葬送・供養のあれこれ~プロが教える豆知識~
予防しよう! 真夏のお墓参り

ここ数年、猛暑といわれるほどの夏が、続いていますね。
お盆休みには、ご家族でお墓参りをする方も多いと思います。久しぶりにお参りをしてみたら、お墓の周りに雑草がびっしりと生えていた、なんてこともあるのではないでしょうか。
また、お墓掃除をしている間に、暑さや虫に刺されて困ったという声も、よく聞きます。
今回は、そんな真夏のお墓参りについて、熱中症対策や注意点、お墓掃除の方法などをご紹介します。
熱中症と虫刺されに注意
最近では色々なタイプの墓地やお墓がみられますが、まだまだ屋外のお墓が一般的です。
ここでは、お墓参りの注意点について、みてみましょう。
【熱中症対策】
最も大切なのは、暑さ対策です。
特に京都や大阪などは、盆地や平野といわれる地形の影響を受けやすく、暑さの体感度が高いといわれています。また都市化が進んだことで、いわゆる「ヒートアイランド現象」が起こり、高温・高湿度状態が生まれやすくなっていることも、原因の一つと考えられています。
まずは服装、そして水分補給など、気をつけてみましょう。
・服装
できるだけ軽装が好ましいですが、虫対策を考えると、半袖・半ズボンなどは避けた方がよいでしょう。外出時はそれでも問題ないですが、墓地に入るときには、薄手のカーディガンを羽織ったり、アームカバーをしたりと、工夫してみましょう。また靴もサンダルではなく、足先が隠れる運動靴の方がおすすめです。
なお、帽子や日傘も、熱を遮るのに役立ちます。お墓掃除をして汗をかいたとき用に、保冷剤や、冷却スプレー、冷たいおしぼりなどを持参してもよいでしょう。
・水分補給
水筒やペットボトルなどを持参し、こまめに水分補給をしましょう。
しかし、持参品が多いとそれだけで荷物になり、その分、汗をかいてしまいます。可能な限りお供え物などの品を厳選し、水分補給できることを前提に、少ない荷物でお参りすることを、おすすめします。
【虫対策】
虫よけスプレーや蚊取り線香などがあれば、便利です。
虫に刺されないためにも、肌をカバーする上着を持参し、足先が出ない靴などでお参りしましょう。
また、お墓掃除の間に、蚊取り線香を使う方もいるでしょう。隣近所のお墓の迷惑にならない場所で使い、終わったら必ず片付けましょう。
【お供え物・供花】
この時期、日中の気温が35度を上回ることも珍しくありません。そのため、お花は一日で枯れてしまうこともあります。お供え物もすぐに腐ってしまうため、注意が必要です。できるだけ持ち帰るのが望ましいですが、お寺や霊園などによって、決まりが異なります。
まずは運営元に確認し、その上で、故人様の好きだった物を、お供えするようにしましょう。
お墓掃除の方法
お盆の時期は暑いとはいえ、お墓掃除をしておきたいという方は、多いですよね。
一般的なお掃除の方法を、みてみましょう。
≪お墓掃除の道具≫
ほうき、軍手(ゴム手袋)、スポンジ、歯ブラシ、雑巾、ごみ袋、バケツ、ひしゃく、草刈り鎌、スコップ、除草剤など
① 墓石を洗う
水でぬらした雑巾などで拭きながら、スポンジや歯ブラシなどで、汚れを落としていきます。特に、彫刻部分に汚れがたまりやすいので、歯ブラシなどを使うとよいでしょう。墓石を傷つけないように、丁寧に水垢を落としていきましょう。
② 花立や水鉢などを洗う
花立は柄のついたブラシなどで、奥まで洗います。古くなった水が底にたまり、臭いの原因となるためです。また水鉢やお線香の皿なども、スポンジなどを用いて、汚れを落としましょう。
お掃除し終わったら、水鉢にはきれいなお水をはっておきます。
③ お墓周辺について
お墓の周りに落ちているごみや、枯れ葉などを、ほうきで掃き集めます。また、伸びすぎた植木や、雑草が多い場合は、剪定や草ぬきをします。雑草対策として、除草剤などをまくのも一つですが、墓石などに影響が出る恐れがあるため、必ず運営元に確認してからにしましょう。
なお、草ぬきをする際は、軍手やゴム手袋をして、怪我がないようにしましょう。
お掃除をして出たごみは、墓地内のごみ捨て場に捨てるか、持ち帰るなどして、残さないのがマナーです。
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※お墓掃除で、ご使用になれる道具などは、ご寺院や霊園によって異なる恐れがあります。
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