
浄土真宗のお布施の相場は?葬儀から納骨までの金額と注意点を紹介

「浄土真宗では永代供養ができないって本当?」
「浄土真宗のお布施の相場はどのくらい?」
「お布施の金額に幅があるのはなぜ?」
このように、浄土真宗のお布施の相場や相場に幅がある理由について知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、浄土真宗のお布施の金額相場やお布施の意味、お布施の相場に幅がある理由などを紹介していきます。本記事を読むことで、浄土真宗のお布施はどのくらいが相場なのか把握できるでしょう。
また、お布施をする際の注意点などについて紹介するため、浄土真宗でお布施を行う際にどのような点に気をつければ良いのか理解を深められます。
浄土真宗のお布施の相場について知りたい人は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
浄土真宗では永代供養ができない?
永代供養は遺族の代わりに寺院や霊園が永代に渡ってお墓を管理、供養してくれるというものです。近年ではお墓の継承者がいないなどお墓の悩みも増えてきているため、永代供養付きのお墓のニーズが高まってきています。
しかし、浄土真宗の場合は人が亡くなると阿弥陀如来の力によってすぐに極楽浄土へ導かれ成仏できるという教えになっているため、供養は必要ありません。そのため、浄土真宗には永代供養という概念が存在せず、永代供養も行いません。
浄土真宗各宗派で納骨ができる寺院
浄土真宗で永代供養はできませんが、本山納骨を行うことは可能です。たとえば、浄土真宗本願寺派の場合は大谷本廟、真宗大谷派の場合は大谷祖廟に遺骨を納めることになります。
浄土真宗は複数の宗派にわかれており、それぞれ本山が存在しています。自身でお墓を持ちたくないなど、浄土真宗で永代供養を望む場合は、本山納骨を検討すると良いでしょう。
寺院名 | エリア | 最寄駅 | 費用 |
---|---|---|---|
東本願寺 | 京都市下京区 | 五条駅 | 4万円~ |
西本願寺 | 京都市下京区 | 清水五条駅 | 3万円~ |
興正寺の霊山本廟 | 京都市東山区 | 五条駅 | 6万円~ |
錦織寺 | 滋賀県野洲市 | 野洲駅 | 2万円~ |
専修寺 | 三重県津市 | 津駅 | 2万円~ |
お布施の意味
本来お布施は、仏教において修行を行う人が実施するべき実践徳目の一つです。お布施は、財施(物品を与えること)、法施(精神的な施しを行うこと)、無畏施(困っている人に親切にすること)の3つにわかれています。
現代におけるお布施は、寺院の読経などに対して感謝の意を示すために、遺族が財施を行うということになります。お布施はビジネスではありませんが、現在では僧侶が読経を行うことに対する対価という意味合いが強いと言えるでしょう。
浄土真宗のお布施の金額相場
浄土真宗のお布施の相場としては、枕経〜葬儀まで含めて12万~30万円ほどとなっています。お布施は、お勤めをしてくれる僧侶の人数によっても変わってくるため、相場にはかなりの幅があります。
また、お布施の他にお車代や御膳料などが別途でかかるケースもあるでしょう。
項目 | お布施 |
---|---|
通夜 | 1万~3万円 |
葬儀 導師 | 10万~30万円 |
葬儀 副導師 | 7万~15万円 |
葬儀 伴僧 | 3万~7万円 |
初七日 | 2万~3万円 |
灰葬 | 1万~2万円 |
週参り | 3千~5千円 |
四十九日 | 2万~5万円 |
百カ日 | 1万~3万円 |
祥月命日 | 3千~5千円 |
一周忌 | 2万~5万円 |
三回忌 | 2万~5万円 |
盆・彼岸 | 1万~3万円 |
入仏式 | 1万~3万円 |
納骨 | 1万~3万円 |
お布施相場に幅がある理由は?
前述のようにお布施の相場に幅がある理由としては、お勤めを行う際の僧侶の人数が挙げられます。また、浄土真宗で授かる法名は無料ですが、中には有料の院号法名を希望する人もいます。
これらの理由から、お布施の金額も相場が変わってくると言えるでしょう。ここではお布施相場に幅がある理由について解説していきます。
お勤めしていただくお寺様の人数で変わる
前述のようにお布施の相場に幅がある理由としては、お勤めを行う際の僧侶の人数が挙げられます。お布施は人数分用意する必要があるため、一人でお勤めの場合と二人でお勤めの場合では、金額も大きく変わってきます。
これまでの葬儀は導師と副導師の二人でお勤めを行うケースが多く、時には三人以上で行われるケースもありました。しかし、近年では葬儀が小規模化してきており、浄土真宗でも僧侶一人でお勤めを行う葬儀が増えてきています。
浄土真宗では授かる法名(ほうみょう)は無料
浄土真宗の場合、法名として「釋◯◯」という名前をいただくことになります。他の宗派では戒名と呼ばれていますが、浄土真宗では法名と言います。
法名は無料で授けてくれるため、他の宗派での戒名料は浄土真宗では必要ありません。しかし、有料である格式の高い院号法名を希望する場合は金額が変わります。
お布施の注意点
浄土真宗でお布施を用意する場合、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。
ここでは最後にお布施の注意点について紹介していくため、実際にお布施を渡す際に慌てないように、手順を把握しておきましょう。
お布施の表書きと裏書の書き方と包み方
お布施の表書きには、お布施(御布施)と記載しましょう。お布施は奉書紙か白い一重の封筒で包みます。
また、封筒に中袋がない場合は裏書きも必要です。「お布施の金額」「氏名」「住所」の3点を記載しましょう。
お布施を渡すタイミング
お布施は法要の後に渡すのがもっとも適したタイミングです。法要の後であれば僧侶も一息つけるため、落ち着いてお布施を渡せます。
ただし、法要の後に会食がある場合は、会食が終わってからお布施を渡す方が良いでしょう。
お車料やお膳料をあわせて渡す場合h3>
お車料やお膳料の相場は5千~1万円ほどです。お車料は僧侶に葬儀会場へ来てもらうための交通費であるため、1万円に収まらない場合は往復のタクシー代を渡しましょう。
また、お膳料は僧侶が会食を辞退した場合にお膳の代わりに渡すものです。そのため、僧侶を自身で送迎する場合や、僧侶が会食に参加する場合は渡す必要はありません。
浄土真宗のお布施について理解しておこう
浄土真宗には永代供養という概念はありませんが、本山納骨を行うことは可能です。
ぜひ本記事で紹介した浄土真宗各宗派で納骨ができる寺院や浄土真宗のお布施の金額相場、お布施の注意点などを参考に、浄土真宗のお布施について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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