葬送供養のあれこれ~プロが教える豆知識~

いつから始める? 終活のタイミング

メイン画像(エンディングノートを書く女性の画像)

「終活」とは、ご自分の“希望する最期を迎えるための準備”といわれています。
お体がお元気なうちは、終活はまだ早いと、考えがちですよね。
しかし、万が一の状況は、突然やってくることもあります。その時に、ご家族が最善の選択ができるかどうか、後々、後悔させてしまわないかなど、想像したことはありますか。

近年、ライフスタイルの多様化などによって、どう生きて亡くなっていくのか、医療ケアも含めて、その選択肢は増えています。昔のような三世代同居ではなく、核家族化が当たり前となった今では、両親が子どもにそうした話を伝える機会も、減ってきているようです。
そのため、終活がここまで注目されているといえます。

今回は、終活について、そのメリットや、いつから始めればよいのかなどを、ご紹介します。

終活のメリットとは

なぜ「終活」が、ここまで広がりをみせ、必要といわれるのでしょうか。
たとえば、親が認知症などになった場合、ご本人との意思疎通が難しいなかで、最期をみとるケースも増えてきました。そうしたいざという時に、ご本人も、ご家族も困る状況を避けられるというのが、最大のメリットといえます。

ここでは、終活のメリットを3つにわけて、みてみましょう。

【ご家族への負担減】

ご自分に万が一のことがあったとき、ご家族が決めることは、たくさんあります。
医療現場での延命措置や介護ケアはどうするのか、お葬式の費用や、お墓は誰が承継するのかなど、その場で判断しないといけない場面も、出てくるかもしれません。
また、最近では相続問題も複雑化しています。離婚や再婚、おひとりさまの増加など、家族関係も色々なパターンがあります。思わぬところでトラブルの原因になるような、財産が出てくるケースもあるでしょう。そうした問題を避けるためにも、遺言書やエンディングノートをまとめておくことが、大切だといわれています。

【より快適な暮らしへ】

生前整理のイメージの画像

今後にそなえて、不必要なものを処分することも、終活の一つです。若い頃に好きだったものや、趣味として使っていたもの、子どもたちが巣立つ前のものなど、現在使っていないけれど、ご自宅に置いてあるものは、意外と多いのではないでしょうか。
さらに、最近では、デジタル遺品の問題も増えてきました。故人様の死後、パソコンや携帯電話のパスワードがわからずに、ご遺族が困るケースも目立ってきています。それらも含めて、生前にある程度、片付けておけば不安も減ります。所有している物を見直すことで、より身軽で、快適な暮らしへと近づけるでしょう。

【気持ちが前向きになる】

終活は、ご自分の人生を振り返り、気持ちを整理することができます。
なぜなら、過去と現在の状況を踏まえ、今後の人生には何が必要なのか、ご自分の人生を見つめなおすことができるからです。そうした時間を持つことで、老いることに前向きになれたという声も、少なくありません。
将来への不安を小さくし、残りの人生を元気に過ごす、一つの指針になるとも考えられています。
 

ご家族への配慮だけではなく、気持ちも前向きにできるとあって、終活は注目されています。一人でお悩みの方は、身近なご家族や、終活サポートのプロに相談してみましょう。

タイミングと始め方

では、いつから終活を始めるのが、よいのでしょうか。
実は終活には、いつから始めなければいけないという、明確なルールはありません
ご自由に、いつでも、ご自分が決意したときに始められます。また始め方も、最初はエンディングノートを手に取ってみる、という方が多いようです。

ここでは、きっかけとなりうるケースを、みてみましょう。

【定年を迎えたとき】

一番多いタイミングは、定年後といわれています。年齢も60代と、まだ比較的に若く、体も自由に動く世代といえます。お仕事がひと段落して、時間にも余裕がうまれるタイミングです。人生の大きな節目の一つを迎え、気持ちを切り替えるのに、最も適しているときといえるでしょう。

【健康に不安を感じたとき】

健康に不安を感じたときのイメージの画像

次に多いのが、“健康に不安を覚えたとき”です。
ご自分やご家族の誰かが病気になると、急に「死」が身近に感じられますよね。そうした際に、医療ケアや延命措置の希望、死後の対応などに、不安を覚えられるようです。
ご自分やご家族の健康の変化を通して、「寝たきりになったときに、家族に迷惑をかけたくない」「人生の最期は、自分で決めたい」と感じられ、終活を始めたという方も、少なくありません。
 

他にも、結婚して子どもができたときも、一つのタイミングといえます。教育や住宅、老後など、今後のライフプランの一つとして、終活も取り入れられます。
また、第二の人生に向けて、ゆとりのある50代から着手している方もおられます。定年後ではなく、その少し前から始めることで、人生の生きがいや、老後の資産形成なども、落ち着いて考えられるでしょう。

終活を始めるタイミングには、早すぎるということはないようです。
最近では、百円ショップなどでもエンディングノートが販売されています。あまり気負わずに、まずは気になることや、身近なことから書きだしてみることを、おすすめします。
ノートに書く内容については、こちらでもご紹介しております。

お元気なうちに終活を

終活セミナーの様子の画像

日本では長寿化が進み、元気なお年寄りが増えましたね。そのため、まだまだ大丈夫と、終活も先延ばしにしてしまいがちです。しかし、ご自分に何かあってからでは、残されたご家族が、困ってしまいます。生きている間のお悩みだけではなく、死後のご供養なども含めて、ぜひお元気なうちに、ご自分が理想とする最期について、考えてみましょう。

ヤシロでは、終活サポートとして、実用的なエンディングノートの書き方など、終活ノウハウをお伝えしております。
各霊園や堂内墓地では、「終活セミナー」を随時開催しております。お時間が合うときに、ぜひご参加ください。

また、永代供養手元供養など、現代のライフスタイルにあわせた、新しいご供養の形も提案しております。終活が気になる方や、お墓で何かお悩みの方は、ぜひ一度、お近くのヤシロまで、ご見学にお越しください!

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