今さら訊けない「永代供養」お悩み、疑問がスッキリ解決!
永代供養ナビTOP永代供養コラム樹木葬は海外でも可能?国ごとの特徴やメリット・デメリットを解説

樹木葬は海外でも可能?国ごとの特徴やメリット・デメリットを解説

樹木葬は海外でも可能?国ごとの特徴やメリット・デメリットを解説

「樹木葬は海外でもできるの?」
「国によって樹木葬の内容は違う?」
「海外での樹木葬のデメリットって何だろう?」
このように、海外での樹木葬が気になっている方は、さまざまな疑問が出てくることも多いのではないでしょうか。

 

子供のころに海外に住んでいた、日本よりも海外に思い入れがある場合など、海外での樹木葬を検討していることもあるでしょう。

 

本記事では、海外での樹木葬についてその国ごとの特徴や、海外で樹木葬をする上で良い面と悪い面、日本と海外の弔い方の違いなどを紹介していきます。

 

この記事を読むことで、樹木葬についての知識が深まり、実際に海外での樹木葬を考える上で役立つ情報が手に入るでしょう。樹木葬を海外で行おうとしている方は、ぜひチェックしてみてください。

樹木葬は日本のみならず海外でも行われている

樹木葬は、墓石ではなく樹木そのものを墓標とする墓です。樹木葬は、近年人気を集めているお墓の形ですが、日本だけではなく海外でも行われています。

 

自分のお墓を「樹木葬にしたい」と思っている方の中で、海外の樹木の下に埋めてほしいと希望する方もいるでしょう。

 

注意点として、海外の樹木葬の場合は日本での樹木葬とは異なる部分があります。そのため、海外での樹木葬を検討している方は、満足のいく葬儀になるように、希望する国の樹木葬についての知識を持っておくと良いでしょう。

海外の樹木葬はどんな内容?国ごとの特徴とは?

続いては、海外の樹木葬がどのような内容なのか、という点について紹介していきます。自分が希望している国が以下にある場合は、ぜひ参考にしてみてください。日本と同じような内容で樹木葬を考えていた人は、検討し直すケースも出てくるでしょう。

韓国の樹木葬

韓国は、儒教が広まった国ということもあり、古くから土葬を行っていました。土葬とは、遺体を火葬しないまま土に埋めることを言います。土葬のデメリットは遺体をそのまま埋葬することになるため、スペースを取ってしまう点にあります。

 

時が経つにつれて、埋葬する土地が不足してきたことで、遺体を燃やす火葬が推奨されていきました。近年は、国が自然葬を推奨したこともあり、樹木葬が韓国内でも人気を集めているでしょう。

 

国有林の中に国営の樹木葬墓地も存在します。韓国の樹木葬は、山の木の周りに骨粉を埋葬し、木が墓標となっています。目印として名札を付ける形が多いでしょう。

 

家族用の樹木と共用の樹木があり、年間の使用料、管理費が異なります。また、地域によって遺骨の管理方法が違うことがあるため、注意しましょう。

アメリカの樹木葬

アメリカも土葬をしてきた国ですが、埋葬できる土地が不足してきた背景から、遺体を火葬する形がとられていきました。しかし、アメリカの場合はキリスト教の信仰によってまだまだ土葬の割合は多いでしょう。樹木葬でも土葬が一般的です。

 

アメリカの樹木葬の場合は、自然保護区に遺骨を埋葬する形が推奨されています。薬品による土壌汚染を防ぐため、天然素材の防腐剤を使うなど、環境に対して気を配ることが求められます。

イギリスの樹木葬

イギリスは環境保全に対して厳しく、樹木葬において法整備まで進んでいる国です。イギリスの樹木葬墓地は、公営や民営を入れて国内に270箇所以上あります。樹木葬を選ぶ人が多い国と言えるでしょう。

 

イギリスの樹木葬は、もともとあった木を伐採して墓地を作るものではなく、既存の樹林地帯を墓地として使います。

 

とはいえ、イギリスはガーデニング大国であり、庭だけではなく、森林の手入れも行き届いている国です。樹木葬の景観も手入れがされていて美しい場所が多いでしょう。

ドイツ・スイスの樹木葬

ドイツ・スイスの樹木葬は、森林全体を樹木葬専用の墓地にします。日本のように、樹木葬用の場所を作るものではありません。

 

そして、遺骨に関しても、火葬後、生分解できる素材の骨壺を使い環境に支障が出ないように施されます。

 

ドイツ・スイスの樹木葬では、生前に埋葬する樹木の権利を取得しておき、火葬後、木の根元に穴を掘って骨壺に入れた遺骨を埋葬するという流れになります。

 

樹木葬の地となる森林は、立ち入り自由です。希望によって埋葬した木に故人の名前が入ったタグを付けることは可能ですが、墓石を置いたり、草花を植えたりすることは禁止されています。

 

樹木葬となった地の環境や生態系を壊さないことが重要視されています。

中国の樹木葬

中国は、地方で土葬への信仰が根強いものの、埋葬地の不足を理由として、火葬と墓を建てないエコロジー葬を政府が補助金を出す形で推進しています。このエコロジー葬の中に、樹木葬も含まれます。

 

中国でお墓を検討する際の注意点は、費用やお墓の権利の問題です。中国のお墓は基本的に国営で、樹木葬の場所も国営が一般的です。墓地は個人のものにはなりません。利用する場合は、使用権を中国に支払うことになります。

 

中国では、お墓は不吉な場所として考えられているため、墓参りに訪れる人は日本や韓国よりも少ないでしょう。樹木葬や海への散骨に関して、中国政府が推奨しているものの、希望者が少ないのは国民性だと言われています。

樹木葬は海外でも可能!どのような場合に選択する?

樹木葬は海外でも可能です。しかし、わざわざ海外で樹木葬をしたいのはなぜだろうと思う方もいるでしょう。続いては、どのような人が海外で樹木葬を行うのか、具体的な理由について紹介していきます。

もともと海外に関係がある場合

故人の祖先が海外にいる場合などであれば、海外での樹木葬を選択することがあるでしょう。

 

そのほか、故人が子供の頃海外で過ごして日本よりもそちらの国の方に思い入れが強い場合や、故人のパートナーが外国人でその国に眠りたいという希望があった場合などの理由も考えられます。

海外に忘れられない場所がある場合

生前に海外に訪れた経験があり、思い入れがある土地ができた場合も、その国で樹木葬を選択することがあります。

 

留学や仕事、旅行などで海外を訪れて、その国を気に入った、忘れられない場所があるなどの理由から、「死んだ後その国で土に還りたい」という気持ちが芽生えることもあるでしょう。

海外で樹木葬をする場合に注意したいこと

次は、海外で樹木葬をする場合に注意したいことについて紹介していきます。海外は日本とは宗教観が異なるため、自分の希望した形の樹木葬にならない可能性もあります。

 

海外での樹木葬を希望している方は、ぜひ参考にしてみてください。

事前に現地のルールを確認しておく

海外の場合、言語の壁があるため、その国の法律や規定などを理解することが難しい部分があります。個人で理解するにも限界があるため、現地の法律の専門家や、在外大使館にいる職員にコンタクトを取り、樹木葬に関係する法令について確認しておきましょう。

出入国に際してはしっかり準備を

出入国の際に、違法性を疑われないために必要な書類をしっかり準備しておく必要があります。海外に遺骨を持っていく場合は、公証人認証がついている翻訳された証明書を持参することをおすすめします。

 

そのほか、故人の死亡診断書や戸籍謄本、火葬許可証、埋葬許可証などの書類も用意し、自分と故人の関係を証明するために、住民票や身分証明書も持っていくと良いでしょう。

海外での樹木葬にはこんなメリットが!

ここでは、海外での樹木葬を行う場合のメリットをご紹介します。海外の樹木葬の魅力を把握して、自分の理想のお墓のイメージと一致するか考えてみてください。日本でも樹木葬は行えるため、どちらが良いか比較してみると良いでしょう。

  • 一般的には一代限りの供養
  • 樹木葬は自然葬である
  • 思い入れのある場所で送り出せる

一般的には一代限りの供養

日本のこれまでのお墓の場合、先祖代々同じお墓に入る形式のものが多かったため、お墓を見ていく人が必要とされていました。

 

しかし、樹木葬は一般的には一代限りの供養であり、後継ぎの必要がありません。子供がいない人や、子供や身近な人にお墓の管理で負担をかけたくないという人にとって、この点は大きなメリットでしょう。

樹木葬は自然葬である

樹木葬は自然葬のひとつであるため、自然に還ることができます。「死んだ後は土に還る」という考えを大切にしたい人にとっては、墓石の下に納骨されるよりも、樹木の下に遺骨を埋める方が、自然に還るという希望が叶うでしょう。

 

「緑が多く自然あふれる場所が好き」「花がきれいに咲き乱れる明るい場所で眠りにつきたい」という人は樹木葬を選択することも多いです。

思い入れのある場所で送り出せる

気に入っている外国の場所がある場合、そこで樹木葬を行えば、故人の思い入れのある場所で土に還ることが可能です。故人の希望を大切にすることにもつながるでしょう。好きな地で安らかに眠ってほしいという遺族の思いも込められます。

海外での樹木葬にはデメリットもある

海外で樹木葬を行うのは、良いことばかりではありません。日本の地ではないため、不都合も生じてくるでしょう。続いては、海外での樹木葬のデメリットについて紹介します。

  • いつでも参拝できない
  • 改葬は事前に調査が必要

いつでも参拝できない

海外の樹木葬になると、近くにお墓がある場合と違って、簡単に参拝できません。海外であれば、飛行機の手続きが必要になり、移動時間もかかります。

 

新型コロナウイルスなど感染症が流行していれば、入国できない期間が出てくるでしょう。残された家族がこまめに参拝をしたいと希望した場合、その思いを汲むことが難しくなります。

改葬は事前に調査が必要

改装したくなっても、現地のルールに従う必要があるため、事前に調査しておく必要があります。

 

埋葬後、改装を行うことが難しい、遺骨の取り出しはできないという国は少なくありません。その国の樹木葬の法律や規定、埋葬する墓地の規約などを細かくチェックしておきましょう。

日本と海外の弔い方の違いについて

最後に、日本と海外の弔い方の違いについて紹介していきます。一般的な日本と海外の弔い方は異なります。死後、その国で埋葬されたい気持ちがあるならば、葬儀や墓石、霊園についてなど、その国のベースとなってくる風習を把握しておきましょう。

葬儀の違い

葬儀では、日本の場合は全員が喪服を着用して、非常に厳かな空気の中で行われます。キリスト教徒が多い海外の場合は、遺族と葬儀関係者以外、喪服の必要はありません。明るい色の服を着ている参列者もいることでしょう。

 

また、葬儀会場については、日本のように葬儀を行うための場所を借りることは海外では珍しく、葬儀は墓地の前で行う形になります。

 

ヨーロッパの場合は、カトリック教徒とプロテスタント教徒によって葬儀内容が変わります。カトリックの葬儀の場合は、地域の住民も集合して大々的に葬儀を行い、プロテスタントの場合は、家族や近しい人だけ集まりシンプルに葬儀を行うのが一般的です。

墓石の違い

日本の墓石は一般的に黒系か灰色の墓石が多く、お墓に埋葬されている先祖の戒名や生前の名前、没年月日、年齢などが刻まれます。墓石を故人、または先祖の魂の象徴として崇拝するものとします。

 

対してキリスト教の場合、故人の魂は天国に行くため、墓石は記念碑のようなものとして捉えます。十字架と、白く平らの板状の墓石です。

 

墓石には、人物像や生前その人はどのような人物だったか、どのような成果を残したかなどの文章が刻まれることが多いでしょう。

霊園の違い

日本の霊園は落ち着きがあり、どことなく物悲しい雰囲気があります。しかし、海外の霊園は、青々とした芝生の中に真っ白な墓石が並んでいたり、色とりどりの花が咲き乱れていたり、基本的に明るい雰囲気を持った場所になっていることが多いでしょう。

 

イギリスでは、霊園が薔薇の観光名所になっているところもあります。海外の場合、霊園は神の加護に感謝を示す明るい場所という認識です。

 

日本の霊園は、先祖が眠っている場所、死者の世界と近く、きちんと供養しないといけないところ、など海外との認識とは異なる宗教観があるでしょう。

海外での樹木葬も選択肢のひとつに

最近は亡くなった後の形式もさまざまなパターンが出てきています。生前、自分が亡くなった後、どのようになりたいか考えておくと、残った家族も慌てずに済むでしょう。

 

樹木葬を海外で行うことはできます。メリットとデメリットの両方を考慮する必要がありますが、ぜひこの機会に海外での樹木葬も選択肢に入れてみてください。

ヤシロの永代供養墓の
ご見学、資料請求はお気軽に
  • 見学予約オンラインでも可能です
  • 資料請求

お電話でも受け付けております

0120-140-8469:15~17:30(年中無休)
ヤシロの永代供養墓の
ご見学、資料請求はお気軽に
  • 見学予約オンラインでも可能です
  • 資料請求

お電話でも受け付けております

0120-140-8469:15~17:30(年中無休)
永代供養ナビ編集長

株式会社霊園・墓石のヤシロ 営業本部長藤橋 靖雄

【経歴・プロフィール】

1998年入社。お墓販売、商品企画を経て、多様化する供養の形に応えるサービス・霊園プロデュースだけでなく、営業企画、WEBマーケティングなど幅広い埋葬、葬送事業を担当。
また、墓じまいや終活に関する各地域の終活イベント・セミナーにも講師として登壇し、終活のお悩みごとを解決するトータルアドバイザーとしても活躍。

【掲載メディア・登壇イベント】

株式会社エイチームライフデザイン運営

【保有資格】

終活カウンセラー 2級

  • 永代供養墓の選び方
  • エリアで探す
  • 納骨堂
  • ヤシロの墓じまい
  • 仏壇・仏具COCOテラス
  • ヤシロのお葬式
  • 火葬・埋葬ペット供養
pagetop
永代供養の選び方