをいただくため
・お悔みの気持ちを、煙を通して故人へ伝えた
ご遺体の臭いを消すため

 
故人の食べ物」などの理由はありますが、現実的にその昔は現代のように、ご遺体の安置設備が整っていなかったためです。
通夜の夜、一晩を自宅で安置するにあたり、ご遺体の腐敗臭を消すためにありました。
 

 

関係で変わる、葬儀の香典相場とは?

関係で変わる、葬儀の香典相場とは?

●香典相場は、故人との関係性が近しいほど高くなる傾向です
 
通夜や葬儀での香典相場は、①故人との関係性と、②参列者の年代や社会的地位(上司など)によって、金額が分かれます。

<香典とは:関係による葬儀の相場とは?>
●近しい家族…約1万円~10万円
両親/子ども 約10万円~15万円 (平均額:59,711円)
兄弟姉妹 約3万円~5万円 (平均額:45,452円)
祖父母 約5千円~3万円 (平均額:14,942円)
●親戚…約1万円~3万円
おじ・おば 約1万円~3万円 (平均額:18,285円)
その他の親戚 約1万円 (平均額:17,000円)

 

●知人友人…約5千円~1万円
職場関係者 約5千円~3万円 (平均額:6,204円)
⑥-1 職場関係者の家族 約5千円~1万円 (平均額:5,336円)
⑥-2 職場の取引先 約5千円~1万円 (平均額:7,915円)
友人知人 約5千円~1万円
⑦-1 友人知人(及び家族) 約5千円~1万円 (平均額:6,649円)
⑦-2 その他(隣近所など) 約5千円 (平均額:6,285円)
⑦-3 友人の両親へ 約3千円~5千円

[参考]一般社団法人冠婚葬祭互助協会(全互協):令和3年度「香典に関するアンケート調査」より
 
参列者の年代で香典相場が変化する要素は、故人が祖父母である場合など、関係が限られてきます。
そのため大まかに分けると、下記のように分かれるでしょう。
 

両親…約10万円
兄弟姉妹…約5万円
その他親族…約1万円
友人知人(職場)…約5千円

 
この香典相場をベースとして、生前の故人との関係の深さやお悔みの気持ち、会食のあるなしなどを考慮していきます。
 

香典を出す「親族」の範囲は?

香典を出す「親族」の範囲は?

●親族として香典を出す判断基準は、三親等までです
 
現代では「生前に故人とどれだけ深く関わってきたか」が香典を包む/包まないの大きな判断基準になりますが、昔ながらの血縁関係で判断すると、基本的には三親等までとされます。
 

<香典とは:親族の範囲>
●三親等までが香典を出す判断基準
・配偶者(夫・妻)…親等なし
 
<一親等>
・両親
・子ども
 
<二親等>
・祖父母
・兄弟姉妹
・孫
 
<その他三親等までの親族>
・曽祖父母
・伯父伯母(両親の弟妹)
・伯父伯母(両親の兄姉)
・ひ孫

 
…ですからいとこになると、故人との生前の関係性によっては、葬儀に参列しない場合、必ずしも香典を包む必要はありません
 

隣近所は香典を渡すの?

●隣近所で葬儀を出したことを知った場合、生前の関係性によって判断します
 
そのため基本的には「香典を渡さなければならない」マナーはありません。
ただ隣近所こそ、故人と生前の関係性によって判断が分かれるところです。
 

お付き合いがあった…約3千円~5千円
・深いお付き合いがあった…約1万円~2万円

 
一般社団法人冠婚葬祭互助協会(全互協)の20代~60代以上、7,425件を対象としたアンケートによると、上記の平均値が出ています。(隣人・近所の香典の平均額/4,810円)
 

香典はどこまで包むべき?

●友人や職場関係者であればご両親まで、祖父母のご逝去では香典を包まなくてもマナー違反にはなりません
 
会社の同僚など職場関係者の指標で判断すると、1親等までの親族へ香典を包みます。
そのため2親等以上にあたる祖父母のご逝去にあたっては、香典を包まなくても問題はありません。
 

<香典とは:祖父母でも香典を出す事例>
●職場関係者(知人友人)が喪主である場合
・祖父母が主な養育者として、関係性が深かった
・直接知っていて、生前に交流があった
 
●本人を力づけたい時

 
職場関係者や知人友人の祖父母がご逝去された時、基本的には香典を包む必要はないのですが、香典には通夜や葬儀を執り行う経済的負担を分担して支える意味合いがあるため、喪主だった場合には、香典を包む判断もあります。
 
また特に本人が落ち込んでいる時などは、職場の数人が約千円~5千円ほどを有志で出し合い、力づける意味合いで連名の香典を包むケースもあるでしょう。
 

年代で香典相場は変わる?

年代で香典相場は変わる?

●参列者の年代や社会的立場によって、約千円~5万円以上(知人友人では5千円ほど)の香典相場の違いがあります
 
広く会葬客を受け入れる通夜や葬儀では、その後の法要には参列しない人々も多く、地域や家、その人の判断によっても違いますが、年代によって香典相場が変化しやすいです。

<香典とは:年代で見る香典相場>
関係性1 関係性2 [20代] [30代]
親族(血縁等あり) 両親/子ども 約1万円~5万円 約2万円~10万円
兄弟姉妹 約1万円~3万円 約1万円~5万円
祖父母/孫 約3千円~1万円 約3千円~3万円
親戚 おじ・おば 約5千円~1万円 約5千円~3万円
知人友人 職場関係者 約3千円~5千円 約3千円~1万円
友人知人 約3千円~5千円 約3千円~1万円
隣近所 約3千円~5千円 約3千円~1万円

 
判断が変わるので絶対的な正しい数字はありませんが、ひとつの参考としてください。
また基本的なことですが、両親や祖父母がご逝去されたとして、未成年であれば香典を包みません。
 

香典を包まないケースは?

●香典を包まないケースは、①学生、②費用を出している、③香典辞退を受けた、などです
 
通夜や葬儀であれば、両方に参列した場合に、どちらか一方のみ香典を持参します。
一方法要は一度ですから、基本的に法要に参列するならば香典を包むでしょう。
ただ例えば、祖父母の法要に小学生・中学生などが参列しても、香典は包みません。
 

<香典とは:包まないケースは?>
学生は包まない
・法要を執り行う費用を負担した時
・法要のご案内にて、辞退を受けた時

 
近年で香典を包まないケースに最も多いのが、先方が香典辞退の法要を執り行う場合です。
これは香典返しなど、施主が負担を軽減する目的があるので、ムリして香典を包んでも、先方の負担になるでしょう。
 

 

香典で包む金額を決める注意点

香典で包む金額を決める注意点

●香典を包む金額は、相場の他に①会食のあるなし、②家族で参列した場合、③タブーの数字、の配慮が必要です
 
ここまでお伝えした香典相場に倣った金額をベースにして、それぞれの状況や「タブーの数字」に配慮します。
 

<香典とは:金額を決める要素>
夫婦連名
タブーの数字
③独身と既婚

 
また不祝儀袋は金額に合わせて用意しますので、先に香典相場から金額を決めた後で購入すると良いでしょう。
 
5千円以下…水引きが印刷
5千円~3万円…水引きが白黒
3万円以上…水引きが双銀で豪華

 
詳しくは別コラムで解説しますが、この他、法要であれば不祝儀袋ではなく、白×黄の水引きを用いる地域や家もあります。
 

①夫婦連名

●夫婦連名で香典を包む時には、1人分の香典×2倍の金額を包みます
 
家族で参列することもあるでしょう。
この際、成人以下の子ども(学生)であれば香典は包みませんから、夫婦連名の香典を準備することが多いです。
 
連名になると1人分×1.5倍で計算する人もいますが、2人だからと言って香典相場が少なくなる訳ではないので、基本的な考え方として2人分をひとつにまとめた香典を準備します。
 

②タブーの数字

●香典は偶数の数字と「4・9」の数字がタブーです
 
古来の中国より伝わる考え方で、割り切れる偶数は「(御縁が)切れる」とされ、冠婚葬祭の場で避けられてきました。
 

偶数(2万円、4万円など)…切れる、途切れる
「4」の数字…「死」を連想する忌み数
「9」の数字…「苦しむ」を連想する忌み数

 
近年では、夫婦連名で1万円を1人分として偶数ですが2万円包む選択も増えています。
新しい考え方を理解してくれる喪主やご遺族であれば、2万円を包んでも良いでしょう。
地方など、不安があれば2万円は避けた方が安心です。
 

③独身と既婚

●上記の香典相場をベースに、既婚者は独身者よりも包む金額が多い傾向があります
 
もともとの香典の考え方には「香典は家で包むもの」との考え方がありました。
この考え方からすると、独身者は「人」単位、既婚者は「家」単位で香典金額を決める、と言う判断です。
 

●既婚者…香典相場+1万円ほど
・不祝儀袋には、家長の名前を記入

 
ただ「既婚だから独立した家」とは古い考え方とも捉えられますよね。
そのため現代では、①親と同居しているか②一人暮らしか、による判断が多いです。
 

法要での香典相場

法要での香典相場

●法要での一般参列者の香典相場は約5千円~1万円/1人です
・ただし会食があると約5千円~2万円を上乗せします
 
通夜や葬儀とは違い、故人の親族や、ごく近しい知人友人をご案内する法要では、故人がご逝去されてからの期間によっても、香典相場に違いがあります。
 

<香典とは:法要の香典相場3つの要素>
①一親等かどうか(故人との関係性)
三回忌以降かどうか
会食のあるなし
 
※法要で香典は、家単位で参列する
(会食の代金は人数分で計算)

 
法要での香典相場は、①一親等かどうか(故人との関係性)、②三回忌以降かどうか、③会食のあるなし、の3つの要素で判断すると良いでしょう。
 
そこで今回は、三回忌前三回忌以降に分けて、それぞれの要素による香典相場を解説します。
 

三回忌前の法要、香典相場

三回忌前の法要、香典相場

三回忌までは法要後の会食の規模が大きいものが多いので、特に法要後に会食がある場合に、三回忌以降よりも多めに香典を包むことが多いです。
 

<香典とは:三回忌前の香典相場>
①親族・血縁あり(両親/子ども/兄弟姉妹)
会食がある…約3万円~5万円
・会食がない…約1万円~3万円
 
②それ以外(知人友人、祖父母、孫など)
会食がある…約1万円~3万円
・会食がない…約5千円~1万円

 
法要では施主は家に対して香典返しを送るため、法要での香典は家単位の相場です。
そのため香典相場自体は、家族が何人参列しても変わりません。
 
ただし会食は参加する人数によって上乗せするため、上記を1人分の目安として、1人増えるごとに5千円~1万円を上乗せします。
 

[例]夫婦2人での参列、会食に参加した場合の香典相場
約2万円~5万円
(端数の5千円、4万円を避けて計算した場合)

 

三回忌後の法要、香典相場

三回忌後の法要、香典相場

三回忌後の法要は規模も小さくなっている場合が多いです。
本来、香典は法要を営む施主に対する相互扶助の意味合いがあるため、規模に合わせて香典を包む金額が少し少なくなっても失礼には当たりません。
 

<香典とは:三回忌後の香典相場>
①親族・血縁あり(両親/子ども/兄弟姉妹)
会食がある…約1万円~3万円
・会食がない…約1万円~2万円
 
②それ以外(知人友人、祖父母、孫など)
会食がある…約1万円
・会食がない…約5千円~1万円

 
以上が三回忌後の香典相場ですが、地域や家によっては「法要の香典は1万円以上包む」とすることもあるので、不安があれば家族や親族に確認をすると良いでしょう。
 
法要は故人と近しい親族が集まるため、施主に相談できればベストですが、難しければ施主の家族など、近しい人へ確認を取る人も多いです。
 

 

最後に

以上が葬儀や法要に参列する時、迷いやすい香典相場です。
しばしば近しい親族だけで法要を執り行う場合、香典を準備しない人も見受けますが、法要を執り行う施主に対しての相互扶助の意味合いがあるので、基本的には持参します。
 
また遠方などの事情で、葬儀や法要に参列できない時には、香典を包んで郵送するなど、何らかの形で気持ちを伝えると良いでしょう。
 
・香典を郵送する
・後日、自宅へ弔問して渡す

 
法要に参列できず、後日香典を渡す時の香典相場は、会食がないとして準備します。
 
葬儀では「新札でも折り目を付けて」香典を準備する旨をお伝えしましたが、四十九日以降の法要では、新札であっても構いません。
※新札に折り目を付けるのは「新札を用意する時間もなく参列しました」と言う意味があるためです。
 

※葬儀や法要に参列する時の、服装マナーについては下記をご参照ください。
【葬儀・法要マナー】葬儀や法要に参列する時の服装マナーとは?略喪服や平服とはなに?

 

まとめ

香典とは?葬儀や法要での相場は?
・香典は御霊前(御仏前)に供えるお金
・親族ならば三親等までが香典を出す
 
●葬儀での香典相場
①両親/子ども…約10万円~15万円
②兄弟姉妹…約3万円~5万円
③祖父母…約5千円~3万円
④おじ・おば…約1万円~3万円
⑤その他の親戚…約1万円
⑥職場関係者…約5千円~3万円
⑦友人知人…約5千円~1万円
 
●包まないケース
・学生は包まない
・法要を執り行う費用を負担した時
・法要のご案内にて、辞退を受けた時
 
●金額を決める注意点
・夫婦連名なら2倍の金額
・偶数、4と9の数字を避ける
・親から独立していると高くなる
・年代が高くなると高くなる
 
●三回忌前の香典相場
①一親等(両親/子ども/兄弟姉妹)
・会食がある…約3万円~5万円
・会食がない…約1万円~3万円
 
②それ以外(知人友人、祖父母、孫など)
・会食がある…約1万円~3万円
・会食がない…約5千円~1万円
 
●三回忌後の香典相場
①一親等(両親/子ども/兄弟姉妹)
・会食がある…約1万円~3万円
・会食がない…約1万円~2万円
 
②それ以外(知人友人、祖父母、孫など)
・会食がある…約1万円
・会食がない…約5千円~1万円
 
●法要は家単位
・家族が何人参列しても香典金額は同じ
・会食がある場合は、会食代を人数分上乗せする

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永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

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