
あなたは何型?広がるニーズと多様化する樹木葬③

前回、前々回と話題の樹木葬、特にその形状について「里山型樹木葬」「公園型樹木葬」や公園型樹木葬の中の分類等、多様化する樹木葬の種類についてお伝えして参りましたが、今回はソフト部分、特に供養についてお届けいたします。
このコラムを読んでいただいている皆さんなら、永代供養という言葉を聞かれたことがある人が多いと思います。少子化や生涯未婚率の上昇等、社会構造の変化と共に台頭し、近年では完全に一般化している言葉となっていますが、樹木葬にはこの永代供養がセットされていることが多く、実質的にはほぼ全ての宗教法人営の樹木葬が永代供養付樹木葬となっています。自然葬のニーズと永代供養を求める二つのニーズが社会構造から来る承継問題とマッチングした結果誕生した、時代にあったお墓といえるかもしれませんね。
“ちょっと寄り道、永代供養って誰がする?”
永代供養とは寺院が故人の家族に変わって遺骨や位牌などを管理供養していくことをいいます。よって供養をしてくれるのは寺院、僧侶ということになります。
ここに注目!
ということは地方公共団体や公益財団等は政教分離の観点から原則的には永代供養はできませんから、市営霊園や公益財団法人営の霊園では、例え姿かたちが宗教法人営の樹木葬とまったく同じ形の樹木葬でも永代供養は行われないということになりますね。

永代供養の有無

樹木葬を希望される方の多くは同時に永代供養を必要とされている方が多いのが現在の樹木葬ニーズの実態といえることから、その前提ですすめますが、ニーズの根底部分が永代供養であり、樹木葬はお墓の形状の一つということになります。
ということは前回まで樹木葬の分類について、その形状を中心にお話させていただきましたが、実は樹木葬のタイプを選ぶ前に自分たちが永代供養が必要なのか不要なのかを認識することが一番重要なことになるんですね。
先に述べたように近年、市営霊園でも樹木葬や継承者を必要としない「合祀墓」が続々と誕生していますが、それらには永代供養はセットされていません。子供がいない方やお嬢さんだけしかいらっしゃらない等で永代供養を望まれる方は、寺院の墓地や宗教法人が運営する霊園を選択肢として樹木葬選びをされるのが良いのではないでしょうか。
その上で、「里山型樹木葬」や「公園型樹木葬」「ガーデニング型樹木葬」等、自分たちに合った樹木葬を選択されると「こんなはずじゃなかった」「永代供養のつもりで購入したのに」等と、後悔することもないでしょう。
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