葬送供養のあれこれ~プロが教える豆知識~

初詣は神社とお寺、どちらへ行く?

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新しい年の始まりに希望を感じるお正月。
一年の抱負や幸せを願って、神社やお寺に参拝する “初詣”は、欠かせない行事の一つですよね。
初詣の人気スポットといえば、関西では伊勢神宮や住吉大社などがあげられますが、毎年、多くの方が訪れる姿をニュースで見る度に、お正月がきたことを実感します。
最近ではインバウンドの影響もあり、外国人観光客も増えていますが、レンタル着物も人気とあって、着物で初詣を楽しむことが、国や世代を超えて定着しつつあるようです。夏の浴衣もいいですが、やはりお正月は新年とあって振袖姿が多く、華やかさも一層、際立っていますよね。日本人であることを実感できる季節の到来に、ワクワクさも増します。

初詣の由来とは

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さて、そんな初詣ですが、実は広く浸透したのは、明治の半ば頃でした。
意外と最近なことに驚きます。現在のように外に出ていくお正月とは違い、昔はもっと家で厳かに過ごしていたようです。
特に有名な風習としては、「年籠り(としごもり、としこもり)」があり、これは家の主人が大晦日の夜から元旦の朝にかけて、氏神様のいる社にこもり、徹夜で新年の祈願を行うというものです。それがいつしか除夜の鐘の音にあわせて詣でる「除夜詣(じょやもうで、じょやまいり)」と、元日に詣でる「元旦詣(がんたんもうで、がんたんまいり)」に分かれ、この「元旦詣」が、現在の初詣につながっていったとされています。

また、最近では初詣を外国や旅先で過ごすことも珍しくありませんが、皆さんはいかがでしょうか?
ここ数年パワースポットと呼ばれる社寺には、場所を問わずに初詣でも多くの人が訪れていますが、本来は地元の神様へ参拝することが定番でした。どこか遠方に行くのではなく、氏神様やその年の恵方(干支によって定められた縁起が良いとされる方向)にある、近所の社寺に足を運んでいたそうです。
なんでも明治の初期頃に鉄道が普及したことで、遠出する人が増えたそう。これには鉄道会社が宣伝戦略として、旅行がステータスの一種である認識を生み出したことも影響しているのだとか。今でも新年を非日常な場所で迎えることは憧れですが、この時代から初詣の過ごし方や、楽しみ方が多様化していったのですね

神社とお寺、どちらへ行くべき?

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ところで皆さんは、初詣と聞けば、参拝先は神社とお寺、どちらを思い浮かべるでしょうか?
多くの人が、最も迷いやすい疑問のようです。特に旅先で初詣をすませる場合は、いくつもの社寺を観光して巡るなど、順番ではなく時間を気にしてスケジュールを組みがちです。

実はこれ、どちらへ行っても問題ありません。
両方行く場合も、どちらが先か?といった順番も、明確な決まりはないようです。
その理由として挙げられるのが、明治以前まで定着していた神仏習合による信仰です。明治の初期に神仏分離が行われてから、神社と仏閣のすみ分けが生まれましたが、初詣や参拝については、全てが等しく同じ神様であるため、順番はないという考え方が受け継がれています。

では、初詣をしてよいとされる期間はいかがでしょうか。
こちらは地方によっても異なりますが、松の内(門松を飾っている期間)を、一つの目安にしている家庭が多いようです。
ただ最近の傾向としては、どうしても三箇日や最初の週に参拝者が集中するため、日をずらす方もいますよね。ゆっくりと、静かに心を落ち着けてお祈りしたい気持ちもわかります。
初詣の意味をみると、「年が明けて初めて参拝する日」となっており、いつまでに行くべきかといった期限についても、特に決まりはありません。
できればお正月気分の冷めない1月中に行きたいところですが、地域性や信仰している宗派などを参考に、予定を立てられることをおすすめします。

新年だからこそ・・・

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最近では、年始から営業しているお店もあり、街は初詣や遊びに行く人達であふれています。そのなかでも、寒さに負けず、お墓参りへ足を運ぶ人も多いでしょう。お彼岸やお盆といった法要行事がなくても、おめでたいお正月だからこそ、愛する故人やご先祖様に、会いに行きたくなるのかもしれませんね。

当社でも、年始から相談を受け付けていますので、お墓のことや永代供養などで何かわからないことがある方は、いつでもご相談ください。
皆さんにとっても、良い一年になりますように!
どうぞ大切な方達と、素敵なお正月をお過ごしいただけること、お祈りしています。

次回、今さら聞けない?初詣の正しい作法とはにつづく。
次回は神社・お寺での正しい参拝方法についてお届けします。

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