葬送供養のあれこれ~プロが教える豆知識~

素材から見る遺骨ペンダント②

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肌に優しい素材の「ステンレス」

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ステンレスは金属アレルギーを起こしにくく、肌に優しい素材です。 ステンレスの中でも特にサージカルステンレスとも呼ばれる「ステンレス316L」は、腐食・酸化・熱に強いという優れた特性を持つ金属です。
ステンレス316Lはステンレスの中でもアレルギーを起こしにくい素材であるため、医療器具のメスやハサミにも使用されています。 また、シルバーなどと比べて、汚れや変色・サビに強く、金属の輝きをくすむことなく保ち続けることができるのは、高い硬度を持つステンレスの魅力の一つです。 ただ、元来とても硬い性質であるため、シルバーやプラチナといった素材と比べると、どうしても細かな細工や柔らかいシェイプにするのは困難で、比較的シンプルなデザインが多くなります。 逆に言えば、服装を選ばずに使いやすいと言えるかもしれませんね。

軽くて丈夫、しかも人にやさしい「チタン」

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【チタンの特徴】

  • 強度の高さや軽さ、耐熱性や錆びにくさなどが突出して優れている

  • ・純チタンの重さは鉄の3/5、銅の1/2程度

  • ・強度は鉄の2倍、アルミの3倍にもおよぶ

  • ・耐食性が高く、錆びにくく、中でも海水耐食性は白金(プラチナ)に次ぐ強さを誇る

しかも純チタンは金属であるにもかかわらず「金属アレルギーを起こしにくい」という特徴もあることから、ペンダントにも安心して使用できます。 しかし、「汎用性は高いが、加工が難しい」という特徴がチタンにあるため、遺骨ペンダントのように空洞を開けるのに高い技術力が必要となります。

貴金属の中でも最も希少性が高い「プラチナ」

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【プラチナの特徴】

  • ・有史以来の生産量は金の30分の1と希少性が高いのがプラチナ

  • ・プラチナ900(Pt900)やプラチナ950(Pt950)など、Ptの後の数字はプラチナの純度を表す

  • ・プラチナは柔らかく粘るという特性を持った金属

  • ・プラチナの純度が高いPt1000(プラチナ100%)だと強度が弱いため、ジュエリーには不向き

  • ・他の金属を混ぜて強度を強くしたプラチナ900やプラチナ950が主に使われる

  • ・繊細な細工や細身のペンダントならばより強度の高いプラチナ900のほうが向いている

  •  (これは強度・硬度をより上げるために高硬度のルテニウムをより多く配合するからで、プラチナ950では実現できません)

【プラチナとホワイトゴールド】

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海外高級ブランドではプラチナ950がよく使われています。そう聞くと「やっぱり高級ブランドが採用している素材の方がいいのかな」と思われがちですが、外国には「プラチナのジュエリーはプラチナ950以上にしてください」という法律があるため、プラチナ950が使用されています。 これは海外ではK18・イエローゴールドが主流でプラチナを使うことが少ないからです。
諸説ありますが、プラチナを使うことが少ないので、「プラチナ950にまとめよう」という考えになったようです。

【ホワイトゴールドと比較するプラチナ950のメリット】

  • ・ゴールド(K18)と比較すると純度が高く重量感があるのでジュエリーとしての満足感を得られる

  • ・汗や洗剤などに強く、日常使いでさびたり、見た目にくすんでしまったりする心配がない

【プラチナ950と比較するホワイトゴールド(K18)のメリット】

  • ・金の純度が75%なので、プラチナ(PT950、PT900)に比べ強度が高い

  • ・プラチナとほぼ同じ見た目でも比較的お手頃な価格で購入できる

長く使用できるお気に入りの遺骨ペンダントを見つけるには、デザインで選ぶのもひとつですが、供養のカタチに合わせた素材の細かな情報収集も必要かもしれません。 お気に入りの遺骨ペンダントが見つかりますようお祈りいたします。

ヤシロでは、さまざまな遺骨ジュエリー・遺骨アクセサリーを取り扱っており、〝手元供養と仏壇の専門店 COCOテラス〟では、実際にご覧いただくこともできます。ぜひご相談やご見学にお越しください。

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